お盆前なので義実家に行ったら、
「親族が集まったら皆で観ようか」
と義父がDVDを出してきた。
去年亡くなった大姑の、米寿(88歳)祝いのDVD。
ビデオカメラ据え置きで祝いの宴会を撮ってたらしい。
大姑は享年94だから6年前の映像。
「みんな微妙に若い〜」
「(従妹子)ちゃんが子供だ〜」
と途中までわきあいあいと観てたのだが
途中から凍りついた。
急に義妹がカメラの真ん前に座って、ボソボソしゃべりだしたから。
義妹はDV離婚していて6年前は暴力受けてる真っ最中だった。
DVにもサレラリというのがあるらしく、その時期の義妹は殴られれば殴られるほど「あの人には私がいなきゃ駄目なの」状態だった。
そのDVラリ状態の義妹がカメラの真ん前に座り、殴られて腫れあがった顔のドアップで
ニコニコしながら
「ここはいつ殴られた傷、こっちは一昨日殴られた傷」
と顔を指さして説明。
「あの人には私がいないと駄目で、殴るのも愛情表現で、それを受けとめてあげれるのは私だけで……」
ブツブツブツ
完全に目がイッちゃってる義妹。
義父母も再生止めればいいのに
「この頃はこうだったんだな…」
「(義妹)、よく見ておきなさい。あんたこんなんだったんだよ」
と説教モード。
夫は目をそらし、義妹はうなだれる。
「もういいじゃないですか」
って義父の手からリモコン奪って止めちゃったよ。
義妹は今完全にラリから覚めて
「あの頃の私は狂ってた」
「愛情なんかとっくになかったのに、愛してると思わないと脳が壊れるからそう思いこんでた」
と言ってる。
私が夫と結婚した時点で、義妹は結婚3年目ですでに殴られてた。
だから結婚して数年間はDVラリの義妹しか知らなかった。
ラリから覚めた義妹はものすごくまともな(というか普通な)人で、「誰この人?」って感じで衝撃だった。
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