ハンター試験っちゅーものに参加すっぞ


魔人ブウを倒し、平和な生活を送っていたある日。

「悟空さ!少しは働いてけれ!」

「そんなこと言ったってよぉ…オラ働くとかわかんねぇぞ」

「ブルマさんとこの工場でもなんでもできることはあるべ!」

「わかったよブルマんとこ言って聞いてみるよ。ブルマブルマ、っと…」シュン

「よっ!ブルマ久しぶり!」

「あら、孫くんじゃない!どうしたの急に?」

「いやー、チチが働け働けってうるさくて…」

「当然じゃない…、まぁ孫くんが働いてるとこなんて想像できないけど」

「ちゅーことでさ、なんか仕事ねぇか?」

「あんたもいきなりねぇ…」

(うーん、孫くんでも出来る仕事ねぇ…)

ハッと閃いたようにブルマが顔を上げる。

「ちょうどいいわ。ハンターになりなさいよあんた」

「ハンター?」

「そう、あんたに難しいこと言っても仕方ないから簡単に説明するけど。試験を生き抜いて資格が取れたらお金が手に入る、みたいな感じよ」

「そんな簡単なことでいいのけ!?」

「まぁあんたなら余裕でしょ」

そこに大きな声がかかる

「ちょっと待て!そのなんとか試験とやら、カカロットが出るならオレも出てやる!」

「"出てやる"じゃないわよ!あんたも1ゼニーも稼いだことないんだからね!こっちから行かせてやりたいくらいよ!」

「なんだとぉおおおおおお!」

「まぁまぁ、べジータいいじゃねぇか。一緒に行こうぜ」

「チッ。さっさと場所を教えろ!」

(孫くんも不安だけど、べジータも一緒に行くとなると滅茶苦茶しそうで不安だわ…)

「教えてあげるかわりに少し待ってなさい」

〜5分後〜

「はい、二人ともこれ着けて」

「オラ腕時計なんかいつも着けねぇぞ…」

「違うわよ!リミッターよ。二人とも滅茶苦茶し過ぎるからこれ着けてパワー制御して行きなさい」

「ふんっ、そんなもん着けなくともサイヤ人の王子であるこのオレ様はパワーコントロールなど自由自在だ!」

「あんたいつも重力室壊してるでしょうが!」

「む…」

「はい、着けて」

しぶしぶリミッターを着ける二人。

「なっ…!体が重い!?なんだこれはブルマ!」

「どっひゃー、ぜんぜん力が出せねぇぞこれ」

「ふふーん。でしょー」

ニンマリとするブルマ

「それはサイヤ人達が使う、スカウターでいうところの戦闘力を20にまで抑えるものよ」

「さ、サタンと同じくらいけ…」

「こんなもの着けてられるか!…なにっ!?」

「ふふーん。外せないでしょー」

更にニンマリとするブルマ

「あんたたちいま戦闘力がものすごーーーーく低いのよ?私が頑丈に作ったリミッターはいまのあんたたちの力じゃ外せないってこと」

「な、なんだとぉおお!?」

「まぁいっか。そのハンター試験っちゅうやつに合格したら外してくれるっちゅーことけ?」

「そーいうこと」

「ちっ、じゃぁさっさと場所教えやがれ!」

「あともう一つよ。あんたたち、空飛ぶのはやめなさいよ」

「なんでだ?」

「目立つに決まってるでしょうが。どこの世界に空を飛ぶ人間がいるって言うのよ」

「いっぺぇいるじゃねぇか。ヤムチャにクリリンに…」

「私たちの仲間以外の一般人で、ってことよ」

「オレ様は誰の指図も受けん!」

腕を組んでポーズを決めるべジータ

「なによあんた。空飛んで普通の人より有利じゃないと試験も合格できないわけ?」

「ぐぐっ…最近は飛ぶのも飽きてきたところだからオレには関係ない!」

「そーいうことにしといてあげましょうかね」

「なぁブルマ、早くハンター試験の受け方教えてくれよぉ」

「はいはい。ザバン市ってところなんだけど、説明面倒だから連れてってあげるわよ」

3人はジェットフライヤーでザバン市へと飛んだ


目指せ一本杉

ブルマ「さ、着いたわよ」

ザバン市へと到着したブルマ達。

悟空「この後はどうすんだ?」

ブルマ「まずはあの山の頂上、一本杉を目指すのよ」

悟空「あの山が会場っちゅーことか?」

ブルマ「違うわよ。あそこは会場への案内人がいるところよ」

悟空「はへー、なんでも知ってんだなおめぇ」

ブルマ「カプセルコーポレーションはハンター協会の最大スポンサーだからね、これくらいは当たり前よ」

べジータ「ちっ、それなら会場の場所自体教えてもらっときやがれ」

ブルマ「さすがそれはずるすぎるでしょ。いいのよ、これくらいで」

一本杉へ向かう三人

悟空「なんだここ?」

悟空が不思議そうに見上げる。
今まで道だけしかなかった山道の両脇に石壁のような人が作った建物が見えていた。

べジータ「おい、カカロット。感じるか?」

悟空「あぁ、いるな…」

ブルマ「なによあんたたち、怖いこと言わないでよ」

その声に反応したように人がわらわらと出てくる。
中心人物は老婆のようだ。

老婆「………ドキドキ2択クイ〜〜〜〜ズ!」

ブルマ「なによいきなりビックリさせないでよ!」

ブルマを無視して老婆は続ける。

老婆「クイズに正解すれば正しい道を教えてやろうかのぉ。クイズの答えを考える時間は5秒。,△里澆播えること。間違えたら即失格じゃ」

悟空「オラ難しいのは苦手なんだけどなぁ」

ブルマ「5秒!?失格!?難しすぎでしょ!失格は無しにしなさいよ!」

老婆「無理じゃな。ひょひょひょ」

べジータ「ちっ、薄気味悪いババアだぜ」

ブルマ「いーい?私はカプセルコーポレーションのブルマよ?間違えたら即失格っていうのは厳しいからやめなさい?」

ザワッ

老婆「か、カプセルコーポレーションの娘さんじゃと…?なぜこんなところに…」

ブルマ「いいじゃない別に。問題も簡単にしなさいよ。あと時間もよ?」

悟空「ブルマちょっとひでーぞ」

あまりの理不尽さに悟空が顔をひきつらせる。

老婆「く、クイズ出していいじゃろか…」

べジータ「ふんっ、さっさと出しやがれ」

老婆「そ、それでは…『息子と娘が誘拐された。助け出せるのは1人。‖子、¬次△匹舛蕕鯀ぶ?』」

ブルマ「なによこの問題!どっちが正解なんてないじゃない!」

べジータ「ふんっ、オレなら誘拐したやつをぶっ飛ばしに行くがな」

悟空「オラ瞬間移動できっからたぶん二人とも助け出せっぞ」

ブルマ「はい、正解ってことでいいわね。ちゃんとした道教えなさいよ?」

老婆(む、むちゃくちゃじゃ…)

老婆「で、ではこちらの建物の中を通っていくのじゃ」

悟空「あり?あの杉の木の方向と違うけどいいのか?」

老婆「遠回りでも安全な道じゃ。真っ直ぐ行ってしまうと危険な魔物が巣を張っておるからの」

べジータ「なに、魔物だと?」

ブルマ「嫌な予感がするのは私だけかしら…」

べジータ「カカロット!真っ直ぐ行くぞ!魔物とやらもこのべジータ様が吹き飛ばしてくれる!」

悟空「危ねぇ魔物かぁ、オラも戦いてぇぞ」

老婆(な、なんじゃこいつら…)

ブルマ「はぁ、あんたたちいまリミッター着けてるの忘れてるでしょ絶対…」

そして三人は真っ直ぐ道を登っていった。

*******************************

ボンッ!

べジータ「へっ、汚ねぇ花火だぜ」

悟空「べジータずりぃぞぉ」

ゲギャ ゲギャ!

ブルマ「げっ、これ死んでないじゃない!」

べジータ「ちっ、パワーが足りん。吹っ飛ばすくらいの気功波しか出せんとはな」

悟空「なんか痛め付けてるだけみてぇで可哀想になってきちまったぞ…」

ブルマ「既に魔物の方が警戒して距離とってるじゃない…ホントにあんたたちのほうが化物よ…」

**********************************

悟空「お、着いたみてぇだぞ」

一本杉の下にある小屋へと辿り着いた三人。
一番に入ろうとするべジータを悟空が止める。

悟空「待てべジータ!中で危ねぇ気配がする!」

べジータ「魔物ども、いい加減イライラしてきやがったぜ…小屋ごと吹き飛ばせばいいだけだ!ビックバンアターーーック!」ズァオッ

パラパラ…

ブルマ「あ、あんた跡形もないじゃない…」

(一瞬だけ戦闘力が100近くまで上がったわ。まだまだ改良する必要がありそうね…)

悟空「どっひゃー、べジータやりすぎだぞぉ」

べジータ「ふんっ」

そのとき

キリコ母「あ、あんたぁあrああああああ!息子ぉおおおおお!娘ぇえええええええ!あぁああああああああ!!!」

泣き崩れながら瓦礫に飛び付く魔獣キリコ。

ブルマ「…も、もしかして…あの魔獣の家族がいたの…?」

冷や汗を流すブルマ

べジータ(くっそぉおおお!マズイぞぉおおお!ブルマに怒られるじゃないかぁあああ!)

べジータはさりげなくブルマから距離を置く

悟空「あちゃぁ…、まぁでぇじょうぶだ。ドラゴンボールがある」

ブルマ「ははっ…それじゃぁ…」

と、苦笑いをしながらそそくさとそこを離れる三人。

もちろんべジータにはブルマからの拳骨が落ちていた。

ブルマ「もー、あんたのせいで会場の場所案内してもらえなかったじゃない!」

べジータ「…」

ブルマ「なんとか言ったらどうなのよ!」

べジータ(ちくしょぉおおおお!)

悟空「んで、どうすんだ?」

ブルマ「もういいわよ、ちょっと待ってなさい」

携帯を取り出して電話を始めるブルマ

ブルマ「あ、ネテロさん?ブルマよ、久しぶり。ちょっと教えてほしいことあるのよ。今年のハンター試験会場どこ?え、そんなとこ?合言葉、ね。はいはい。んじゃまたねー」

電話を切るブルマ

ブルマ「わかったわよ、さ、街に降りるわよ」

悟空「なんだよ、最初っから聞いてくれりゃいいのによぉ」

ブルマ「うっさい!」

ザバン市街

ブルマ「ここよ」

悟空「お、飯屋じゃねぇか。ちょうど腹減ってたとこだったんだよ。サンキューなブルマ」

ブルマ「…まぁ、いいわ。面倒だからもうついてらっしゃい」

カラン カラン

お店に入ると、ダイニングの方から料理人が声をかけてくる。

コック「いらっしぇーい。3名様で?御注文は?」

ブルマ「ステーキ定食よ」

料理人は一瞬目付きを変えて聞いてくる。

コック「焼き方は?」

ブルマ「弱火でじっくり。というかさっさと案内してよね」

コック「あ、あいよ…」

ウェイトレス「お客様、奥の部屋へどうぞー」

ひきつった料理人の返事とは裏腹に、明るいウェイトレスの案内の声が通る。

悟空「もうオラ腹ペコペコだ」

べジータ「ふん、行儀のなってないやろうだぜ」

ガツガツ ムシャムシャ

ブルマ「弱火だと待ちきれずに生で食べるのねあんたたち…」

ウィーーーーーーーン

ガシャン

ブルマ「着いたみたいよ」

悟空「へ?」

ブルマ「試験会場よ、試験会場」

悟空「試験?」

ブルマ「はぁ?あんたもう忘れたの!?ハンター試験受けに来たんでしょうが!」

悟空「わりぃわりぃ、すっかり忘れちまってた」

ブルマ「呆れた…」

そんな二人を他所に、べジータは辺りを見渡す。

べジータ(ふんっ、なかなか鋭い目をしたやつがいやがるぜ)

ブルマ「どうしたのよ嬉しそうな顔して」

ニヤつくべジータにも呆れる

ブルマ(強い相手でも見つけたのかしら?どれどれ…)

スカウターを装着して辺りを見回すブルマ

ブルマ(7、9、6、一般人ばかりね…)

ピピッ

ブルマ「98!?うそ!こっちにも86!…結構ヤバイやついるじゃないのよ…」

悟空「どうしたぁブルマ?あ、おめぇまたそんなもん作ってたのかよ」

べジータ「そんな物に頼らないと強さがわからんとはな」

ブルマ「うるさいわよべジータ」

ピピッ

ブルマ「あんたなんか19じゃない。孫くんは20
よ」

べジータ「だにぃいいいいいい!?壊れてやがるんだ!」

ブルマ「そんなわけないじゃない。壊れるときは爆発する仕様でしょう?」

べジータ「ぐぬぬ…貸せっ!」パシッ

ブルマ「まぁいいけど」

べジータはスカウターをブルマから奪う

そんな緊張の欠片もない二人を見ながらブルマは続ける

ブルマ「いーい?じゃぁ二人とも頑張るのよ?空飛んだり変なことしちゃダメだからね!」

悟空「あり?ブルマは一緒に行かねぇーんか?」

ブルマ「帰るに決まってるでしょ!」

べジータ「うるさいやつだ。さっさと帰りやがれ」

ブルマ「…べジータ。あんた帰ったらドラゴンボール探しに行きなさいね」

べジータ「う…」

ブルマ「じゃ、合格期待してるわね」

べジータ「き、気を付けて帰れよ」

悟空(べジータおめぇ…)

ブルマ(ふふっ)

ブルマは優しく微笑んで帰りのエレベーターへと乗っていった

悟空「いっぺぇ人がいんなぁ。これ全部参加者かぁ?」

べジータ「どれだけいようと全員ぶっとばせばいいことだ」

物騒な話をしていると上から声がかけられる

トンパ「よっ」

壁の配管に腰掛けた男は気さくな感じで手をあげた

悟空「誰だおめぇ?」

トンパ「オレはトンパ。見たことない顔だね?新人かい?」

悟空「シンジン?オラとべジータは初めての参加だぞ」

トンパ(ニッヒッヒ、こいつは簡単に騙せそうだ)

トンパ「なら丁度いい。オレはここのベテランなのさ。わからないことがあればなんでも聞いてくれていいよ」

悟空「おめぇいいやつだなぁ」

トンパ(特にこいつは単純そうで助かるぜ)

トンパ「おっと、どうだいお近づきの印に」

トンパがジュースを渡してきた

悟空「オラそのじゅーす、っちゅー甘いもん苦手だからいらねぇよ」

べジータ「まぁいいだろう、受け取ってやらんでもない」

べジータはジュースをもらい、飲み始める

トンパ(1人だけとは残念だが…ククク)

トンパ「そうだ、せっかくだから参加者で知ってるやつらを紹介してやるよ」

蛇使いや格闘家の紹介をしている最中に叫び声が聞こえる

トンパ「ちっ…危ないやつが今年も来やがった。44番ヒソカ、あいつにだけは近づくなよ。危険すぎる」

べジータ「ふん、あの程度どうとでもなる。スカウターでもたったの98だ」

悟空「あぁ、てぇしたことはなさそうだ」

トンパ(な、なんなんだこいつらの自信は…98?)

そんなトンパとの会話は、ある人物の耳にも届いていたのだった…

?(あの機械…強さを測るものかな?◆面白そうなもの持ってるじゃないか…それにあの2人の肉体…ゾクゾクゾクッ)

悟空「ハンター試験っちゅうのはまだ始まんねぇのけ…オラ待つの疲れちまったぞ」

べジータ「クソッ、イライラさせやがるぜ!」

悟空「べジータいつもより気が立ってんなぁ、ちょっと落ち着けよ。汗までかいてどうしたんだよ」

べジータ「うるさい!ほおっておけ!」

悟空「なんだかなぁ」

そして悟空は先ほどもらったナンバープレートを見る

悟空(406番、べジータが407番。400人近くいるってことか)

べジータ「くっ…」

悟空「おい、べジータ本当に大丈夫か!?」

べジータ「…か、カカロット…」

悟空「どうしたべジータ!」

お腹を抱えてうずくまるべジータ

べジータ「貴様を頼るのは釈だが…1度上へ連れていけ!」

悟空「もしかしておめぇお腹痛ぇのか?」

ジリリリリリリリリ!

そんな時に試験開始の合図が鳴る
試験官のサトツが二次試験までついてくるようにと言って、一次試験がスタートした

悟空「べ、べジータ、始まっちまったぞ」

二人と、あとはナンバープレートを渡していたハンター協会の小男一人がポツンと取り残される

小男「あのぉ、お二人とも始まってますけど…」

悟空「オラも行きてぇのやまやまなんだけど…。もしかしてべジータおめぇ!…うOこか?」

べジータ「う、うるさい!!早く上に連れていけ!どうなっても知らんぞぉおおおおおお!!」

悟空「上って言っても気を感じねぇと…お、そうだ!」シュン

カプセルコーポレーション

ブルマ「あいつら上手くやってるかしら…」

ブルマ母「ブルマちゃ〜ん、ご飯できたわよぉ〜」

ブルマ「母さん、ありがとう。あいつら二人でぜーんぶ食べちゃうんだからお腹すいて仕方なかったわ」

ブルマ母「昨日から煮込んだカレーだからすっごく美味しいわよぉ〜」

ブルマ「すっごい美味しそう!いっただきまーす!」

シュン

悟空「着いたぞべジータ!」

べジータ「なにっ!?ここはオレん家じゃないか!…グググ」

ブルマ「えぇ!?なによあんたたち!もう終わったわけ!?」

悟空「いやぁ、それがよぅ…」

ブルマ「せっかく連れてってあげたのに説明くらいしなさいよ。べジータも勝手にどこかに行こうとしないのよ!」

よろよろとしながら部屋を出ようとするべジータの腕をパシッと捕まえる

べジータ「はっ、離せっ!」

ブルマ「何よその言い方!せっかく好意で連れてってあげたの無駄にしたのあんたたちじゃない。それにハンター試験やらないならドラゴンボール探してキリコさんたちを生き返らせてあげなきゃいけないでしょ」クドクドクド

べジータ「う、うるさぁあああああい!」ゴォッ

ブッチブリブリブリビシャァーーー

ブルマ「ぎゃぁーーーーーー!」

ブピッ…

べジータ(お、終わった…)

べジータ「…ころせ、カカロット」

悟空「おめぇきったねぇーなぁ!」

ブルマ「あ、あんたなんてことしてくれるのよ!部屋中に飛び散ってるじゃない!…もうどこからどこまでがカレーかもわかんないし…」

べジータは
生まれて初めて
心の底から震えあがった…
真の恥辱と
決定的な現場に…

飛び散った光景と
ズボンの中の温かさに
涙すら流した
これも
初めてのことだった…

悟空「カレー、オラも食いてぇぞ」

ブルマ「あんたどんな神経してんのよ…。はぁ、ハンター試験もおしまいね」

悟空「そうだ!ハンター試験戻んねぇと!おい、べジータ間に合わなくなっちまうぞ!」ガシッ

悟空がべジータの肩を掴む

べジータ「なっ!まさか貴様っ!」

悟空(あのときの小男の気は…っと)

べジータ「まて!せめて着替えさせろぉおおおおおお!!」シュン

シュン

悟空「お、戻れた戻れた。いぃっ!もう誰もいねぇ」

べジータ「…カカロット…」

悟空「べジータ、やべぇぞ!もうみんな行っちまってる!」

べジータ「貴様ぁ!もとの場所に戻せぇえええ!!」

悟空「時間もねぇしいいじゃねぇか、いつも修行してて汚れてることだし」

べジータ「修行の汚れとは明らかに違うだろうがぁああああ!」

悟空「行かねぇならオラ一人で行くぞもう」

ダダダダダダダ

走り始める悟空

べジータ「ちっ、ちっくしょぉおおおおおお!!!!」

地下道にべジータの声が木霊した

そして、影からそれを見ていた人物が一人

?(念の基本、絶◆どうやら気づかれてないようだね◆さて、狩るか…)

小男「あの、大丈夫ですか?」

ハンター協会の小男が参加者の407番、べジータに話しかける

べジータ「う、うるさい!どっか行きやがれ!」

べジータ(くそっ!これはあの飲み物のせいだ…)

べジータ「トンパとか言ったか…覚えてやがれぇえええええ!」

べジータはスカウターを放り投げ、地下道の壁へと近づく

べジータ「水の流れている管は…これか」バギッ

水管をへし折り水浴びをする

ダババババババババ

べジータ「なっ!この水は!」

べジータ(下水か!)

頭から汚物まみれになる

べジータ「ぐ、ぐ、ぐ…ちくしょぉおおおおお!!!」

べジータが汚水浴びをしている間、物陰からヒソカがすぅっと姿を表す

ヒソカ(落としていったこれが…あの力を測る機械かな?)

スカウターを装着したヒソカは細く笑みながらべジータを置いて参加者たちを追いかけていった

ヒソカ(それにしても…汚い奴らだな◆)

その後、なんとか上水道の配管を見つけて全身を洗ったべジータ
しかし服に染み付いた茶色と臭いだけは取れなかった

べジータ「ちっ、仕方ない。服は捨てていくか…」

全裸になったべジータは急ぎ悟空を追いかけていく

悟空「お、見えてきた!」

悟空はといえば、既にサトツ率いる参加者の最後尾へと追い付いていた

悟空「おーい、まだ間に合うかぁー?」

一番後ろにいた2人組に話しかける

クラピカ「君は!残っていたから諦めたと思っていたのだが…。あぁまだ二次試験会場には着いてないから大丈夫さ」

金髪の男が答えてきた

悟空「お!サンキュー!オラ孫悟空ってんだ!よろしくな!」

クラピカ「私はクラピカと言う。こっちはレオリオだ」

レオリオ「おう!はっはっ!よろしくなっ!…と言っても喋る元気もあんま残っちゃいないがなっ!」

息を切らしながら答えるレオリオ

クラピカ「悟空は見たところ余裕そうだな。まぁその様子だと試験は初めてのようだが…」

悟空「そうなんだ。オラよくわかんねぇけどハンターっちゅうのにならねーといけねぇんだ」

クラピカ(我欲もなく体力は有り余るタイプ、か…)

クラピカ「悟空、私たちもハンター試験は初めてなんだ。何かあれば協力し合おう」

悟空「おう!よろしくな!そいじゃぁオラちょっと先に行ってるぞ。中途半端な速さで走る方がきちぃんだ」

よっ、ほっ

っと軽い掛け声と共に悟空は前へ進んで行った

ゼェー ヒュー ゼェー ヒュー

ニコル(バカな!オレが脱落…?いやだ…いやだ…)

187番、ニコルは泣きながら走っていた

そこへアモリ3兄弟の容赦ない叱責・罵倒の言葉が降り注ぐ

ニコル(あぁぁ……)

そしてニコルは膝から崩れ落ちた

〜数分後〜

べジータ「おい、お前」

下を見て項垂れるニコルに声がかかる

ニコル「…あ、あなたは……っ!」

ニコル(全裸!?)

そう、全裸の男が仁王立ち、いや臭う立ちでこちらを見ていたのだ

べジータ「丁度いい。…服を寄越しやがれ!」

理不尽なほどの力で服を剥ぎ取られるニコル

べジータ「ちっ、シャツは鼻水でベトベトで着れたもんじゃねぇぜ。ズボンもブカブカか…サスペンダー着けるしかないか。ちったぁ痩せることだな」

服を奪った者とは思えない悪態をついてその男は走り去って行った

悟空「お、おめぇたち見てぇな子供もいるんか!」

最前列まで来ていた悟空は、そこに二人組の子供がいるのを見て驚いていた

キルア「おじさん誰だよ」

悟空「オラ孫悟空だ!よろしくな!」

ゴン「あれ?クラピカとレオリオの匂いがする。あとちょっと下痢の臭いも…」

悟空「おめぇたちクラピカとレオリオ知ってんのか!?さっき後ろの方で会ったばかりだぞ」

ゴン「オレはゴン。こっちはキルアね。クラピカとレオリオも友達なんだ」

悟空「そーか、よろしくな!ちなみに下痢の臭いはべジータっちゅうやつだ。オラじゃねぇ」

キルア「べジータ、下痢ね。覚えておくよ」

キルアが楽しそうに返事をする

悟空「あんま言うとあいつ怒っからなぁ。本人の前では言わねぇほうがいいぞ」

キルア「バラしたのあんたじゃん!」

キルアの突っ込みはなんのその、ワイワイと話をしているうちに長い階段を上り抜け、平原へと辿り着く

サトツ「…ヌメーレ湿原。通称"詐欺師の塒"。人を騙して誘い出し、食料とする生物のいる危険な湿原です。二次試験会場まではここを通って行かないといけませんよ」

説明をする試験官サトツの横で、地下道のシャッターが閉まる

ウィィィイイン ガシャン

悟空「べジータのやつ間に合ってねぇのか」

そのとき

人面猿「待て!そいつは偽物だ!本当の試験官は俺だ!」

怪我をした男が急に飛び出してきて参加者を引き留める
手にはひょろ長い猿の死体を引きずっている

人面猿「見ろ!人面猿が試験官に化けてやがるんだ!」

ざわざわっ

ヒソカ(クックック。なるほどなるほど◆)

ヒソカ「本物はこちらだね◆」

ヒソカがサトツを指差す

ヒソカ(64…流石は試験官◆)

そして今度は振り返って怪我をした男へ話し掛ける

ヒソカ「君の力はたったの4。そして死体に見せてるそれも4。ということは生きている。そもそもハンター試験の試験官ともあろう者がその程度の力なわけないからね◆君はおわり★」

ヒソカは偽物をトランプで切り裂いた

参加者(やべぇよあいつ…)

参加者たちはヒソカから遠ざかった

悟空(あり?なんであいつがスカウター着けてんだ?…まぁいっか)

サトツ「ふむ、よくはわかりませんが…。これで皆さんもわかったでしょう。ここがそういう所だということを。それでは参りましょう、二次試験会場へ」

そしてサトツはまた歩きだした

ドグオオオオオン

強烈な音と共に地下道のシャッターは吹き飛んだ

べジータ「ちっ、だいぶ離されてやがる」

全裸から上半身裸のサスペンダー仕様(隠れているのは乳首のみ)の服へと進化したべジータがヌメーレ湿原へと辿り着いていた

べジータ「薄気味悪い気配がしてやがるぜ。普通の場所じゃないな。カカロットの野郎の気は…あっちか!」

べジータは急いで追いかけるのだった

キルア「ゴン、悟空、もっと前に行こう」

キルアが冷や汗を流しながら声をかけてくる

ゴン「試験官見失ったらいけないもんね」

呑気なゴンの返事とは裏腹に悟空は

悟空「あぁ、すげぇ○気だしてやがるな。いまのオラじゃどうしようもねぇかもしんねぇ。でも止めるならオラたちじゃねぇと」

キルア「バッ!なに言ってんだ!止めるなんて無理だ!あんたもそれなりの強さがあるんだろうけど、オレの見立てじゃ少なくともあんたの5倍以上の強さはありそうだぜ」

悟空「おめぇ良い勘してんなぁ。でもでぇじょうぶだ」

そしてそのまま三人は走る
霧が更に深くなり、前の人影すら見えなくなって来た頃

レオリオ「ってーーー!!!」

後ろから叫び声が聞こえた

ゴン「レオリオっ!」

ゴンが踵を返して戻っていく

悟空「オラも行くぞ!」

キルア「オレは行かないからな…」

キルアは歯噛みしながら試験官のあとを着いていった

参加者たち「何しやがる!」

ヒソカ「ククク…試験官ごっこ◆」

不敵に笑うヒソカ

参加者たち「ふざけやがってぇええええ!」

ヒソカを取り囲んでいた男たちが飛びかかる

ヒソカ「うーん、君たちはこれ1枚で充分◆」

参加者たち「ほざけぇええええ!」

その瞬間
一瞬にしてトランプに引き裂かれる男たち

ヒソカ「君達は全員不合格◆さて、残りは君達二人」

ヒソカはクラピカとレオリオに視線を向ける
その時

べジータ「三人、の間違いじゃないのか?」ニヤリ

ヒソカの後ろにはべジータが立っていた

ヒソカ(ボクが気づかなかった?)

ヒソカ「なかなかやるね…ちょっとは楽しめそうだ◆」

興奮した様子のヒソカ
股間をぐぐっと持ち上げる

べジータ「貴様変態か!」

ヒソカ「キミに言われたくはないけどね◆」

ヒソカは、乳首のみを隠すサスペンダー男に辛辣な返しをする

べジータ「貴様っ!生きて帰れると思うなよぉおおお!!」

そこに悟空とゴンが飛び出してくる

悟空「べジータ!…って、あひゃひゃひゃひゃ!べ、べジータおめぇその格好!どうしたんだよ…ププッ」

べジータ「笑うなぁああああああ!元はと言えば全てカカロット、お前の責任だ!」

悟空「ププッ…悪かったって。今度美味しいもん食わしてやっからさ…ププッ」

べジータ「ムカつく野郎だぜ…」

ゴンはレオリオのところへ駆け寄り、怪我を見ている
クラピカは緊張した面持ちで考えを巡らせていた

クラピカ(この場から無事には逃げられない…あの二人が居てもそれは変わらないだろう。ここは一斉に別々の方向に逃げるしかない!)

ヒソカ「さて、準備はいいのかな?◆」

狩る立場のヒソカは余裕の笑みをはらむ

悟空「おっけー!んじゃやるか!」

べジータ「待て!こいつはオレの獲物だ!貴様には譲らん!」

クラピカ「ま、待て!ここは一斉に逃げるべきだ!でなければ玉砕覚悟で全員で一斉に…!」

べジータ「ふざけるな。誇り高きサイヤ人の王子が共闘などしてたまるか。そこで指を咥えて見ておけ、このオレ様があいつをぶっ飛ばすのをな!」

シャッ

一瞬で裏を取り拳を繰り出すべジータ

ヒソカ(早いっ!)

ヒソカはギリギリでしゃがんでかわし、足元に蹴りを出す

ガギィ

ヒソカ(か、硬い!)

べジータ「どうした?そんな蹴りではこのべジータ様の足は折れんぞ」ニヤリ

ヒソカ「ここまでやるとは思ってなかったよ◆」

遠巻きで悟空たちはそれを見守る

悟空「あのヒソカっちゅうやつ、まだまだ力隠してんな。このままだと危ねぇかもしんねぇ…」

ゴン「そんなことまでわかるの?」

ゴンが不思議そうに尋ねてくるのを頷きだけで返す

べジータ「さっさと本気になりやがれ」ニヤ

悟空「挑発すんなべジータぁ!」

ヒソカ「そうだね、このままじゃ厳しそうだ◆」ズズズ

ヒソカの背後に何かが見えるような感じがした瞬間

悟空「危ねぇっ!」

悟空の声も間に合わずべジータはヒソカの拳を顔面に受けて吹き飛ばされる

悟空「お、オラたちの誤算だ…ここまでやべぇやつだったなんて」

べジータは相当のダメージを負い、起き上がれず顔のみヒソカの方を見る

ヒソカ「まだまだ◆」

しかしヒソカは止まらない

クイッ

ヒソカが指を動かしたと思うと、べジータは顔面からヒソカの方へ飛んでいく

べジータ「ぬ?おおおおおおお!?」

ドガァア

自分からヒソカの拳に顔を打ち付け、意識を刈り取られた

悟空「べ、べジータ!」

べジータの元へ飛んでいく悟空

クラピカ(どういうことだ!?いまべジータとやらは自分からヒソカの拳にぶつかって行った…いや、引き寄せられたのか?どうやって!)

ヒソカ「さぁ、次は誰かな?◆」

ゴン「オレが行く!」

ゴンがヒソカの前に立ちはだかる

悟空(やべぇ!)

悟空「ゴン!待て!くそっ!こうなったら…!」

悟空はヒソカに飛びかかっていく

ヒソカ「キミも楽しませ…」

シュン

クラピカ(消えた!?)

クラピカやゴン達は目を疑った
そしてその数秒後

シュン

悟空だけが現れた

悟空「ふぃー、危ねぇ危ねぇ」

クラピカたち(え?)

唖然とする三人

悟空「おーい、べジータでぇじょうぶか」

そんな三人を他所にべジータへ近づく悟空

べジータ「………っく、問題はない!」

意識を取り戻したべジータは平静を装う

ゴン「悟空…あの、ヒソカは?」

悟空は笑って答える

「あぁ、スタート地点に置いてきた」

地下道、スタート地点

ハンター協会の小男は目を丸くして問いかける

小男「あの、貴方はどうしてここに…」

ぽかん、とするヒソカ

ヒソカ(スタート地点…?いや、ここは…まさか…)

ヒソカ「………ずいぶんなことやってくれるじゃないか◆」

そう、ヒソカはこう見えて焦っていたのだった

ヒソカは念を込めた
足へと全力のオーラを練り込む
爆発的に膨れ上がった脚力で地下道を疾走する

ヒソカ(こんな屈辱初めてだよ◆)

その頃悟空たちは

クラピカ「悟空、聞かせてくれ。今のは一体なんだ?」

クラピカが問いただすように聞いてくる

悟空「瞬間移動、っちゅう技だ。見知った相手のいるところに一瞬で移動できる。まぁいまはそんなことより、とりあえずみんなに追いつかねぇとな。試験不合格になっちまう」

それに否定する言葉もなく、全員が頷く

悟空「みんな、オラに掴まってくれ」

べジータ以外が悟空の肩を掴む

悟空「べジータも早くしてけれ」

べジータ「オレは貴様の助けなど受けん」

悟空「さっきのうんこのときは助け求めてきたじゃねぇか」

べジータ「カカロットぉおおおおおお!!!」

顔を真っ赤にしてキレるべジータ

悟空「うひぃ、じゃぁなべジータ!」シュ…

悟空「…あり?」

悟空たちは消えかけてまたその場にいた

悟空「おかしいな、瞬間移動できねぇみたいだ…」

べジータ「ふん、大方このリミッターのせいだろう。ブルマのやつ忌々しいもの作りやがって」

悟空「いいっ!?じゃぁオラもう瞬間移動できねぇのけ!?」

べジータ「いや、こいつはオレ達のパワーを抑えてるだけだ。瞬間移動とやらをできなくしてるなら最初から1度も成功したりはせん。おそらくパワーが落ちてそいつができる回数が減ってるだけだろう。戦闘力20程度のいまの状態では日に4回が限度ってとこだろうな」

悟空「はぁ〜、流石べジータだな。んじゃ1日経って体力回復するの待つか」

べジータ「ふっ、そういうことだ」

悟空「んじゃとりあえず追いかけっか」

悟空たち5人はサトツの気を追って走りはじめた

場面は地下道にま遡り、その頃ヒソカは…

ハァ ハァ ハァ

ヒソカ(このボクが、こんなに、体力を、使わされる、とはね…)

必死に階段をかけ上がっていた

悟空たちは霧の中を走っていた
ゴンがぽつりと尋ねる

ゴン「ねぇクラピカ。ヒソカは何がしたかったのかな?」

クラピカ「やつは"試験官ごっこ"だと言っていたな」

悟空「ごっご、って遊びけ?あいつもう大人なのにしょーもねぇやつだな」

クラピカ「いや、たぶん悟空がイメージしてるのとは違うと思うぞ…」

悟空「なんにしろあいつはいまスタート地点だ。でぇじょうぶだろ」

べジータ「ふんっ、余計なことを」

悟空「お、試験官たちの動きが止まったぞ。もうすぐだ」

一向はあと少しのところまで来ていた

そして悟空たちは会場へと辿り着く

悟空「ふぃー、なんとか間に合ったみてぇだな」

そこへ声がかかる

キルア「ゴン!クラピカ!リオレオ!と、悟空!」

ゴン「あっ!キルア!」

お互い嬉しそうに駆け寄る

キルア「どんなマジック使ったんだよ。もう絶対戻ってこれないと思ったぜ」

ゴン「うん、オレも覚悟してたんだ。ちょっと臭う人と一緒だったからキルアの匂いも追えなかったし。でも悟空がなんかわかるみたいでさ。なんとか追いかけて来れたんだ」

キルア「…ふーん、すげぇのな悟空って」

キルアが悟空を見上げる

悟空「それよりなんでみんな建物の中に入んねぇんだ?」

キルア「見ての通りさ。"本日正午、二次試験スタート"って書いてあるんだよ」

悟空「まだちょっと時間あるな、オラ寝るから時間になったら起こしちくれ」グガァー

クラピカ(ね、寝るのが早すぎる…)

悟空たちが着いてからしばらくのち

キルア「お、時間みたいだぜ。ゴン、悟空起こしてやれよ」

ゴン「うん、そだね」

チッチッチッ ピーン

ズゴゴゴゴゴゴ

ちょうど時間が正午をむかえ、重い扉が音をたてて開いた

そして同じくちょうど

ゼェェェ ヒュゥゥゥ ゼェェェ ヒュゥゥゥ

意識朦朧としたヒソカが会場に辿り着いていた

建物の中には、5つのちょんまげをした不思議な髪型の女性と、大型というより巨大な男性がいた。
二次試験の試験官のようだ。

メンチ「二次試験は"美味しい"が合格よ。まずはこっちのブハラから」

ブハラ「オレの好物は豚の丸焼き。このビスカ森林公園に生息する豚なら種類は自由。それじゃぁ…」

ドォオオン

銅鑼の音と共に二次試験スタート。

『ブハラのメニュー参加者150人』

参加者全員が会場を飛び出していったあとメンチとブハラが内緒話をする

メンチ「あんたも性格悪いわね。ビスカの森に生息する豚は一種類だけでしょ?」

メンチがブハラに笑いかける

ブハラ「世界で最も強力な豚、グレイトスタンプ。大きくて頑丈な鼻で敵を潰す。…油断してたら自分が豚の餌になっちまうぜ」

ドォオオン
ぐわぁああああああ

あちこちで地響きと悲鳴が上がる

悟空「結構危ねぇ豚みてぇだな」

悟空は油断なく見据える

ドォオオン

突進してくる豚の鼻を正面から受け止め、力で拮抗する

悟空「ぐぎぎぎぎぎ!ひー!強ぇぇなおめぇ!」

レオリオ(どっちも化物じゃねぇか!)

べジータ「バカかカカロット!よぉーく見やがれ!あいつの鼻がなぜこんなにも頑丈で大きいのか!弱点である額を隠すために決まっているだろう!」

悟空「オラもちょうどそう思ってたとこ、だっ!」

ガッ

脳天に一撃

ズドォォン

べジータ「ちっ、世話のやけるやろうだぜ」

バッシュウウウウッ

気で豚を焼く悟空とべジータ

悟空「お、結構うまそうな匂いだ」

べジータ「焼くだけとは芸がないな」

悟空「なんだよべジータ。なんかいいもんあんのけ?」

べジータ「さっきの会場に香草と根菜があったんでな、こいつを…」

ドスッ

べジータが豚のお腹に香草と根菜を詰める

べジータ「そしてゆっくりと焼く」

バシュウウ…ボッ

気を小さく絞って焼き上げ、最後に強い気で焦げ目を作る

悟空「すっげぇええな!べジータ!めっちゃくちゃいい匂いじゃねぇか!」

べジータ「ふっ、こんな簡単なもの料理とは言えんがな」

悟空「ちょっと分けてくれよぉ。あ、オラのと交換してやっからさ!」

べジータ「いるかっ!」

ガツガツ ムシャムシャ

悟空「うっひゃぁああ!普通に焼いただけでもうめぇぞ!」

べジータ「これだけでは腹の足しにもならん」

悟空「んじゃもっと捕まえてくっか。そだ、オラがいっぺぇ捕まえてくっからべジータはさっきの菜っぱとか準備してくれよ」

べジータ「ナ、菜っぱではない!葉っぱ…でもなく香草と根菜だ!」

悟空「んじゃちょっくら捕まえてくっぞ」

既に目的を忘れた悟空とべジータは食材を取りに二方向に別れていった

悟空「いっぺぇ捕れたぞ!」

べジータ「遅いっ!待たせやがってイライラさせるやつだ」

悟空「んで、これをお腹に詰めればいいのけ?」

べジータ「ただ詰めるだけじゃない。香草と交互に入れるんだ。根菜の硬いものは重ねずバラけて入れろ」

悟空「細けぇんだな…」

バシュウウ…ボッ

べジータが気加減に注意してじっくり焼き上げる

悟空「うっひゃぁああ!もう待てねぇぞオラ!こんなうまそうなの作れるなんて!べジータに弟子入りすっかな!」

(なっ///カカロットがオレの弟子にだと!?)

べジータ「ふ、ふんっ。もう焼き上がっている。さ、先に食べてもいいんだぞ///」

悟空「な、なんだよべジータ気持ち悪ぃなぁ。気持ち悪ぃのはその格好だけにしてくれよ」

べジータ「カカロットぉおおおおおお!!!」

テスト生70名「へいお待ち!」

会場では70名の参加者が豚の丸焼きをブハラに届けていた

メンチ「あらら、テスト生なめてたわ…」

メンチもビックリしながらその数を見ていた

ブハラはペロッと70頭を平らげ、お腹をさする

メンチ「もう満足でいい?」

メンチがブハラに問いかける

メンチ(あのズボンに上半身裸のサスペンダー男はいないみたいね…変態だから記憶に残って嫌な感じね…)

渋い顔をしながらメンチは銅鑼の鐘を鳴らして終了の合図をした

二次試験 前半 ブハラのメニュー終了!
合格者70名!

サトツ(参加者の残りが多い…今年は本当に豊作ですなァ)

様子を見る為に残っていたサトツはしみじみと感じ入っていた

その頃、脳筋2人組は…

悟空「はぁ〜、食った食った」

べジータ「食い応えのある豚だったぜ」

悟空「残りは弁当用にでもすっべ。そういややけに静かになったな」

べジータ「大方あの豚にでもやられちまったんだろう。軟弱なやろうどもだ」

悟空「待てべジータ!あっちの方に気が集まってるぞ!」

振り向く二人

べジータ「あっちは…会場!………カカロットまずいぞ!」

悟空「へ?なにがだ?」

べジータ「くそっ!」

べジータ丸焼きを掴むと、気を感じる方へ投げた

ヒュン ヒュン

べジータ「よし!」

悟空「お、おいべジータ!?」

べジータ「ついてこい!いまは試験中だっ!間に合わなくなっても知らんぞっ!めいっぱい飛ばせぇええええ!!!」

悟空とべジータは舞空術禁止も忘れて飛んでいった

あとにはビスカの森全域の豚の骨だけが転がっていた
この日、人知れずグレイトスタンプは絶滅していた

ドサ ドサァッ

空から豚の丸焼きが2つ降ってきた

メンチ「な、なによこれ?」

ブハラ「うわぁ、美味しそうな匂い!」

驚くメンチを他所にブハラはよだれを垂らす

シュタッ シュタッ

そこへ悟空とべジータが降り立つ

べジータ「ふっ、どうやら間に合ったようだな」

悟空「あぁ…!そうかぁ!試験中だったなオラたち!」

べジータ「ちっ、緊張感のないやつめ」

「…あっ!だからかぁ!丸焼き2つ投げてくれたのはオラの分もってことか!ありがとなべジータ!」

メンチ「あ、あなたたち…いま飛んでこなかった…?」

悟空(ま、マジぃ…)

べジータ「じゃ、ジャンプだ!…建物の上から降りてきただけだっ!」

メンチ「まぁいいわ…。それに試験はもう終了してるわよ!あなたたちは不合格!ブハラもお腹いっぱいで食べられないわ」

べジータ「ふんっ、それはどうかな。貴様の後ろのやつはそんなことなさそうだぜ?」

ブハラ「メンチ、この匂い嗅いでたらまだ入りそう…」

メンチ「でも終了の合図は出しちゃったわよ」

ブハラ「美食家ハンターならそんなことより美味しさで合否を決めるべきだとおもうなぁ」

ブハラの意見にしぶしぶ納得して丸焼きを食べる許可を出すメンチ

ブハラ「うまいっ!メンチこれは美味しいよ!!」

メンチ「ん、本当!ただの丸焼きじゃないわ!」

べジータ「当たり前だ!このオレ様が作ったんだからな!」

メンチ「文句なく合格よあんたたち!」

追加2名、合計72名合格!

ゴン「心配したよ悟空」

悟空「いやー、すっかり食べるのに夢中になっちまって」

キルア「そういやもう一人のおっさんは誰?」

悟空「あぁ、こっちはべジータだ。ゴンにクラピカとレオリオはもう紹介済ませてたからな」

キルア(あの下痢の、か…)

汚いものを見る目でべジータを見る

べジータ「小僧、よほどぶっ飛ばされたいらしいな」

悟空「べ、べジータ!子供にまでからむなよぉ」

ドォオオン

注目を集めるように銅鑼の鐘が鳴り、メンチが宣言する

メンチ「だいぶ残ったわね…次はあたし番よ!お題は"寿司"!」

ざわざわ

メンチ「寿司と言っても握り寿司しか認めないわよ!さぁ、スタート!」

困惑する参加者

レオリオ「おい、ゴンわかるか?」

ゴン「ううん、レオリオこそ知らない?」

ゴン「キルア、君は?」

キルア「いや、こういうのはクラピカのが得意なんじゃない?」

クラピカ「私が過去に見た文献によると、新鮮な魚と酢飯を合わせたものだと…」

レオリオ「さかなぁあああ!?ここは森ん中だぜ!」

クラピカ「バカ者!声が大きい!」

テスト生たち(魚!)

それを盗み聞きしていた参加者全員が川へ向けて飛び出していった

ビスカの森、沼泥の川

悟空「うひぃ、気持ち悪ぃ魚ばっかり」

べジータ「まともなネタは手に入らんな…あの女、わかってやってやがるぜ」

泥臭い臭いのする魚を持って会場へと帰る悟空とべジータ

べジータ様のお料理教室のはじまりだァ!!

会場では

メンチ「あんたも403番並み!」

ガビーン

うちひしがれるクラピカ

というやり取りがなされていた

べジータ(魚そのままを米に突っ込むなどどんな神経してやがるんだこいつら…)

あまりの神経にべジータですら引く

悟空「おいべジータぁ、どうやって作んだ?」

べジータ「寿司も握れないのか貴様!悟飯や悟天に作ってやったりせんのか!?」

悟空「そういやオラ、飯作ったことねぇや。べジータはトランクスたちに作ってあげてるんけ?」

べジータ「当たり前だ!寿司は男の料理だからな!見ておけ!」

べジータが料理をはじめる

べジータ「お前らも見ておけ!気持ちの悪いもの作りやがって!食欲が失せやがるぜ!」

大声で怒鳴り、参加者全員を集める

クラピカ(なんだこれは…?いいのか…?これがハンター試験なのか!?)

べジータ「先ずは水洗いだ!鱗についた泥、ぬめり、菌を取る!」

ザァアアアア

べジータ「そして次は鱗を丁寧に剥がす!皮を傷つけるなよ!後で剥ぎにくくなる!」

ゴリゴリゴリゴリ

べジータ「ここまで来たら基本の三枚下ろしだ!先ずはエラを取ってそのあと頭、いわゆるカマの部分だな。ここから落とす。そして背骨に沿って包丁を滑らす!」

あっという間に三枚下ろしが出来上がる

べジータ「ここで気を抜くなよ!綺麗に血を洗い流すんだ!一臭みがあるのは血だからな!」

そして皮を綺麗に剥いで冊の状態にまでもってきたべジータは、料理酒と塩を取り出す

べジータ「今回の魚は泥のなかにいたやつだからな!臭みは流すだけでは取れん!一度料理酒に漬け込み塩を揉み込む!」

塩を洗い流してキッチンペーパーで水気を取る

べジータ「この魚の身は弾力がある!フグのように薄く削ぎ切りにするのが基本だ!」

透き通る程の薄さで切り身を作る

べジータ「握りは左手で酢飯を取り、右手に持ったネタで形を整える!この時の握りの強さが重要だ!逆さまにしてもネタが剥がれない程の強さかつ、口のなかで米粒がほどける程の強さで握る!」

そして最後に何かを上に乗せる

べジータ「これは生姜をすりおろしたものにかぼすの汁を垂らしたものだ!臭みを取り、サッパリと仕上がる!…これがっ!寿司だ!」

おおおおおおおおおお!!!

べジータを囲む参加者から大歓声が起こる

べジータ「どうだ?食べてみたくなったか?」ニヤリ

べジータがメンチに不敵な笑みを投げる

クラピカ(なぜだ!?おかしい!立場が逆転するなどあり得るのか!?)

メンチ「た、食べてやらんでもないわ!」

べジータ「ふんっ、素直になれんやつだ!うちのブルマとそっくりだぜ」

ぱくっ

メンチ「………。お…、美味しいっ!!!」

べジータ「フハハハハハハ!!そうだろう!!」

メンチ「407番!文句なしの合格よ!!!!」

べジータ、二次試験 後半 一番合格

その頃悟空は

悟空「べジータおめぇサスペンダー姿がエプロンみてぇだぞ。裸エプロンけ」

べジータの怒りをかっていた

悟空「ふひぃー、むじぃなぁ!身がぼろぼろに崩れちまう」

三枚下ろしに苦戦する悟空

手先が器用な他の参加者も、べジータ程は上手く作れずメンチからダメ出しをくらっていた

ブハラ「メンチ、ちょっと厳しすぎるよ…」

メンチ「仕方ないじゃない。一番最初にあんなもの食べさせられたら嫌でも比べちゃうわよ。あの変態、美食ハンターの私以上よ」

そして……

終了ーーーー!

メンチ「ワリ!お腹いっぱいになっちゃった!」

メンチの満腹宣言と共に二次試験終了

合格者1名 べジータ

メンチ「だからしかたないでしょ!そうなっちゃったんだからさー!試験はやり直さないわよ!こっちだって理由あんだから!」

メンチは大声で電話相手に怒鳴る
相手はハンター協会だ

メンチ「サスペンダーやろうがテスト生に料理の作り方指導したりしなきゃこんなことにはならなかったわよ!とにかく試験の結果は変わらないわ!407番のみ合格よ!」

プッ

メンチが電話を切って終わらす
電話の相手側では…

小男「もぉ〜乱暴だなぁ。会長、どうします?」

小男が会長と呼ぶ老人に声をかける

ネテロ会長「ふーむ。あの娘もかなり強情だからのぅ。仕方ない、行くとするか」

飛行船に乗り、ハンター協会の会長は二次試験会場へと向かう

ドゴォオオオオオン

大柄の男、255番が机を叩き壊す

トードー「納得いかねぇ!オレが目指してるのは賞金首ハンターだ!美食ハンターごときに合否を決められたくねぇ!」

悟空「オラも不合格は困っぞぉ…」

悟空も一緒になって訴える

メンチ「残念だったわね。来年頑張ればー?」

バカにするようにメンチが挑発する

トードー「ふざけんじゃねぇええええ!」

255番トードーがメンチに飛びかかる
その瞬間ブハラが手ではたいて建家の外まで飛ばす
ついでとばかりに悟空もはたくが

悟空は飛んでいかない

悟空「いてっ。なにすんだよひでぇなぁ。豚の丸焼きあげたじゃねぇか」

クラピカ(そういう問題ではない…)

その時、上空から声が聞こえてくる

ネテロ「それにしても。合格者1人とはちと厳しすぎやせんかの?」

ハンター協会のマークを携えた審査委員会の飛行機が会場の上と着いていた

そこから一人の老人が飛び降りてくる

ドォン!

クラピカ(いまので足は大丈夫なのか!?)

メンチ「ハンター協会最高責任者…ネテロ会長…」

ネテロ「メンチくん。今回の試験、本当に君の採点に間違いはないのかね?」

メンチ「…いえ。確かに私の採点にも問題があったかもしれません…」

ネテロ「ふぅむ。ならば再試験をせねばいかんのぉ」

メンチ「ネテロ会長。それではマフタツ山まで連れて行ってもらえませんか?お題は"茹で卵"にしようと思います」

悟空「おっ、いいな。ゆで卵オラ好きだぞ」

「お主の意見は聞いとらんぞ。うむ、メンチくんがそれでいいまらまぁよいじゃろう」

ネテロの一声で再試験が決まる

テスト生たちを飛行船に乗せ、マフタツ山へと向かった

マフタツ山

真ん中でぱっかりと割れた山の頂上に悟空たちは降ろされる

メンチ「ここがマフタツ山。この底が見えないほどの裂け目から落ちたらあっという間に海まで流されるわよ。じゃぁちょっと待ってて」

ひょい

メンチは説明もそこそこに谷へと飛び降りる

〜数分後〜

メンチは谷から戻ってくる

メンチ「はい、これが今回の試験の卵。クモワシの卵よ」

マフタツ山にしか生息しない貴重種の鳥

メンチ「クモワシは頑丈な巣を張るの。この狭い谷の間にしか巣を張らないから、こうやって飛び降りて取るしかない。巣は頑丈だから人が掴まっても大丈夫よ。じゃぁ、スタート!」

テスト生たちは尻込みし、なかなか飛び降りられない

悟空「簡単じゃねぇか」

ふわっ

べジータ「おいカカロット!!」

空に浮き上がり谷へ向かおうとする悟空をべジータが掴んでヒソヒソと話す

べジータ「この試験では空を飛ぶことは禁止だろう!ブルマに言われたのを忘れたのか!」

悟空「そーいやそうだっけか。たはは」

べジータ「いいから着地しろ!浮いたままでいるんじゃない!」

スタッ

テスト生含めネテロたちも目を丸くする

ネテロ(あ、あいつ…いま浮いとらんじゃったろうか…)

悟空たちがドタバタとしてる合間に、メンチが再度問いかける

メンチ「ギブアップするのも勇気よ。テストは今年だけじゃないわ」

その言葉で28人がギブアップを宣言する
その中にはあの255番トードーも入っていた

残り44人

そして悟空は…

悟空「飛んでいけねぇなら…削るか!」

ズバババババババ

あっという間に地面を削り、クモワシの巣まで階段状の道を作る

悟空「これでみんなも安全に取れっぞ」

歩いてクモワシの巣まで行き、卵を取ってくる悟空

それに続きテスト生たち44人は卵を手に入れる

クラピカ(し、試験の根底が崩れている…)

悟空「どっひゃー!うめぇ!最高だ!」

べジータ「なに!?食わせろカカロット!…うっ!」

悟空「な、ほんとうにうめぇだろ?」

悟空とべジータはクモワシの卵を何度も取りに行って食べまくった

この日、人知れずクモワシは絶滅した

そして合格したテスト生のみを飛行船に乗せる

そしてべジータは船に乗り込む前に、置いていかれることを知り呆然としている255番に近づき、Tシャツを剥ぎ取っていた

****************************************

二次試験 合格者44名!

飛行船内

ネテロ会長がテスト生を見渡す

ネテロ「ふむ、こうしてみると…なぜか全く緊張感が感じられんな…」

テスト生たち(こいつらのせいだよ!)

全員が悟空たちを睨む

ネテロ「気になるのぉ…せっかくだからこのまま同行させてもらうことにする」

ネテロの同行が決まり、テスト生は朝の8時まで自由時間となる

悟空「あり?べジータ着替えたんけ?」

Tシャツを着ているべジータに悟空が声をかける

べジータ「あぁ、親切なやつがいたんでな」ニヤ

悟空「それにしても試験はあとどんくらいあんだよぉ。そろそろオラ面倒になってきたぞ」

そこにトンパがやってくる

トンパ「試験の数はその年によって違うが5〜6が基本だな」

悟空「お、トンパじゃねぇか!じゃぁあと3つくれーあるっことけ!?はひぃー」

べジータ「だにっぃ!?トンパだと!?」

ヒィィ!

逃げようとするトンパをべジータが捕まえる

べジータ「オレ様を覚えているかトンパとやら」ニヤリ

トンパ「あ、あは…どちら様でしたっけ…」

べジータ「よほどぶっ飛ばされたいらしいな。カカロット!オレはこいつに用事がある!貴様は邪魔だ!」

悟空「なにカリカリしてんだべジータのやつ?まぁ食堂でも探してみっか」

悟空は飛行船内を探索しに部屋から出ていった

トンパ「じゃ、じゃぁオレも…」そろーり

逃げようとするトンパの肩に手を回して止めたべジータは言う

べジータ「貴様、脱げ。脱げば許してやろう」

悟空「お、ゴンとキルアじゃねぇか!」

廊下でゴンとキルアを見つけた悟空

ゴン「あ、悟空!いまちょうどキルアの家のこと聞いてたんだ!」

悟空「へぇー、家がなんかすげぇのか?」

ゴン「あの暗○一家のゾルディック家なんだよ!」

キルア「バカ!あんまばらすなよ!」

悟空「んじゃタオパイパイみたいなもんけ?」

過去に戦った相手を思い出しながら悟空は尋ねる

キルア「あぁ、あれは表に出てる暗○者だね。うちは裏。あんなちゃちなやつと比べてもらっちゃ困るね」

キルアが自慢気に話す

悟空「でもじゃぁキルアおめぇも悪いやつっちゅうことになるんだろ?せっかく知り合ったのにぶっ飛ばすのは気が引けるぞぉ」

そう言いながら拳に気を込める悟空

ゴン「き、キルア自身は悪いことしてないよ!」

悟空「そうけ?んじゃやめとくか」

そんなやり取りをしていると

カッ!

ものすごい気迫が飛んでくる

バッと振り返ったゴンとキルア

しかしそこには誰もいない

ネテロ「どうかしたかの?」

気迫がした方とは反対側からネテロが声をかけてくる

キルア「やるね…」

頬に汗を流すキルア

ネテロ「今のが?ちょこっと歩いただけじゃよ」

なんともない振りをして答えるネテロ

キルア「ちがうぜじぃさん。あんたに言ったんじゃない」

キルアはネテロの後ろを見ていた

悟空「おめぇ年寄りのくせに動きはぇぇな!」

嬉しそうな悟空が立っていた

その頃、試験官たちは食事をしながら話していた

メンチ「今年のテスト生たちどう思う?」

メンチが話を切り出す

メンチ「あたしの二次試験、あの406番と407番のせいでよくわかんないことになっちゃってさぁ。テスト生たちの実力が全然わかんないのよね」

ブハラ「あの407番の料理、うまかったなぁ…」

ブハラは思い出したようにお腹をさする

メンチ「その話はいまはいいでしょ。サトツさんはどう思う?」

サトツ「ふぅむ。今年は新人がおかしいですね。スタートの遅れた406番と407番がなぜか二次試験に間に合っていましたし」

メンチ「ブハラは?」

ブハラ「うーん、新人じゃないけど気になったのは44番かな。二次試験始まったときには意識朦朧としてたし」

メンチ「それもあるけど、○気よ。255番がキレたときに○気を放ってたのがあいつよ」

忌々しげに言うメンチ

ブハラ「あとオレも407番は気になったかな。メンチ気づいてた?あの人服装が段々変わっていくんだ」

サトツ「彼は特殊ですね。最初はタイツのようなものを着てました。報告によると、その後一度全裸になったようです」

メンチ「で、そのあと裸サスペンダーになったってわけ?」

サトツ「はい。そして飛行船では既にTシャツを着ていました」

淡々と話すサトツ

メンチ「44番 奇術師ヒソカ、406番 お邪魔虫孫悟空、407番変態べジータ、この辺りは要注意ね」

そしてメンチの言葉で締め括られた

そして悟空とゴン、キルアたちは…

ネテロ「どうかな?お主らワシとゲームせんかな?」

ネテロがゴンたちに提案する

ネテロ「もしそのゲームで勝てたらハンターの資格をやろう」

ゴンたちにとっては大サービスの提案までしてくる

悟空「じぃちゃんそれオラもやっていいのか!?」

ネテロ「まぁいいじゃろ」

そして4人は別の部屋へと移動する

ネテロ「飛行船が目的地に着くまでにこのボールをワシから奪えば勝ちじゃ。そちらはどんな攻撃をしてもいいぞ」

余裕を見せるネテロ

悟空「ほんとに攻撃していいのか?」

ネテロ「お好きなように、じゃな」

悟空「んじゃいっちょやっか」

おいっちに

悟空が屈伸運動をして準備する

悟空「んじゃちょっくら…いくぞ!」

ヒュン

ネテロ(早いっ!)

サッ

すんでのところでかわすネテロ

悟空「まだまだぁ!」

ブンッ ヒュヒュヒュヒュヒュン

ネテロ「な、肢曲!?」

悟空「残像拳って言うんだぞ、おりゃ!」

ガキイィイイイン

悟空がネテロの足を蹴る

悟空「いってぇええええ!」

ネテロ「いっっったいのぉおおお!」

二人して悶絶する

悟空「じいちゃんどんな足してんだよぉ」

脛をさすりながら悟空が嘆く

ネテロ「お主こそどうなっとるんじゃ…」

ネテロ(念を使った様子もないのにこの強靭さか…何か秘密があるようじゃのぉ…)

悟空「おっしゃ!本気出すぞぉ!」

ゴゴゴゴゴゴ

悟空が気を高めていく

ブルマに付けられたリミッターはギシギシと音を立てて軋む

悟空「はぁぁぁぁぁぁぁああああ!」

ネテロ(い、いかん!)

ネテロも急ぎ念を練る

ズォオオオオオ

悟空「やっぱじぃちゃん力隠し持ってたか」

嬉しそうにする悟空

ネテロ「お前さんも本当はまだまだ力隠しとるじゃろ」

悟空「あぁ、おらブルマからリミックスっちゅうやつを付けられててほとんどパワー出せねぇ」

ネテロ「…リミッター、の間違いかな?」

悟空「確かそんな名前だ。いくぞっ!」

ドガガガガガガガガガガガガ

悟空の連打を捌き続けるネテロ

ネテロ(ワシが反撃に移れんとはっ…!)

悟空「かぁーめぇーはぁーめぇー…」

ネテロ(ものすごい気の高まりじゃ!!!)

悟空「…やめだ」

ネテロ「なんじゃと?」

悟空「じぃちゃんとは本気で戦いてぇ。この時計が取れたあとで再戦させてくれ」

ネテロ「…ふぅむ。お主がそれで良いならいいじゃろ」

悟空は気を静めて部屋から出ていく

ネテロ「で、お主らはどうするんじゃ?」

ゴンとキルアに尋ねるネテロ

キルア「オレはパス。あんなの見せられて取れるわけないのわかったから」

ゴン「オレはやるよ」

ゴンを残しキルアも部屋を出ていった

廊下に出たキルアは○気立っていた

キルア(スッキリしないな…)

うつむいて歩くキルア

ドンッ

そんなキルアは人とぶつかる

?「このオレ様に○気を持ってぶつかるとはいい度胸だな」

相手を見ようともせず無視して通りすぎるキルア

?「おい!」

引き留めようとする相手を手刀で切り刻…

ドガァ!

キルアは顔面を殴られていた

キルア(!?何が起こった!?オレは確かに相手を切り刻もうと動いたはずだ!)

鼻血を滴ながら顔をあげるキルア

そこにM字の髪型をした…

ドガァ!

そしてもう一度顔面を殴られたキルアは意識を手放していた

時は少し遡り、悟空がネテロ戦っていた頃

バラバラバラ

トランプの山を崩したヒソカ

ピピピピピッ

ヒソカ(力の数値が300を越えた?)

スカウターに表示される桁の違う数値に驚いていた

ヒソカ「ククク…サスペンダー君かな…」

ヒソカはまた戦いをイメージして興奮する

そのヒソカの前を、サスペンダーをしたトンパがとぼとぼと通りすぎていく

ヒソカ「キミ、なぜその服を着ているんだい?◆」

ズズズッ

ただならぬ気配を出し、ヒソカは立ち上がる

トンパ「ヒッ!ヒソカッ…!」

シュッ

ヒソカの腕がトンパのサスペンダーへ伸びる

バシィィインッ!

トンパ「いってぇええええええ!」

トンパが叫ぶ

ヒソカ「あら?外れなかった◆」

サスペンダーを引っ張って取ろうとしたヒソカは、思いのほか強力なゴムの力に負け、ただ引っ張っただけになっていた

トンパ「さ、サスペンダー欲しいならやるよぉ…!」

半泣きになりながらトンパはサスペンダーを置いていった

そして悟空は

悟空「あ、べジータ!食堂知らねぇか?」

べジータを見つけた悟空は尋ねる

べジータ「知らん。オレも探しているところだ!貴様先に部屋から出たくせにまだ見つけてないとはな!」

悟空「ちょっといろいろあってよぉ。というかまた服変えたんけ?ん、それトンパの服じゃないんか?」

べジータ「…交換してくれと頼まれたんだ」

悟空「はぇー、仲いいんだなおめぇら。でも袖と丈の長さ足りてなくてちんちんだぞ」

べジータ「それを言うならチンチクリンだ!」

キレるべジータ

悟空「そういやべジータ。さっき気を入れてみたんだけんどさ、少しだけ力出せたぞ」

べジータ「やはりさっきのは貴様か。気づくのが遅すぎるぞ。キリコとやらの小屋を破壊したときのオレ様の気に気づいてなかったのか?」

悟空「そういや戦闘力20にしてはすんげぇ破壊力だったな」

べジータ「たぶんこのリミッターは平常時は20でも、力を入れたら200〜300程度までは出せるみたいだ。スーパーサイヤ人になれば更に出せるかもしれんがな」

悟空「お、飯の匂いだ」

べジータ「話を聞けぇえええええええ!!!」

そして飛行船は順調に三次試験会場へと進んで行った

ゴウン ゴウン ゴウン

"皆様大変お待たせしました 目的地に到着です"

船内アナウンスが流れ、飛行船が着陸する

わらわら

テスト生たちは全員降り立つ

クラピカ(なんだここは?何もない?)

クラピカは辺りを見回す

そこへスタート地点にいた小男が話を始める

小男「ここはトリックタワーと呼ばれる塔のてっぺんです。この塔を生きて下まで降りることが三次試験の課題です。条件は72時間以内」

そう告げると小男は飛行船へ戻っていき、飛び立っていった

悟空「ひょぇーーー!たっけぇなぁ!カリン塔みてぇだ」

下を覗き込む悟空

ゴン「ねぇキルア、顔面凹んでるけどどうしたの?」

キルア「…わかんねぇんだ…。気づいたらこうなってた。ひとつだけ覚えてるのは"M"ということ」

ゴン(M…メンチさんかな?)

ざわざわっ

塔の端でざわめきが起こる

男が壁を降り始めたのだ

ロッククライマー男「普通の人間ならば自○行為だと思うだろうが、一流のロッククライマーならこの程度難なくクリアできるぜ」

スッ スッ スッ

あっという間に降りていく男

ゲッ ゲッ ゲッ

そんな男に人面顔の大きな怪鳥が襲いかかる

悟空「危ねぇ!」

ドシュウッ!

悟空が男のところまで飛んで掴みあげる

同時に

ボンッ

べジータの気弾で怪鳥がはじける

悟空「サンキュー!べジータ!」

べジータ「ふんっ」

掴んでいた男を塔の床に降ろす悟空

悟空「おめぇ危ねぇとこだったぞ」

ロッククライマー男「あ、あぁ…ありがとう」

男は尻餅をついたまま呆然としていた

悟空はべジータの方へ近寄る

悟空「どうすっよべジータ。飛ばねぇならジャンプでもすっか?」

べジータ「既に目立ちすぎだカカロット。一般人でもクリアできる仕組みならなにか仕掛けがあるはずだ。それを探せ」

べジータに言われて悟空はゴンたちを探しに行った

ゴン「あ、悟空」

悟空「よぉ、ゴン。何か見つけたかぁ?」

ゴン「うん、ここに下へ行く扉があるみたいなんだ」

床を指差すゴン

悟空「よくわかったなぁ!」

ゴン「うん、微妙に段差があるんだ。合計6つ、ここにあるよ」

悟空「ゴンにクラピカ、レオリオとキルア、オラ。あと1人行けるな。べジータも呼んでいいか?」

ゴン「もちろんだよ!」

ゴンが大きく頷く

悟空「おーい!べジータぁ!」

呼ばれたべジータがやってくる

クラピカ「じゃぁどうなるかはわからないが全員で降りよう」

クラピカが提案し、一斉に扉をくぐる

ドサ ドサ ドサ

クラピカ「…どうやら同じ部屋に通じてたようだな…」

クラピカはゴン、キルア、レオリオ、悟空を見て安堵する

悟空「あり?べジータは?」

そのとき、隣からべジータの声が聞こえてきた

べジータの降りた部屋

ヒソカ「やぁ◆」

ヒソカがべジータに笑みをかける

べジータ「なにぃぃぃぃいいい!」

ヒソカ「良かった◆誰も来てくれないかと思ったよ◆」

ヒソカが股間を盛り上げべジータに近づく

べジータ「く、来るなっ!」

焦るべジータ

べジータ(…!カカロットの気が隣からする!)

ドガァ!

壁を壊し隣の部屋を繋ぐ

悟空「あり?べジータ?」

悟空たちが驚いた顔でべジータを見る

クラピカたち(壁を壊した!?)

悟空以外は違う意味で驚いていた

べジータ「オレ様もそっちへ行く」

ブゥン

そのときべジータたちの部屋のモニターに電源が入る

"ここは二人三脚の部屋。常に二人が5m以内にいなければならない。離れたことを関知すれば君たちはその場で不合格となる"

べジータ「だにぃぃいいいい!?」


ヒソカ「そーいうこと◆」

嬉しそうにヒソカ微笑む

べジータ「代われカカロット!!!」

ヒソカ「無理みたいだヨ◆」

モニターには"44番&407番"と映し出されていた

べジータ「くそぉおおおおおおおお!!!」

悟空「早く戻れよべジータ。仲良くしろよな」

べジータ「ちっ!いいかヒソカという野郎!オレ様が協力するからにはカカロットには絶対負けられんぞ!」

ヒソカ「ふぅん。キミ、サスペンダーはどうしたんだい?◆」

煽るヒソカ

べジータ「貴様ぁあああああああ!!!」

悟空「べジータのやつ相変わらずうるせぇなぁ」

隣から聞こえてくる雄叫びを無視して悟空たちは自分の試験を確認する

"多数決の道。君たちは○×タイマーを着けて、全てを多数決で進んで行かなければならない"

考え込んでいたクラピカが補足説明をする

クラピカ「ふむ、どうやら我々はこ5人で進む道を多数決しながらクリアしていかなければならないらしい」

***************************************

三次試験 トリックタワー攻略開始!

ヒュン バシイイインッ!

伸びきったサスペンダーがべジータに当たる

べジータ「ヘブッ!」

運悪く顔面に当たり悶絶するべジータ

ヒソカ「ごめんよ◆」

何事もなかったかのように自分の服にも片側を取り付ける

ヒソカ「これが外れないように歩けば5mを越えないから大丈夫◆」

べジータ「貴様わざとだな!もう許してはおけん!」

殴りかかろうとするべジータ

ヒソカ「いいのかい?ボクがわざと離れて不合格になったら…406番の悟空には勝てないよ◆」ニコッ

べジータ「グググッ…貴様ぁ!」

ヒソカ(あぁ!最高に楽しいオモチャだ◆)

興奮するヒソカと共に、べジータたちは下への道を歩き始めた

大岩が転がってこようが

水が噴き出そうが

落とし穴が開こうが

ヒソカとべジータは難なくクリアしていく

べジータ(ちっ、むかつく野郎だが実力だけはありやがる)

ヒソカ(あぁ、イイヨ…イイヨ…◆)ハァハァ

ヒソカただべジータのお尻だけを見ていた

べジータ「…貴様!前を歩けっ!」

悪寒のするべジータはヒソカに前を歩かせる

ヒソカ「いいのかい?◆」ニヤッ

べジータ「さっさと行きやがれ!」

くねくねした動きをしながら歩くヒソカ

べジータ(見ているだけでイラつきやがるぜ…)

べジータはスタスタと後ろをついていく

ヒソカ「フフフ、油断しすぎ◆」

グッ ヒュン パシ

ヒソカはサスペンダーを引っ張ってべジータから切り離す

その瞬間べジータは何かのスイッチを踏んでしまう

カチッ

「クッ…!」

ゴオオオオオオオ

べジータは炎に包まれる

ヒソカ「こう見えてこの動きにもちゃーんと理由があったてこと◆仕掛けを避けて歩いてたことにも気づけないとはね◆」

べジータ「黙れっ!」

炎の中からはピンピンしたべジータが出てくる

べジータ「ふんっ、こんなのオレ様には効かん!」

ヒソカ「キミには、ね◆」

べジータの首から下を指差すヒソカ

ヒソカ「ただしキミの服には効いたようだ◆」ニヤリ

服は燃え尽き、べジータはまた全裸になっていた

ヒソカ「よほど裸が好きらしい◆」

べジータ「好きでなってるわけじゃない!くそぉ!また探さんといかんとは!」

ヒソカ「どうするんだい?恥ずかしくて動けないとでも言うかい?◆」

べジータ「オレ様はそんなことで臆したりせん!行くぞ!」

ヒソカ「待ってヨ◆その前にこれ着けなきゃ◆」

サスペンダーをぶら下げるヒソカ

べジータ「服がないのに着けれるかっ!」

ヒソカ「突起物があればこのクリップで挟めるよ◆」

そう言ってべジータの下半身に視線を移すヒソカ

べジータ「なっ!それをこのオレ様のあれに着けるだとぉおおおおおお!!!」

ヒソカ「冗談◆離れないように歩いてくれればいいよ◆」

クックック、と楽しそうにしながらヒソカは歩き始めた

そして二人は小さな小部屋へと到着する

無限四刀流の男「待っていたぜヒソカ」

暗がりの中から男が1人出てくる

毛皮のコートを着た男だ

べジータ「ほぅ、ちょうどいい」

べジータは良いものを見つけたとばかり微笑む

無限四刀流の男「用があるのはヒソカだけだ。今年は試験官ではなく復讐者として来た。覚悟しろヒソカ!」

そう言って小さな曲刀を4つ回しながらヒソカへ飛ばす

ヒュンヒュンヒュンヒュン

それを紙一重でかわすヒソカ

所々かわしきれず小さな傷を作っていく

無限四刀流の男「この無限四刀流をかわし続けることはできんぞ!」

ヒュヒュヒュヒュヒュン

べジータ「うるさい」

ボボボボン

飛んでいる曲刀を気弾で消し飛ばすべジータ

べジータ「オレは急いでいるんだ。曲芸など見てられるか」

ヒソカ「楽しいところだったのに◆」

残念がるヒソカを他所にべジータは続ける

べジータ「じゃぁ、…脱げ」

そして

ガコン

トリックタワー1階のホールの扉の1つが開く

スタスタスタ

べジータ「これで終わりか?」

ヒソカ「みたいだね◆」

"407番べジータ、44番ヒソカ 三次試験通過第一号!所要時間32分!"

悟空「べジータたちも行っちまったし、んじゃオラたちも行くか」

ガギィ

鉄格子をひん曲げる悟空

悟空「どうした?進まねぇんか?」

キルア「オレだってあれくらい出来るぜ…」

口を尖らせるキルア

クラピカ「悟空、たぶんそういう進み方じゃないと思うが…」

クラピカは半分諦めかけていた

悟空「お、道が分かれてっぞ」

順調に進んでいた悟空たちの前に左右に分かれた道が表れる

"右か左の道を選べ。右なら◯左ならば×を"

ピピッ

"右3、左2"

ガァァァァ

右の鉄格子がスライドして道が開ける

クラピカ「左に入れたのは誰だ?こういうときは右にすべきだろう」

クラピカが声を上げる

レオリオ「なんでだよ」

不思議そうなレオリオにクラピカが説明をする

クラピカ「人は迷ったとき自然と左を選んでしまうもの。だからこそこういうときは左に罠が仕掛けられてある可能性が高いということだ」

キルア「そーいうこと。な、ゴン」

キルアがさも当然のように頷き、ゴンも微妙な顔で頷く

ゴン(オレはなんとなくだったんだけどな…)

レオリオ「じゃぁあれってか!?悟空とオレが馬鹿だって言いたいのか!?」

悟空「まぁまぁレオリオ」

悟空がなだめる

悟空「じゃぁオラとレオリオはこっちだな」

ガギィ

左の道の鉄格子をひん曲げ、悟空はササッと進んで行った

クラピカ(だ、だからそういうルールじゃないんだが…)

もう声も出せないクラピカは、悟空を置いてゴン・キルアと右へ進む

レオリオ「あー!ちくしょう!悟空だけ1人で行かせれっかよ!」

レオリオだけは悟空を追って左の道へと消えていった

悟空「うっひゃー!危ねぇ危ねぇ!」

壁一面の穴から槍が飛んでくるのをかろうじて避ける

悟空「なんだか小さい頃にブルマと行った水中洞窟みてぇだ」

なつかしーな、と不思議と笑顔がこぼれる悟空

レオリオ「も、もう大丈夫か?」

レオリオが後ろの曲がり角から顔を出す

悟空「あぁ、でぇじょうぶだ」

ギュイイイイイイイイン

そのとき奥から機械音が聞こえてくる

ダダダダダダダダ

飛び出してきたロボットは腕についた機関銃で悟空たちを撃ちまくる

悟空「やべぇ!」

レオリオを掴んで物陰へ飛び込む

悟空「物騒なとこだなぁ!」

レオリオ「やっぱり右の道のが良かったんだよ悟空!」

頭の上を掠めていく銃弾に首をすくめながらレオリオが叫ぶ

悟空「ほんとなつかしーや」

なぜか心の底から嬉しそうな悟空

悟空「クリリンも元気してっかな?…うりゃ!」

ドガァ!

近づいてきていたロボットの腹部を蹴飛ばす

ギュイン

すぐさま体勢を立て直すロボット

悟空「こりゃぶっ壊すしかねぇか!だりゃあああ!」

ドーーーーーン

思いっきり蹴飛ばして遠くへ吹き飛ばす

バッ ギュイイイン

飛び起きたロボットはまた悟空へと向かってくる

悟空「かぁ〜めぇ〜はぁ〜めぇ〜……波ぁああああ!」

その頃、ゴンたちは開けた場所へと辿り着きフードを被った5人組と戦っていた

戦いの場は、底の見えない吹き抜けの50m四方の部屋の中央に、30m四方の闘技場の舞台のようなものが置かれている大広間

対岸に通路は見えるが、闘技場までの道と、闘技場から対岸までの道がない

フードの試練官たちとの戦いのときのみ道が出てくる仕様だ

試練官のスキンヘッド男、ベンドットが声をあげる

ベンドット「これで2対1で君たちの勝ち越しだ!だがここは3勝せねばならん!」

キルア「だから残り2回もオレが戦うって言ってんじゃん!」

キルアが声をあらげる

ベンドット「それはルール違反だ!5vs5で、戦えるのは1人1度までだ!」

キルア「いないもんは仕方ねーじゃん!」

なおも続けるが、ベンドットは首を横に振るだけだった

そのときフードの男が前に出る

ジョネス「そんなことどうでもいい…肉が掴みたい…」

キルア「そっちのオッサンはやる気みてだぜ」ニヤリ

キルアは笑う

コンクリートを素手で掴みとる解体屋ジョネス

ジョネス「子供のシャバの肉など待ちきれ…

ズアォオオオオオオオオ

まばゆい光と轟音が木霊する

全員が目を覆う

そして目を開けたときにはジョネスは跡形もなく消え去っていた

ジョネスのいた場所の前後には巨大な穴が通路のように貫通していた

唖然とする試練官やゴンたちを他所に、呑気な声が聞こえてくる

悟空「ふぃー!強かったなぁー!でもちょうど道ができたぞ」

そう、悟空が穴から出てきたのだった

悟空「オッサン誰だ?」

ベンドットに声をかける悟空

悟空「おっ!ゴンたちじゃねぇか!おーい!」

反対側にいるゴンたちに手を振る

ベンドット「今のは君が…?」

ベンドットは悟空に問いかける

悟空「びっくりさせちまって悪ぃ悪ぃ。ちょーっと強ぇやつがいたんでかめはめ波使っちまった」

ベンドット「かめはめは?」

いぶかしむベンドットにキルアが声をあらげる

キルア「オッサン!これで3勝だろ!?早く道繋げろよ!」

ベンドット「あ、あぁ…」

まだどこか現実感のないベンドットはスイッチを押して道を繋げる

そして悟空たちは合流し、更に下の階へと進んで行った

幾度となく多数決とそれによる試練を乗り越える

巨大岩を悟空が受け止め
◯×迷路の壁を悟空が全て砕いて直進し
地雷すごろくを悟空が気弾で破壊して

ただし多数決を気にしない悟空のせいで5人はぐるぐると回る

悟空「あり?ここ最初の部屋じゃねぇのか?」

悟空たちは一番最初の部屋まで戻っていた

そしてなんやかんやと時間をかけて最後の扉の前へと辿り着いた

"最後の別れ道。長く困難な道は45分、短く簡単な道は3分。ただし、短い道は3人しか行けません。2人が壁の手錠に手をはめてからしか開きません"

ゴン「ここまで来たら5人でクリアしたいよね」

クラピカ「いや、ここは3分の道を選ぶべきだ。もう時間は残り10分もない。せめて3人だけでも合格できる道を選ぶのが最善だ」

クラピカがゴンの提案を押さえて再提案する

キルア「と、いうことは5人で戦って勝った3人が進めるってことね」

キルアが補足する

悟空「要は戦えばいいんけ?オラおめぇたちと戦うのも楽しみだぞ」

クラピカ(忘れてた…)

クラピカ「いや、悟空は外れてもらおう。私たち4人の中から2人選ぶ。悟空には誰一人勝てそうにないからな」

キルア「もう時間ないしさ…行くよ!」

スゥゥ

キルアがクラピカ達を取り囲むように歩き始める

ゴン「き、キルア何人にも見える!」

驚くゴン

シャッ

キルアがレオリオに手刀を繰り出す

悟空(あの威力はまじぃ!)

悟空がキルアの手刀の鋭さを感じとり、慌ててキルアを吹き飛ばす

ドゴォ

顔面に拳のめり込んだキルアは、意識を刈り取られていた

悟空「あいつ危ねぇなぁ。力の使い方上手くできねぇみてぇだ」

レオリオ「ご、悟空助かった…」

冷や汗を流すレオリオ

悟空「それにしてももう時間ねぇんだろ?なんでおめぇたち戦ってんだ?」

いまいち悟空は理解していなかった

その頃、べジータはイライラしていた

クリアから70時間以上、約3日も過ぎていた

他のテスト生達が次々合格する中、悟空だけが降りて来ないからだ

べジータ「イライラさせやがる…」

そんなべジータにヒソカが声をかける

ヒソカ「心配かい?◆」

べジータ「心配などではない!」

ヒソカ「大丈夫、もう近くまで来てるヨ◆」

べジータ「なぜ貴様がわかる!」

ヒソカ「なんでだろうねぇ◆」ククク

ヒソカは既にスカウターを使いこなしていた

悟空に詳しく説明をしたクラピカ

悟空「要は3分の道に行きてぇんだよな?」

バゴッ

当たり前だろ、と思う4人を他所に悟空は3分の道の扉を、扉の枠ごと外していた

悟空「んじゃ行くとすっか!」

"残り2分!"

館内アナウンスが流れる

べジータ(早くしろカカロット!)

ゴゴン

そのとき1階のホールの扉が開く

悟空「間に合ったみてぇだぞ」

あの呑気な声と共に5人が出てきた

べジータ(来たか!)

べジータ「ふ、ふん。遅かったなカカロット」

悟空「べジータ!おめぇその毛皮の格好…また服変えたんか?」

クラピカ「悟空、君を相当心配していたらしい。一番に声をかけてくるとはな」

まだべジータのツンデレを知らないクラピカ

べジータ「オレは心配なんかしてなかったぞおおおおおお!!!」

******************************************

第三次試験 通過人数27名!

悟空「久しぶりのお日様だぞぉ」

うーん、と伸びをする悟空

なんとも呑気な雰囲気の悟空に引っ張られ、テスト生たちに緊張感は見られない

そしてトリックタワーをクリアした悟空たちは試験官のリッポーから次の試験の説明を受けていた

リッポー「私が試験官のリッポー。三次試験合格おめでとう。次の四次試験は遠くに見えるあの島、ゼビル島で行われる。四次試験が終わればあとは最終試験のみ」

ざわざわ

リッポー「そう、あと2つ。でもまずは四次試験に集中してもらいます。これから、テスト生の皆さんにはここにあるクジを引いてもらう」

テスト生たち(何を決めるんだ?)

不安がるテスト生にリッポーは続ける

リッポー「狩る者と狩られる者」ニヤリ

箱に注目が集まる

リッポー「この中には今いる君たちの番号が書かれた22枚のカードが入っている。それを引いてもらい、引いたものはそのカードに書かれた番号の札を手に入れる、というルールさ」

そしてもう少し詳しく、とリッポーは条件を提示する

ー分の番号札は3点
引いたカードの番号と同じ札も3点
それ以外の番号札は1点
合格の条件は6点以上持って1週間後に戻ってくること

リッポー「じゃぁまずは三次試験の合格順から…」

リッポーの合図と共にべジータ、ヒソカ、の順に引いていく

会場は静まり返っている

クラピカ(これは…そういうことか!番号札をっ!)

クラピカは焦って鞄に番号札隠す

クラピカ(自分の番号札を知られるのはまずい。そして自分の狙っている相手を知られるのも不利。だからこその沈黙。引いたカードの番号も隠し通す!)

スッ

掌に隠すようにカードを引くクラピカ

悟空「オラが最後か。よっと」

カードを引く悟空

悟空「407番かぁ、ん?べジータの番号か!」

レオリオ(バカやろぉおおおおおお!!)

心のなかで叫ぶレオリオたち

べジータ「ふんっ、カカロットが相手とはな。楽しくなりそうだ」

これまでにない笑顔を見せながら嬉々とするべジータ

そんなやり取りを他所にリッポーは続ける

リッポー「引いた番号は記録されてるから交換や変更は無理だよ。まぁ…それじゃぁゼビル島に着くまでは船旅をごゆっくり」

テスト生たちはお互いの番号札がばれないように隠し合う

ただならぬ沈黙で包まれたまま、テスト生たちを乗せて船はゼビル島へ向かった

ゼビル島へ到着した悟空たち

女性「それでは三次試験合格順に船から降りて島へ入って頂きます!次の人は2分後に、という流れでいきます!一週間後にまたここに戻ってきてください」

案内役の女性から声がかかり、四次試験がスタート

べジータが最初に降り立つ

べジータ「さぁ!次のやつ降りてこい!」

その場から動かず船を見上げるべジータ

2分が過ぎ、ヒソカが降りてくる

ヒソカ「やぁ◆三次試験は楽しかったね◆」ククク

べジータ「き、貴様はどっかに行け!」

嫌悪感が込み上げヒソカを避けるべジータ

べジータ「さぁ、次のやつだ!」

カタカタカタカタ

全身に針を刺した301番ギタラクルが降りてくる

べジータ「ちっ、貴様全身に怪我してやがるのか。そんな奴とは戦えん。次だ!」

ギタラクルも見送り、次の参加者へと視線を移す

べジータ「ちっ、貴様全身に怪我してやがるのか。そんな奴とは戦えん。次だ!」

ギタラクルも見送り、次の参加者へと視線を移す

それからべジータは降りてくるテスト生に次々勝負をしかけ、ぶっ飛ばして番号札を回収する

テスト生「お、オレ降りたくねぇよぉ…」

泣き言を言ながらハンター協会関係者に突き落とされていくテスト生たち

べジータ「きたか…」ニヤリ

そしてまたべジータに番号札を取られていく

次はゴンの番

ゴン「や、やぁべジータ」

べジータ「せめて"さん"を付けるくらいできんのかガキめ。カカロットのガキの方がよっぽど礼儀ができてやがるぜ」

ゴン「…べジータ…さん、はもう6点集まってるよね?」

頬に汗を流しながらゴンが問いかける

べジータ「6点?なんのことだ!番号札を誰よりもたくさん集めるゲームだろう!」

べジータはいまいちルールがわかっていなかった

ゴンが一生懸命説明をしている間に、キルア、レオリオ、クラピカが降りてくる

悟空「最後はオラか、よっと」

そして最後のテスト生、悟空が降り立つ

悟空「んじゃみんなの分もカード集めっか!」

にっこり笑う悟空

クラピカ「…悟空!番号札はどうした!?」

クラピカが悟空の胸元を見ながら声をあらげる

悟空「番号札?あの丸い数字の書かれた、服に付けられたやつか?」

クラピカ「ああ!悟空はずっと胸に着けてただろう!」

悟空「ひっひーん、それならなぁ」ニヤッ

どうだ!とばかりに悟空は2枚のカードを見せる

悟空「もうオラ合格したも当然」

『406』『407』の二枚のカードをクラピカに渡す

悟空「ほらな、自分の番号と狙う相手の番号」

トリックタワーの下で引いたカードを見せびらかす悟空

悟空「オラ今回ちゃんと話聞いてたんだ。自分の番号が3点だろぉ、んで狙いの相手の番号も3点。合わせて6点だ!」

クラピカたち(…………)

言葉にならないクラピカたち

クラピカ「悟空、集めるのはカードじゃないぞ…あの丸い番号が書かれたほうだ…。このカードは意味がない」

静かに説明をするクラピカ

あちゃぁ、という顔のキルア

悟空「じゃ、じゃぁするってーと…、オラ0点か!?」

クラピカ「そういうことになる。悟空、番号札はどうした?」

悟空「いやぁ、船の上でトンパにこの406番のカードと交換してくれって言われて交換しちまった…。これで合格できるからって教えられて…」

うなだれる悟空

べジータ「バカは相変わらずだな、カカロット」

べジータが辛辣な言葉を投げ掛けてくる

悟空「おめぇはいいよな。いっぺぇ持ってるから」

ゴン「でも他の参加者のみんな可哀想だったね…。なんか弱いものいじめしてるみたいだったから…」

ポツリと放ったゴンの一言にべジータは衝撃を受ける

べジータ(このオレ様がしたことが弱いものいじめだっただとぉおおおおお!!!)

べジータ「貴様ら出てこい!!!番号札とやらを返してやる!!」

大声で森に向かって叫ぶべジータ

べジータ「どうした!?いらんのか!このオレ様の気が変わらんうちに取りに来い!!トンパとやらの分だけは返してやらんがな!」

ぞろぞろぞろ

様子を窺いながら参加者たちが海岸まで戻ってくる

テスト生たち「あ、あの…」

おそるおそる声をかける参加者たち

べジータ「何番だ!?」

そしてべジータは全員に番号札を返していく

テスト生たち「ありがとうございます」

お礼を言って森へ戻っていく参加者たち

クラピカ(な、何かが違う!わからないが何かが違う!)

クラピカの内心は乱れきっていた

悟空「べジータ、おめぇ全部返して良かったのか?」

心配する悟空を他所に、べジータは鼻息荒く笑う

べジータ「ふんっ、問題ない。オレ様の狙う相手は16番トンパだったからな。これで6点だ」

悟空「やっぱべジータ早ぇぇなぁ」

べジータ「こんなことに一週間もかけてられるか。ちょうどいい、それまで家に戻って重力室で体でも鍛えておくとするか」

悟空「お、いいなそれ。オラも久しぶりにチチの手料理食べてぇや。まだいっぺぇ時間あるし先に戻るか」

べジータ「余裕かましすぎて落ちるなよ」

悟空「あぁ、でぇじょうぶだ。送ってってやるからオラに掴まれよべジータ」

べジータ「貴様の助けなど受けん!」

悟空「でも飛んじゃダメ、だろ」

ゴンたち(飛ぶ?)

首をかしげるゴンたちを無視して悟空たちは海へと向かう

べジータ「泳いで行けば良いだけだ」

ゴンたち(泳ぐ?どこまで?)

悟空「んじゃオラはお腹空いちまったから先けぇるぞ」

シュン

消える悟空

ザバァアアン ズバババババババ

海に飛び込んであっという間に見えなくなるべジータ

残されるゴン、キルア、クラピカ、レオリオ

四次試験はまだまだ始まったばかりだ

シュン

悟空「おぅ、帰ったぞチチ!」

自分の家へと瞬間移動で戻ってきた悟空

チチ「悟空さ!びっくりさせねぇでけろ!」

畑仕事をしていたチチは、急に現れた悟空に驚いて尻餅をついていた

悟空「悪ぃ悪ぃ」

そう言いながらチチに手を差し伸べて起こす悟空

チチ「んだ、ありがとだ。それで?ブルマさのとこで上手く仕事出来てるだか?」

悟空「ブルマのとこっちゅうわけじゃねぇんだけど、ブルマから紹介されたハンター試験っちゅうやつを受けてるとこだ」

チチ「ハンター試験!?あれま。悟空さがそんなの受けてるとは知ねかっただ。すんげぇお金になるっていうのだけは聞いてるだが」

悟空「どんくらいかは聞いてねぇけど、ちゃんと試験クリアしてってるぞ」

チチ「悟空さがか!?そりゃめでてぇべ!あれから帰ってこないから心配してたんだべ」

悟空「あと2つで合格って聞いてるぞ。今日は時間余ったんで途中で戻ってきてんだ」

チチ「あぁ…神様…やっとオラの悟空さがまともに…」

悟空「神ったってデンデだぞ」

チチ「なんでもいいだよ。悟空さが頑張ってくれてるだ。今日は晩御飯食べて行けるのけ?」

ちょっと寂しそうに尋ねるチチ

悟空「もちろんだ。チチのご飯が食べたくて帰ってきたんだしな」

チチ「嬉しいこと言ってくれるべ。腕によりをかけて作らねぇとな!あとせっかくだ!悟飯ちゃんも呼ぶだよ!オラ急いで電話してくるだ!」

大急ぎで家に入って電話をしだすチチ

悟空(修行だけじゃなくて仕事もしてみっか)

嬉しそうなチチを見て、悟空はそう思うのだった

そしてべジータは

ゼビル島から見えなくところまで泳いだあと、途中から空を飛んで家へと戻っていた

シュタ

家の前へと降り立ち、そのまま重力室へと足を運ぼうとするべジータ

トランクス「あれ?パパ?…何その格好」

玄関からトランクスが顔を覗かせていた

べジータ「トランクスか。気にするな。どうだ?久しぶりに一緒に修行でもせんか?」

トランクス「わーい!あ、でもパパどうしたの?気がものすごく小さいけど…」

べジータ「ちっ、そうだった。ブルマのやつのリミッターで力が出せんのだった」

トランクス「外せばいいじゃん」

無邪気に笑うトランクス

べジータ「それがこれは…!ちょうどいい、トランクス。これを外せたら遊園地へ連れてってやろう」

トランクス「いいの!?絶対だよ!」

べジータ「あぁ、約束だ」

トランクス「ほいっ」

バギッ

音を立てて崩れるリミッター

べジータ「…ククク。はぁあああああああ!!!!!」

べジータは巨大な気を上げる

トランクス「ど、どうしたのパパ!?」

べジータ「はぁあああああああああ!!!」

トランクス「家が崩れちゃうよぉ!」

フッ

べジータの気が静まる

べジータ「フフフ、この感覚。やはりこうでないとな」

ニヤつくべジータ

トランクス「それで?パパ、遊園地はいつ行くの?」

嬉しそうに飛び跳ねるトランクス

そこへ、ブルマが今の騒音を聞いて飛び出してくる

ブルマ「べジータ!帰ったなら言いに来なさいよ!合格はしたの!?何よその格好は!ドラゴンボール集めは!?その前にやることもあるんだからね!」

べジータ「う、うるさいやつだ…」

べジータはブルマに引っ張られて家の中へ連れていかれる

そしてある部屋の前まで来たとき、ブルマからデッキブラシを渡される

トランクス「あれ?ここ立ち入り禁止の部屋じゃないの?」

首をかしげるトランクス

ブルマ「そう、誰かさんのせいでね」

ジーーー、っと冷たい目でべジータを見るブルマ

既に何の場所かがわかってしまったべジータは無言

ブルマ「とにかくまずは掃除すること。いい?」

べジータ「…わかった」

自身の屈辱を文字通り灌ぐことになるべジータ

トランクス「ボクもパパ手伝うよ!部屋見てみたいし!」

無邪気なトランクスに焦るべジータ

べジータ「い、いやっ、ここはっ!」

トランクス「あんたはいーの」

ブルマはちゃんとべジータのプライドをわかって、トランクスに見せないように別の部屋へと誘導する

ブルマ「あ、でもこれは着けててね」

カシャリ

あっという間に新しいリミッターをべジータの腕にはめ、ブルマはトランクスと歩いていった

ブルマへの感謝の気持ちと、ムカつく気持ちでべジータは一杯になっていた

そして、べジータは自分が放出したものの掃除に取りかかった

そして悟空宅での夕食

悟飯「いやー、びっくりしましたよぉ。母さんが大急ぎで戻ってこいなんて言うから父さんに何かあったのかと思いました」

チチ「ははは、すまねぇだ。つい嬉しくなっちまって」

ガツガツ ムシャムシャ

美味しそうに食べ続ける悟空に悟飯は問いかける

悟飯「それで、父さんはいまどんなことしてるんです?」

悟天「ボクも聞きたい!」

悟天が体を乗り出して興味津々で聞いてくる

チチ「こらこら、悟天ちゃんマナーの悪いことはダメだべ」

悟天をあやすチチの横で悟空が話し始める

悟空「話すと長くなるんだけどよぉ…モグモグ」

悟飯「大丈夫ですよ。今日は久しぶりに家に泊まって行きますから」

悟空「そうか?んじゃ最初はザバン市ってとこから━━━」

ワイワイ

そうして夜は更けていった

その日、悟飯は夢を見る

でもそれはまた別のお話

********************************

四次試験 一日目終了!

悟空宅、明け方

悟空「おい、悟飯。起きてくれ」

なかなか起きない悟飯を、悟空が揺すって起こす

「あれ?ボクはいまハンター試験を…」

「なに言ってんだ。ハンター試験受けてるのオラだぞ」

寝ぼける悟飯に、朝食用の魚を取ってくることを頼んで、悟空はハンター試験へと戻っていった

シュン

キャラ「うぉっ!」

目の前に現れた悟空に驚くキルア

クラピカ「君にはいつも驚かされる」

既に慣れてきたクラピカ

悟空「わりぃわりぃ。そろそろオラも番号札っちゅうやつうを集めようかと思ってよぉ」

クラピカ「君は相変わらずマイペースだな」

悟空「んで、もうクラピカたちは番号札集めたんか?」

キルア「あぁ、オレとクラピカはこの通り」

そう言って2枚ずつ番号札を見せる

悟空「3点二枚で6点ずつっちゅうことか。はえーなぁ」

クラピカ「早いに越したことはないんだが…。この試験は一週間。そこに嫌らしさがある」

悟空「なんでだ?」

不思議がる悟空にキルアが説明をする

キルア「そりゃとーぜん。その6点をあと6日も守りきらなきゃならないからな」

悟空「あ、そういうことか」

頷く悟空

クラピカ「さて、ちょうど悟空も来たことだしゴンたちと合流するか」

クラピカが腰を上げる

悟空「ゴンたちも6点集まったんか?」

クラピカ「いや、レオリオだけがまだだ。ゴンが手伝っているところだよ」

そして悟空たちもゴンたちと合流するべく、森を掻き分けていった

ゴン「あ、悟空!」

ゴンが嬉しそうに振り返る

悟空「よっ!レオリオはどうした?」

周りを見回す悟空

ゴン「レオリオはちょうどあの洞窟に入って行ったところだよ」

悟空「なんかあんのか?」

ゴン「うん、たぶんレオリオの目標の相手がいるはず」

悟空「じゃぁそれ見つけたらレオリオも6点か」

ゴン「うん、オレもさっき6点になったからこれで全員だよ」

ニコッと笑うゴン

そのとき

レオリオ「ゴン!!来るなぁああああ!!!!」

洞窟から叫び声が聞こえてきた

ゴン「レオリオッ!」

飛び出していくゴンと悟空

クラピカはキルアを止める

クラピカ「何かあったときの為に私たちは残っておいた方がいい」

洞窟の奥へとたどり着いたゴンと悟空

そこにはレオリオが倒れ込んでいた

悟空「どうした!?」

すぐさま抱え起こす悟空

ポンズ「忠告を聞かないかよ」

そこに諦めのこもった声がかかる

ポンズ「私はポンズ。そこにいる蛇使いのバーボンの罠にはまったのよ」

ゴン「罠?」

ゴンが尋ねる

ポンズ「洞窟から出ようとする者に対して襲いかかるように設定された無数の毒蛇よ。あとバーボン本人に触れようとする者に対してもそう」

ゴン「なんでレオリオは…」

ポンズ「そいつは…君、ゴンくんだっけ?に、ここに来てほしくなかったから注意する為に出口の方へ歩いちゃったの」

悟空「毒蛇使うとかひでぇーやつだなぁ」

ポンズ「でももう死んでるわ」

悟空「いぃ!?○しちまったのけ!?」

ポンズ「不可抗力よ。驚いて私の蜂たちが攻撃しちゃったの」

悟空「蜂に刺されるくらいじゃ死なねーぞぉ」

ポンズ「アナフィラキシーショックよ。まさか2度目だったとはね」

看病をしていたゴンが声をかけてくる

ゴン「悟空、レオリオがやばそうなんだ…どうしよう」

悟空「ほんとだ!レオリオ!」

ポンズ「もう諦めなさい。ここからも出られないし、解毒剤取ろうにもバーボンにも触れない。手詰まりよ」

悟空「でぇじょうぶだ」

悟空は額に手を当てる

悟空「カリン様カリン様、っと」シュン

そしてまた消えていった

シュン

悟空「よう!カリン様!久しぶり!」

カリン「わぁ!…なんじゃ悟空か!いつも急に現れよってからに」

悟空「いまはちょっと急いでてさぁ、仙豆あっか?」

カリン「なんじゃ戦いか?」

ガサゴソ

一応は理由を聞くが、同時に探し始めてくれるカリン様

カリン「ん、一個あったぞ。ほい」

パシッ

悟空「サンキュー!」シュン

あっという間に消える悟空

カリン「もうちょっとゆっくりしてってもよかろうに」

どこか寂しげな顔を見せるカリン

ヤジロベー「おーいカリン様ぁ。いま悟空の声だぎゃ聞こえてこなかっただきゃ?」

下の部屋で片付けをしていたヤジロベーが顔を出す

カリン「もう行ってしまったわい」

シュン

悟空「よし、戻ってきた」

周りが洞窟内なのを確認して急ぎレオリオに近づく

悟空「レオリオ!ほら、これ食べれるか!?」

カリッ

咀嚼するレオリオ

レオリオ「お?」

驚いて起き上がるレオリオ

ゴン「ど、どういうこと?」

困惑するゴンにしたり顔の悟空

レオリオ「治ってる!どんな薬だこりゃぁ!」

悟空「仙豆って言うんだ。カリン様のとこからもらってきたんだぞ」

レオリオ「か…カリン様ってあの武術の神様の…」

一歩後ずさるレオリオ

レオリオ「…それじゃぁこの薬で世界中の人を治すわけにはいかないか…。神と名のつく方の薬を独占するわけにもいかねぇしな…」

ゴン「そんなことよりまずはここ出よう?」

ゴンが提案をする

ポンズ「無理って言ってるでしょ!?」

ポンズが再度止めにかかる

レオリオ「いや、悟空ならできる。どうだ、ここから連れ出してあげる代わりに君の番号札をもらうというのは」

レオリオがポンズへ交渉をする

ポンズ「ここで3点持ったまま確実に不合格より、0点になってもまだチャンスのある方にかけろ、ってことね…」

ポンズはレオリオに自分の番号札を渡す

レオリオ「勝手に決めちまったけど、悟空いいか?」

悟空「あぁ、オラ別に構わねぇぞ」

レオリオ「ポンズの246番はオレの狙いの相手でな。その代わり悟空の狙いの相手、トンパの隠れ家を見つけておいたからその情報で手を打ってくれ」

悟空「ほんとかぁ!?ありがてぇ!んじゃとりあえずみんなオラに掴まってく…と、その前に」

悟空はバーボンに近づく

ポンズ「危ないわよあんたっ!」

ポンズの言葉を無視し、バーボンの服を調べる

ガブガブガブガブ!!!

無数の毒蛇が悟空へ噛みつく

悟空「あとでべジータがキリコたち生き返らせる時に一緒に生き返らせてやっからな。よし、番号札みっけ!…よっ!」

ゴオッ

そう言ってバーボンの番号札を手にした悟空は、まとわりつく毒蛇よを気で吹き飛ばす

ポンズ「だ、大丈夫なの…?」

心配そうに悟空を見るポンズ

悟空「でぇじょうぶだ。オラの体は鋼鉄みてぇに鍛えてっからな。蛇の牙なんて通んねぇぞ。さぁ掴まっちくれ」

そして再度全員は悟空に掴まる

悟空がクラピカの気を掴んだとき

ポンズ「キャッ」パッ

ポンズは悟空の体に残っていた蛇に驚く

そして悟空たちは洞窟から消えていった

シュン

クラピカ「どうやら上手くいったようだな」

背後に気配を感じたクラピカが呟く

悟空「おう!ばっちしだ!」

大きく頷く悟空

レオリオ「オレもこれで6点だぜ。あとは悟空が集めるだけだな。早速トンパのところに案内してやるよ」

あっちだぜ、と声をかけて悟空を連れていくレオリオ

クラピカ「我々は一度スタート地点の様子を見に行こう」

クラピカはゴンとキルアを誘って海岸線へと向かう

そのとき

ゴン「あれ?ポンズさんは?」

ゴンが首をかしげた

咄嗟に手を放してしまったポンズは、洞窟に取り残されていた

ポンズ「なんでよぉおおおおおおおお!!!!」

***************************************

四次試験 二日目
ゴン、キルア、クラピカ、レオリオ6点
悟空1点

四次試験 1日目の夜 ブルマ宅では

べジータ「ブルマ、掃除は終わった」

精神的に疲れきった顔で声をかけてくるべジータ

ブルマ「ん、お疲れ様。お風呂綺麗にして沸かしといたから入ってらっしゃい」

べジータ「あぁ(助かる)」

ブルマ「いいのよ。で、服はまだそれ着るわけ?」

べジータ「いや、いつものを着る」

ブルマ「だと思って脱衣場に置いてるわよ」

べジータ「ふん(礼など言わん)」

ブルマ「どーいたしまして」

べジータの心を読んだようなブルマとの会話

トランクスも最近はだんだんとわかってきていた

風呂場に向かいかけたべジータは急に振り返る

べジータ「やっぱり戦闘服はいい。私服にしてくれ」

ブルマ「あら?どういう風の吹き回しかしら?」

べジータ「トランクスを…、遊園地に連れてってやらんといかんからな」

トランクス「約束ほんとだったんだ!」わーい

ブルマ「バカね、夜は開いてないわよ。私服は明日準備してあげるから今日はパジャマにでも着替えて寝なさい」

べジータ「バカとはなんだ!」

ブルマ「はいはい。じゃぁトランクスも一緒に入ってらっしゃい。久しぶりでしょう」

べジータ「ちっ」

べジータは踵を返して風呂場へと向かう

後ろからついてくるトランクスに何も言わないあたり、一緒に入ってくれるのだろう

ブルマ「トランクスったらあんなに喜んじゃって。それじゃ晩御飯でも作りましょうかね」

そういってブルマは椅子から腰を上げた

**************************************

四次試験 2日目 ゼビル島 悟空たち

レオリオ「あそこだ」

レオリオが大きな木の根元を指差す

悟空「あぁ、見えたぞ。トンパだ」

レオリオ「どうする?こっそり近づくか?」

一応尋ねるレオリオ

悟空「そんなことしねぇよ。ちゃんと返してもらうだけだ」

そのまま歩いて近付く悟空たち

悟空「よっ!」

急にかけられた声に飛び上がるトンパ

トンパ「な、なんだ悟空じゃないか…。何の、用だい?最終日まで隠れていた方がいいと思うってアドバイスしたはずだが」

レオリオ「アドバイス、ねぇ」

悟空の後ろから現れたレオリオがたしなめるように言う

トンパ「あ、あはは。バレちゃったわけか」

ジリッ

後ずさるトンパ

トンパ「スミマセンでしたぁああああ!!」

と、一転頭を下げて土下座するトンパ

トンパ「どうしても合格したくてよぉ。故郷にお腹を空かせた子供たちもいて。…どうしようもなかったんだ…」

この通りだすまん、と続けるトンパ

悟空「そー言うことなら正直に言ってくれたら手伝ったのによぉ」

悟空が呆れ顔で返す

トンパ「しかも子供の一人は体に豆のようなデキモノもできちまって…」

続けるトンパ

レオリオ「豆のような、だと!?」

驚くレオリオ

しめた!ばかりに更に続けるトンパ

トンパ「そ、そうなんだ全身に広がって…」

レオリオ「…天然痘というやつか」

トンパ「そ、それだよそれ!やばい状態なんだ!」

悟空「レオリオぉ、オラトンパから番号札返してもらわなくていいぞぉ。他の人探しに行こうぜ」

諦めた悟空に対してレオリオは

レオリオ「天然痘はなぁ、1980年5月8日にWHOが撲滅宣言出してんだ!人類の戦いの歴史否定するような嘘つくんじゃねぇ!」

悟空「う、嘘なんか!?」

トンパ「…バレたら仕方ない…逃げるのみよ!」

バシュウウウ

地面に煙玉を投げつけ白煙の向こうへと消えていくトンパ

レオリオ「待ちやがれ!」

悟空「オラもう怒ったぞ」

本気の悟空から逃げられるはずもなく、あっという間に捕まったトンパ

悟空は、自分の番号札と、トンパが他人から奪っていた番号札を1枚手に入れた

悟空「これで自分たちの3点とバーボンの1点、トンパの持ってた誰かので1点…4点か」

レオリオ「5点だな」

レオリオが訂正する

悟空「あと1点ならなんとかなりそうだ」

にっこり笑った悟空は、レオリオと別れて次の相手を探しに動いた

**************************************

四次試験 2日目 べジータたち

ゴオオオオオオオオオオオ

「キャァーーーーーー!」

叫び声が轟く

べジータトランクスは遊園地に来ていた

べジータ「恐怖を感じる為の乗り物か?」

ジェットコースターを見上げながら呟く

トランクス「違うよ!怖くて楽しいんだって!」

ワクワクのトランクス

べジータ「どこを見渡しても人だらけで嫌になってきやがるぜ」

トランクス「ねぇねぇ、次はあれいこー!」

トランクスに手を引っ張られ、地面を引きずられるべジータ

ズザザザザザ

トランクス「あ、パパごめんなさい…」

べジータ「………。き、気を付けろよ」

トランクス「リミッターのこと忘れてたね。でもまた外すとママ怒るし」

べジータ「いい。それで何に乗りたいんだ」

にぱっ と笑顔になるトランクス

トランクス「あっちあっちー!」

べジータ(未来のお前の分まで楽しませてやるさ)

そしてべジータ親子は日が暮れるまで遊園地を堪能した

**************************************

四次試験 2日目終了
悟空、5点

四次試験 2日目 夕方 ゼビル島 悟空

悟空「あちゃー。死んじまってるやつ何人かいるぞぉ。べジータがドラゴンボール使うときに上手いこと全員生き返らせてやんねぇとなぁ」

倒れている人たちを見つけて埋葬しながら、悟空は島を駆け巡る

悟空「お、見っけたぞ。おーい!」

ボドロ「む、何奴?」

悟空「オラ孫悟空ってんだ」

ボドロ「私はボドロ。まさか番号札を狙いに来たのか」

悟空「あったりー!んじゃ番号札をかけて尋常に勝負!」

ボドロ「よかろう、まだまだ若い者に負けるなどあり得ん」

そして悟空は1点追加で合計6点となる

悟空「おっちゃん楽しかったぞ!またやろうな!」

悟空はボドロに挨拶をしてゴンたちのところへ戻る

*************************************

悟空「よっ!」

ゴン「あ、悟空」

ゴンたちと合流する悟空

クラピカ「もう6点集まったのか?」

確認をするクラピカに悟空頷く

キルア「でもまだあと5日もあるんだぜ、長ぇよな」

ぶつくさと呟くキルアに悟空が提案する

悟空「最終日までオラと一緒に修行しねぇか?」

クラピカ「嬉しい提案だがあまり目立つことは避けたい」

クラピカが冷静な判断をする

悟空「それはでぇじょうぶだ。ここじゃなくてもっと良い場所があんだ。1日で1年の修行ができるとこが」

クラピカ「そ、そんなところが…?」

悟空「あぁ、んでもってその前に、おめぇたちにどんな修行が向いてるか亀仙人のじっちゃんに見てもらう」

クラピカ「悟空、確認するが…亀仙人とは無天老師様のことだったりするのか…?」

確かめるようにクラピカが聞く

悟空「あぁ、ただのスケベなじぃちゃんだけどな」

ゴン「オレは行くよ!」

意気込むゴン

キルア「ゴンが行くならオレも」

キルアも名乗りを上げる

クラピカ「番号札と共に安全なところへ行けるのは最高の条件だな」

そう言ったクラピカと、レオリオも互いを見合って頷く

悟空「よし、決まったみてぇだな。んじゃオラに掴まってくれ。じぃちゃんは、っと」シュン

*************************************

カメハウス 家の前

シュン

悟空「お、着いた着いた。じっちゃーーーん!」

亀仙人「なんじゃ悟空か」

窓からサングラスの老人が顔を出す

クラピカ(このお方が無天老師様…)

クラピカ「無天老師様!この度は不肖な私共に稽古をつけて頂きたく!」

クラピカが膝を折って挨拶をする

亀仙人「か、堅苦しいやっちゃのぉ…。どういうことじゃ悟空よ」

悟空「えぇー、説明すんのオラ得意じゃねぇぞぉ」

大部分をクラピカが説明し、亀仙人は納得する

亀仙人「ふぅむ。確かにヒソカというやつは危なそうじゃのぉ。そいつと戦っても死なんですむくらいにはしたい、とそういうことじゃな」

悟空「あぁ、せっかく知り合えた仲間だ。できるなら一緒に合格してぇ」

亀仙人「まぁ良いじゃろう。基本の修行方法だけ教える。あとは悟空と共に精神と時の部屋で修行すると良い」

悟空「ありがてぇ!」

シュッ

喜ぶ悟空の前に亀仙人の杖が差し出される

亀仙人「ただし、ぷりちーなおなごを連れてくるのが条件じゃ」

悟空「いぃ!?またけ!?」

亀仙人「もちろんじゃ!例外などありはせん!」

ピシャリと言い切る亀仙人

悟空「困ったなぁ…」

頭をかく悟空にゴンが提案する

ゴン「そういえばポンズさんはどうかな?洞窟のあと見かけてないんだけど…」

悟空「そういやそうだな?どうしちまったんだ?」

置き去りにしておることを忘れている悟空

悟空「んじちょっくら連れてくっぞ。しばらく待っててくれ」

瞬間移動の回数制限となった悟空は飛んでポンズを迎えにいく

そして10分ほどしたのち

悟空とポンズが現れる

悟空「どうだじっちゃん。ダメか?」

ポンズ「な、何よここ!?」

驚き慌てるポンズ

亀仙人「うーん、グラマスではないのぉ。どれどれ」

まだ状況が掴めないポンズに亀仙人が近付く

ポンズ「あ、あの、どういうこと…?」

亀仙人「わしは無天老師じゃ。説明はこっちでしようかのぉ」

鼻の下を伸ばして家の影へポンズを連れていく亀仙人

クラピカ(あ、あれが武術の達人…?)

困惑するクラピカ達

そのとき

亀仙人「ぎょえぇええええええ!!」

亀仙人の叫び声が上がる

悟空「でぇじょうぶかじっちゃん!?」

すぐさま確認しに行った悟空たちが見たものは

全身蜂に刺されて膨れ上がった亀仙人と

上着を脱がされたポンズの姿であった

************************************

コホン、と咳払いをして何事もなかったように続ける亀仙人

亀仙人「もう一度じゃ。次はもっとグラマスなのを連れて来るんじゃ」

悟空「まだ続けんのかぁ。オラ苦手なんだよなぁ。ブルマじゃいけねぇのか?」

ブルマ「もう年増じゃからの」

悟空「それ本人の前で言うと殺されっぞ」

亀仙人「ほれ、いいから探してこんか」

杖で悟空を押す亀仙人

亀仙人(亀のやつがおらん今がチャンスなんじゃ!)

悟空「そういや三次試験のときにフード被った女いたなぁ」

亀仙人「それじゃそれじゃ!とにかく連れてこんかい!」

行け行け、と押しまくる亀仙人に負けて空を飛んでいく悟空

ゴン「もう空を飛んでるのには何も突っ込まなくなったね…」

ゴンがぽつりと呟いた

それからまた10分後

悟空が女性を連れて戻ってくる

?「で、ここは何?連れ出してくれたことにはお礼を言うけど」

(おおおお!バッチリじゃぁああああ!!)

亀仙人がヨダレを垂らしながら寄ってくる

亀仙人「こ、コホン。このワシ、無天老師が呼んだのじゃ」

レルート「じゃぁあなたにお礼をしなきゃいけないってことね。私はハンター試験で試練官をさせられてたレルートよ」

亀仙人「お、お礼とはどんなことじゃ…ドキドキ」

レルート「何がしたい…?」うふ

亀仙人「おひょぉおおおおお!!!!」

目がハートになって鼻血を流す亀仙人

悟空「じっちゃん、合格なら修行つけてやってくれよぉ」

悟空の言葉に、黙っとれと目線で答えながら物置を漁る亀仙人

亀仙人「ほれ、これでも着けて家の回りを回っとれ」

亀の甲羅の背負いものをゴンたちへ渡す

ゴン「これ、見た目以上に重いよ!」

亀仙人「40kgあるのじゃから当然じゃ」

悟空「んで、オラはどうすんだ?」

亀仙人「お前さんはワシにはどうしようもなかろう。そこのポンズさんとやらを家に送ってあげるのがいいじゃろ。そのあとどこかで一時間ほど時間を潰してくるのじゃ」

悟空「なんで一時間なんだ?」

不思議に尋ねる悟空

亀仙人「くぅ〜、相変わらずのわからず屋め!よし、このお金で食材を買ってくるのじゃ!こんな人数の晩御飯はないからの!」

悟空「それで一時間かぁ、それならそうと言ってくれりゃいいのによぉ。んじゃちょっくら急いで行ってくっぞ」

ドヒュン

ポンズを抱えて飛び立つ悟空

亀仙人「ゆっくりでえぇからのー!」

亀仙人の声が木霊する

そして亀仙人は自分に視線が集まっているのを感じる

亀仙人「なんじゃ、お前たちはさっさと走らんか!良いと言うまで走るんじゃ!」

ゴン、キルア、クラピカ、レオリオは甲羅を背負って走り始める

レルート「ずいぶん待たされたけど、もう良いのかしら?」

レルートが亀仙人の腕に絡む

亀仙人「も、もちろんじゃよほほ」

レルート「ちょっと私わけありでぇ、ここにしばらく泊めてくれたりとかしたらもっとサービスしちゃうけど」うふふ

亀仙人「おひょぉおおおおお!ずっとおって良いぞ!ずっとずっとじゃ!!」

レルート(単純ね)

そして亀仙人とレルートは部屋へと入っていく

〜1時間後〜

悟空「じっちゃんけぇったぞー!」

ポンズを家へと送り返したあと、食材を買い込んでいた悟空が戻ってくる

ゴンたちは息を切らしながら砂浜を走っていた

そして亀仙人は

亀仙人「うむ、悟空よ良くやった」

艶々した顔で悟空を出迎えた

******************************************

四次試験 2日目終了
悟空たち6点保持でカメハウスへ!
亀仙人は艶々に!

トランクスと遊園地に行ってから4日

べジータは重力室での修行やブルマの買い物などに付き合わされて日々を過ごしていた

四次試験 6日目 昼

べジータはブルマとトランクスと食事をしていた

ブルマ「ふぅん、ハンター試験やめたんじゃなかったのね」

べジータ「当たり前だ!」

べジータはハンター試験の四次試験の途中であり、時間があるので帰ってきていることを話す

トランクス「パパはもう6点集めて余裕なんだよね?」

嬉しそうに聞いてくるトランクス

べジータ「もちろんだ。このオレ様が一番だからな」

トランクス「パパ凄いや!ねぇ番号札っていうの見せて見せて!」

べジータ「待っていろ、…これだ」

トランクスへと16番のトンパから取った番号札を見せる

トランクス「なんか普通だね。もう1枚は?」

べジータ「もう1枚はオレ自身の番号札で………」

固まるべジータ

トランクス「どうしたのパパ?」

心配そうに覗き込んでくるトランクス

べジータ「…スタート地点か!?間に合えぇえええええ!!」

ドンッ

窓を突き破って飛んでいく

トランクス「ぱ、パパどうしたんだろう…」

ブルマ「ほっときなさいよ」

さっさと片付けを始めるブルマ

************************************

ハンター試験 スタート地点 地下道

べジータ「…ないっ!」

そこには番号札のない、汚れた服しか落ちていなかった

べジータ「確かに胸の位置に番号札を着けたはず…」

ちくしょぉおおおおおお!!!

べジータの叫び声が地下道に木霊する

べジータ「もう一度番号札を集めるしかない…!」

ドヒュン

またべジータは高速で飛行し、ゼビル島へ向かった

*************************************

ゼビル島 6日目 昼過ぎ

べジータ「確か四次試験の終了は明日の昼のはず…。そこまでに3点見つけさえすればいい。オレ様なら楽勝だ」

島へ着いたべジータは気を探る

べジータ(だいぶ数が減ったか?カカロットのやつの気も感じない…というよりこの地球から感じない?)

疑問は湧くが、べジータはとりあえず番号札に集中する

べジータ「近くにいるな」

シャッ ズザッ

男の前に飛び出すべジータ

?「やぁ◆来ると思っていたよ◆」

そこにはヒソカが立っていた

べジータ「ふん、貴様が相手か。ちょうどいい。この前のお礼をしてやろう」

意気込むべジータ

ヒソカ「なんだ、気づいたわけじゃないんだ。ちょっと残念◆」

べジータ「どういうことだ!?」

問いただすべジータ

ヒュッ と手にあるものを取り出すヒソカ

べジータ「…!お、オレの番号札っ!」

ヒソカ「そう◆これに気づいたのかと思ったよ◆」

べジータ「なぜ貴様がそれを持っている!」

ヒソカ「ボクが一度406番、悟空にスタート地点に戻されたことを覚えてないかい?◆」

べジータは思い出す

べジータ「一次試験のヌメーレ湿原のときか…」

ヒソカ「そーいうこと◆そのときキミの汚い服から失敬させてもらったよ◆」

ククク と笑うヒソカは続ける

ヒソカ「もう隠しても意味がないしこれも◆」

そう言ってスカウターを取り出し装着するヒソカ

べジータ「なにっ!?貴様それも!」

ヒソカ「そ、キミはなんでもよく落とす。…命も落とすのかな?◆」ニヤリ

ヒソカは挑発する

べジータ「黙って聞いておればぬけぬけと…!ただじゃ帰さんぞぉおおおお!!」

べジータが気を入れる

ピピピ

『312』

ヒソカ「力が跳ね上がる…。いいネ◆」

べジータ「それは戦闘力というのだバカ者め!」

ヒソカ「ふぅん、覚えておくよ。ちなみにキミの数値は312。ずいぶん強いけどまだまだ◆」

べジータ「余裕ぶってられるのも今のうちだ。貴様の数値は覚えている。たったの98だということをな」

今度はニヤリとべジータが笑う

ヒソカ「ふぅん、自分の戦闘力は見えないからわからなかったけど、ボクはそれくらいなんだね。…いまのままで◆」

べジータ「なにっ!?」

ヒソカ「まぁ話をしていても仕方ない。ルールを決めよう◆」

べジータ「ルールなど関係ない!貴様はオレ様にぶっとばされて終わりだ!」

ヒソカ「じゃぁこうしよう。勝っても負けてもこの407番の番号札は渡そう」

べジータ「いまさら怖じけ付いたか貴様」

ヒソカ「そしてもしボクが勝てば…キミにはこのサスペンダーを着けてもらおう。裸でね◆」ククク

べジータ「まだ持っていやがったのか貴様!」

ヒソカ「いいだろう?キミは負けるつもりはなさそうだし◆」

べジータ「へっ、勝手にほざいてやがれ!」

ドヒュン

べジータが地を蹴ってヒソカの顔へと殴りかかる

ズガァアアア

べジータの拳を掌で受け止めたヒソカだったが、拳速に負けて顔面を打つ

べジータ「どうした?この程度だったか?」ニヤリ

得意気なべジータ

ヒソカ「やっぱりキミは強いな。でも良いことを教えて上げるよ◆」

ズズズズズズズ

ヒソカの周りから圧力が発生する

べジータ(あのときと同じか!こいつも気を操りやがる!)

ヒソカ「これは念。キミたちの使う力とはちょっと違うみたいだけど…。でもたぶん普段の10倍以上の力は出てるはずだよ◆」

ヒュン

今度はヒソカが地を蹴る

そしてそのままべジータ腹部を蹴り上げる

ドガァア!

べジータ「グハッ!」

ヒソカ「まだまだ◆」

うずくまったべジータの顔面に膝下蹴りを食らわす

ドゴォッ!

吹き飛ぶべジータ

ガラガラ

衝突した岩壁からかろうじで起き上がるべジータ

べジータ「貴様…力を隠してやがったのか…。10倍以上なら1000は超えてるか」

ヒソカ「そうなるのかな?◆」

ヒソカは余裕を崩さない

べジータ「ふ、ふははははははは!!!」

べジータは笑う

べジータ「本気を出してもその程度とはな!ラディッツやサイバイマンと良い勝負だぜ!!」

ヒソカ「誰のことかは知らないけど…キミじゃぁ勝てないね◆」

べジータ「勝てないだと?オレたちサイヤ人を見くびるなよぉおおおおおお!!はぁあああああああ!!」

ズギョオオオオ

べジータが光輝く

シュイン シュイン シュイン

ピピピピピッ

『1016』

スカウターの桁が初めて4桁を表示する

ヒソカ「…な、んだい、それは?」

べジータ「スーパーべジータ様だ」ニヤッ

べジータが笑った瞬間、ヒソカはべジータを見失う

と同時に空を見上げていた

顎をぶち上げられたのだ

ヒソカはすぐさま体勢を立て直すが、前後左右どこからも拳が飛んで来て身体にめり込む

ヒソカ(堅がもたないっ!)

ボロボロになっていくヒソカ

距離を置くため、近くの石へと付けていたバンジーガムをべジータに付け替えて収縮させる

べジータにしては急に石が飛んで来たように見えるだろう

べジータ「子供騙しなどきかんっ!」

ズバババババババ

全て砕いてはたき落とす

ヒソカ「ハァ、ハァ、ハァ…」

べジータ「ようやく貴様から笑みが消えたな…」ニヤリ

勝利を確信するべジータ

ヒソカ「まだ、…わからないよ◆」

ヒソカがべジータへ飛びかかる

迎え撃つ動きをとるべジータ

バンジーガム発動!

最初の膝下蹴りのときにべジータの顔面に付けていたバンジーガムでべジータを引き寄せる

べジータ「なっ!(顔が膝に引き寄せっ…)」

ヒソカ("硬"!)

ズギャアアアアアアアアアアア!!!

ヒソカとべジータのお互いの速度に、顔と膝という違い、そしてヒソカの最大限の硬によってべジータは戦闘不能へと陥る

ブルマに外せないリミッター付けられてます
通常時:19
気を込めた時:200〜300
スーパーサイヤ人:1000
ぐらいの感じになってます

べジータ大好きなんで最強にしたいんですけど流れ上こんな感じです(>_<)

べジータ「…グッ、くそっ…き、さま…」

うつ伏せに倒れたままべジータは睨む

ヒソカ「まさか、ボクが、ハァ…ここまで追い詰められるとはね…」

そしてべジータの顔の前に407番の番号札を置く

べジータ「う、け、とれるか…」

ヒソカ「いいや、キミは、負けたんだ…。拒否は、できない、はずだろう」

ヒソカの呼吸もまだ整ってはいない

ヒソカ「そして、これも」

サスペンダーを置き、言葉を続けるヒソカ

ヒソカ「ボクに、いまのように…、一撃入れることができるまでは…その裸サスペンダーを、続けるんだ」

更に続ける

ヒソカ「約束を…破るほどの、軽いプライドの持ち主ではない、だろう…◆」

睨み続けるべジータを置いて、ヒソカは笑みを残して森へと消えていった

*************************************

四次試験 べジータ6点!
べジータはサスペンダーを取り返した!

時間は数日遡り

四次試験 3日目 朝 カメハウス

亀仙人「━━━━と、いうのが基本じゃな」

亀仙人がゴンたち4人へ向けて修行の基本を教え込む

亀仙人「あとは、実践あるのみ、じゃの」

そう言うと亀仙人はレルートを連れていそいそと部屋へ入っていく

クラピカ(え、エロ仙人…)

悟空「んじゃまずは神殿まで行くか」シュン

4人を連れて神殿瞬間移動する悟空

シュン

悟空「よし、着いたぞ」

ゴン「こ、ここは…?」

雲のがずっと下に見える

悟空「神様のいる神殿だ」

悟空はそう言って建物へ向けて歩き出す

レオリオ「ここ、落ちたら間違いなく死ぬな…」

レオリオは首を竦めながらついていく

そんなとき、緑色をした小さな人物がやってくる

デンデ「悟空さん、久しぶりですね!」

悟空「おおー!デンデ!」

ポポ「ポポもいるぞ」

横から顔を出すポポ

柱の影にはピッコロもいる

相変わらずの無愛想だが顔だけは出してくれる

悟空はゴンたちにみんなを紹介し、デンデたちには精神と時の部屋を使わせてもらう許可を取る

デンデ「良いですよ、でも一般の方に耐えられるでしょうか?」

悟空「たぶん無理だ。でも1週間、1ヶ月とかちょっとずつならなんとかなるかもしんねぇ」

デンデ「そういうことなら!」

さっそくデンデは神殿の奥へ案内をする

ゴンたちは驚きすぎて言われるがままついていく

デンデ「ここが精神と時の部屋です。中では1年でも、外では1日です。重力は10倍で空気も薄く、何もないところです」

クラピカ「そんなところが本当に…」

いぶかしむクラピカにデンデは続ける

デンデ「中の広さは地球と同じくらいですから、あまり遠くに行かないようにしてくださいね!」

そしてデンデは扉を開ける

真っ白な世界が視界に映る

デンデ「一度に入れるのは2人までです。誰から入りますか?」

ゴン「なんで2人なの?」

ゴンがデンデに尋ねる

デンデ「そういう決まりなんです。2人以上入ると扉が消えてしまうんです」

ゴンたちは相談をして決める

ゴン「まずはオレとキルアが入るね!」

一番最初はゴンとキルア

二人が扉の中へ消えていく

悟空「んじゃ、待つとすっか。ポポ、オラ腹減っちまった」

食事を催促する悟空

クラピカ(1年が1日なら、1ヶ月で2時間…。そんなすぐに出てこないか)

クラピカは一人頷き、悟空に続く

その瞬間

バンッ!

精神と時の部屋の扉が勢いよく開き、ゴンがキルアを抱えて飛び出してくる

ゴン「悟空!キルアが!キルアが潰れちゃった!」

精神と時の部屋の重力に耐えられなかった2人

ゴンが言うには、キルアが精神と時の部屋の建物の外へ踏み出した瞬間、キルアが崩れ落ちたのだそうだ

手を伸ばしたゴンの手もバキバキに折れていた

悟空「こりゃひでぇ!仙豆取ってこねぇと!」

デンデ「ボクが治します!」

飛び立つ悟空をデンデが引き留める

ギュイイイイイイン

キルア、ゴンの順番でデンデが回復させる

悟空「弱ったなぁ、10倍の重力もダメかぁ」

頭をポリポリとかく悟空

クラピカ(普通は2倍でも立っていられないはずだが…)

冷静に判断するクラピカ

悟空「うーん、おっ!そうだ!」

悟空が何か思い至った様子で消える

瞬間移動したようだ

そして1時間後

悟空「遅くなってわりぃわりぃ」

悟空が戻ってくる

悟空「ブルマに言って重力を下げるもん作ってもらったぞ」

腕輪のようなものを差し出す悟空

悟空「浮き上がってる数字まで重力を下げるらしいんだ」

さっそく着ける4人

ゴン「なんにも感じないよ?」

キルア「1.5っていうのが重力?」

ゴンとキルアが尋ねてくる

悟空「そうみてぇだ。いまは外にいるから重力も1のまんまだけど、精神と時の部屋に入ればわかるさ」

そう言って悟空がゴンとキルアを精神と時の部屋へ連れていく

キルア「もう潰れるのはごめんなんだけど…」

じと目で悟空を見るキルア

悟空「でぇじょうぶだから入った入った」

背中を押して二人を入れると、ポポが扉を閉める

上手くいっているようで、それから2人は二時間後に出てきた

悟空「まぁ初めてで1ヶ月いれたら充分かな」

悟空したり顔で頷き、交代にクラピカとレオリオを入れる

そして一時間後、二人はででくる

悟空「ちょっと早ぇなぁ」

クラピカ「私はまだいけるのだが彼がね」

クラピカがレオリオを指差しながら答える

ゴンたち4人は、精神と時の部屋に出たり入ったりを繰り返しながら、日にちは過ぎていく

*************************************

四次試験 6日目 夕方

悟空「でぇぶ慣れてきたみてぇだな」

ゴン、キルア、クラピカ、レオリオの4人を見て悟空は言う

クラピカ「あぁ、みんな普通の状態で2倍の重力までは耐えられるようになったよ」

クラピカが代表して答える

キルア「本気出したら3倍までは行けるさ」

キルアも続ける

悟空「よし、そしたら明日の朝はオラも入ってみんなで一緒に修行すっぞ」

満足げに頷いて悟空はそう言った

ゴン「え、でも入れるのは2人までなんじゃ…」

ゴンが聞いてくる

悟空「でぇじょうぶだ。扉がなくても出られる方法があるんだ」

そして1日が終わる

************************************

四次試験 7日目 朝

悟空「みんな良く寝れたか?」

悟空の問いかけに全員が頷く

悟空「じゃぁ昼前の11時までには出でくっぞ」

そうデンデたちに言い残して、悟空たちは5人で精神と時の部屋に入って行った

クラピカ「入ったのが7時だから、4時間。つまり2ヶ月あるということだ」

クラピカがさっそく計算をして、壁に60個のマスを書く

レオリオ「1日経ったたら×を書き込むってか?」

レオリオが頷きながら眺める

ゴン「あれ、本当に掴めないや」

ゴンの手は、精神と時の部屋のドアの取っ手を掴もうとしてすり抜ける

悟空「んじゃ始めっぞ」

その合図と共に悟空たちは修行を開始した

それから2ヶ月

クラピカ「これが悟空たちが使っていた気か」

クラピカたちは気のコントロールを覚えていた

ゴン「すごい!強いよオレたち!」

気功波や舞空術までは使えないが、全身に気をめぐらせて戦闘力の大幅アップを成し遂げていた

クラピカ「ありがとう悟空。まさかこんなことまでできるとは」

クラピカたちがお礼をする

そしてレオリオが言う

レオリオ「じゃぁとにかく出ようぜ」

それに全員が頷く

ゴン「悟空、どうやって出るの?」

ゴンの問いかけに悟空がしたり顔で答える

悟空「スーパーサイヤ人3になって穴を空けるんだ」

かぁああああああああああ!!!

悟空が金色に輝き髪が逆立つ

クラピカ(一体どういうことだ!?サイヤ3とは!?)

かぁあああああああああ!!!

ぁあああああ!!!

…あり?

悟空は通常の黒髪に戻る

そして自分の腕を見ながら言う

悟空「まじぃな、リミッターのせいでスーパーサイヤ人3になれねぇ」

*************************************

四次試験 7日目突入
べジータは6点
悟空たちも6点

はぁああああああああああ!!!

ぷすん

悟空「くそぉ!どうしてもスーパーサイヤ人以上になれねぇ!」

クラピカ「この場合、我々はこの世界に閉じ込められたということになるのだろうか」

クラピカが悟空に尋ねる

悟空「あぁ、すまねぇ。オラとしたことが…」

うなだれる悟空

ゴン「そんな…ミトさんに会えなくなる…」

ゴンがうっすらと涙を浮かべる

悟空「ブルマのやつなんっちゅうもん作ってくれてんだ…」

苦々しげにリミッターを見つめる悟空

そして人生が終わったかのように空を仰ぐ4人

*************************************

四次試験 最終日 終了まであと15分

ゼビル島では、テスト生たちが海外沿いに集まって隠れていた

誰もが残りの15分を心待にして

べジータは海岸に一人で立っていた

誰もが見慣れた、二次試験時の格好

裸サスペンダーで

べジータ(くそぅ、このオレ様がいいざまだぜ…)

約束を破る恥ずかしさより、格好の恥ずかしさを選んだべジータ

それよりもなによりも、悟空が島にいないことを危惧していた

べジータ「カカロットのやつ忘れてるわけじゃあるまいな…」

そして再度島全体にアナウンスが流れる

"四次試験終了まで、あと5分!"

*************************************

その頃、神殿の外では

ピッコロ「どうだ!?いけるか悟飯!?」

時間になっても出てこない悟空たちを心配して、ピッコロが悟飯を連れてきていた

ピッコロ「おそらくだがあいつのことだ、何かをやらかして出てこれられなくなってるはずなんだ!」

ピッコロが力強く悟飯に訴える

悟飯「えぇ、ボクもそうだと思います」

ピッコロ「外から破るには大きな気の力で空間を捻じ曲げなければならん!」

悟ピッコロ「はいっ!」

ピッコロに言われて気を上げる悟飯

はぁああああああああああ!!!

ピッコロ「その勢だ!アルティメットになれ悟飯!」

ズギョオオオオ

シュイン シュイン

スーパーサイヤ人になる悟飯

ピッコロ「違う!もう一度だ!」

悟飯「はいっ!」

久しく気を入れてなかった悟飯はアルティメットへなかなか変身できずにいた

試験終了まで残り3分

************************************

そして精神と時の部屋では

グギギギギギギギギギ!!!

悟空が一生懸命リミッターを剥がそうとしていた

「な、ん、てぇ、がん、じょう、な、んだよ!」

試験終了まであと1分

************************************

ピッコロ「まずいぞ悟飯!もう時間がない!」

悟飯「わかってます!はぁああああああああああ!」

キュピン

ズオオオオオオオオ

圧倒されるほどの存在感が激流となってピッコロを襲う

ピッコロ「なれたかっ!」ニヤリ

悟飯「はいっ!」

ピッコロ「今すぐ次元に穴を空けるんだ悟飯!」

だぁあああああああああ!!!

気合いを何もない空中に飛ばす

ズッ

空中に白い空間が映る

試験終了まであと20秒

悟飯「お父さん!こちらです!」

穴から顔を出し悟空たちを呼ぶ

悟空「サンキュー悟飯!!!」

悟空は4人を掴むと穴から外へ飛び出す

終了まであと10秒

悟空「わりぃ!じゃぁな!」シュン

そのまま消える悟空たち

ピッコロ「まったく、いつまでも面倒かけやがるぜ」ニヤッ

悟飯「ほんとですね…たはは」

あとに残されたピッコロと悟飯は笑いあった

***********************************

シュン

ゼビル島に到着する悟空

悟空「ふぃー!間に合ったか!?」

「ふん、やっと来たか」

真面目な顔をしながら、悟空を見て内心喜ぶべジータ

「ぶっひゃ!べジータ!おめぇまたその格好!」

あひゃひゃひゃひゃ!

悟空の笑い声と共に四次試験終了の合図!

*************************************

四次試験合格者9名

ヒソカ
ギタラクル
ハンゾー
キルア
ゴン
クラピカ
レオリオ
悟空
べジータ

四次試験が終了し、飛行船へと乗せられた悟空たち

最終試験の会場まで移動する

そして飛行船の中ではネテロ会長や試験官たちが話をしていた

ネテロ「9人中8人が新人か。おかしいのぅ」

ネテロが頭をポリポリとかく

ブハラ「たまにこんなことってあるんですか?」

ブハラの質問に引き続きネテロが答える

ネテロ「いいや、1度もあらせんわい」

シーンと静まるその場を、サトツが割る

サトツ「ところで最終試験は一体何をするのでしょう?」

ネテロ「うむそれだが一風変わった決闘をしてもらうつもりじゃ。そのための準備としてまず9人それぞれと話がしたいのォ」

ネテロはそう言って髭をさすった

*********************************

飛行船内 廊下

クラピカ「ゴン、どうしたこんなところで」

窓からの景色を見ながら黄昏るゴンに、クラピカが声をかける

ゴン「なんというかさ…」

ゴンは口ごもりながら続ける

ゴン「これでいいのかな、って思っちゃって…」

クラピカ「いい、とは?」

ゴン「うーん、ハンター試験ってさ…、それぞれの試験でいろんな能力を見てるんだって思ったんだ」

クラピカ「確かにそうだな、そうじゃないとやる意味がない」

ゴンの言葉にクラピカが力強く頷く

ゴン「でもさ、一次試験は悟空に助けられてさ。そして悟空に案内までしてもらった」

クラピカ「あのときは危なかったな」

ゴン「二次試験のグレイトスタンプは悟空の戦いがヒントになったし、次の寿司の試験はべジータさんが全部教えてくれたし」

クラピカ「そ、そういえばそうだな」

ゴン「二次試験の再試も悟空が道を作ってくれたし」

クラピカ「う、うむ…」

ゴン「三次試験も悟空が力ずくで突破してくれたし」

クラピカ「…」

ゴン「四次試験もべジータさんが一度番号札集めてくれたから標的もわかったし、相手もボロボロで簡単に番号札取れたし」

クラピカ「…」

ゴン「それに悟空が島の外に連れ出してくれたから四次試験中に番号札を取り返される心配もなかったし」

クラピカは真っ白になっていた

ゴンは続ける

ゴン「で、思ったんだ…。オレたちって、ハンター試験では走ったことしかしてないんじゃないかって」

**********************************

飛行船内 ネテロの部屋

ネテロ「んじゃちょっと面接でもするかの」

ネテロは自室にテスト生たちを順番に呼び、いくつかの質問を投げ掛ける

<44番 ヒソカ>

ネテロ「なぜハンターになりたいのかな?」

ヒソカ「資格を持っていると便利だから◆例えば人を○しても免責になる場合が多いしね」

ネテロの問いに淀みなく答える

ネテロ「なるほど。ではお主意外の8人で一番注目しているのは?」

ヒソカ「407番。406番もいいけどやっぱり407番が好きかな◆」

ネテロ「ふむ、では最後の質問じゃ。今一番戦いたくないのは誰じゃ?」

ヒソカ「…それも407番かな。まだきっと力を隠してそうだからね。まだ再戦の時じゃない」

ネテロ「うむ、ご苦労じゃった。下がってよいぞ」

一番最初のヒソカを皮切りに、ネテロは次々とテスト生を呼んで質問をしていく

ネテロ 岼貳崔輒椶靴討い襪里蓮」

ネテロ◆嶌0貳崟錣い燭ないのは?」

<301番 ギタラクル>

 99番」
◆44番」

<294番 ハンゾー>

 407番のべジータだな。母国の料理を知ってたし嫌でも目立つしな」
◆44番ヒソカはできれば避けたい」

<99番 キルア>

 406番の悟空。一緒に修行してみて格の違いがわかったよ」
◆407番べジータかな。なんか苦手なんだ」

<405番 ゴン>

 406番の悟空かな。やっぱりすごいよ」
◆屬Α爾鵝∩完かなぁ。選べないや」

<403番 レオリオ>

 406番の悟空に注目してる。伝説の仙豆も食べさせてくれたしな」
◆崙韻犬恩があるから406番の悟空だな」

<404番 クラピカ>

 406番悟空と407番べジータ。彼らのおかげでここにいるのだから」
◆99番キルアと、403〜407番まで戦いたくないな」

<406番 悟空>

 44番のヒソカとネテロのじぃちゃんも、かな」
◆屮ラ全員と戦いてぇぞ」

<407番 べジータ>

 屬舛叩44番ヒソカの野郎だ」
◆屬修鵑覆笋弔い襪!全員ぶっ飛ばしてやる!」

そして全員の面接が終わったあと

ネテロ「ふむ、偏ったの」

ネテロ頭を書きながら対戦表を眺める

そうしているうちに、最終試験の会場へと飛行船は到着する

ネテロ「さて、ゆっくり休めたかの?」

ネテロはテスト生9人に声をかける

場所はハンター協会の委員会が経営するホテルの一室

ネテロ「最終試験はこれじゃ」

そう言ってボードの布を剥ぐ

ネテロ「トーナメント。しかも勝ち抜けじゃ」

ハンゾー、ゴン、べジータ、レオリオが5回戦える

ヒソカ、クラピカが4回

キルアとギタラクルが3回

悟空が1回

となっていた

キルア「質問。なんで公平じゃないわけ?」

キルアがネテロに投げ掛ける

ネテロ「試験の成績などから決めておるんじゃよ」

キルア「それ納得できないな。もっと詳しく教えてよ」

ネテロ「ダメじゃ」

キルア「なんでだよ!」

食い下がるキルア

ネテロ「ふぅむ。やり方くらい説明しやろうかの」

そう言ってネテロは指を3本立てる

ネテロ「身体能力値、精神能力値、そして印象値この3つからなる。重要なのは印象値。これはハンターの資質みたいなもんじゃな」

全員が静まりかえる

クラピカ(悟空は身体能力値はMAXのはずだ。印象値は不明だが…精神能力値が低いということか…)

さて、とネテロが続ける

ネテロ「ルールは単純明快。武器使用OKの反則なし。"まいった"と言わせれば勝ち。じゃが!相手を○してしまった者は即失格となる」

ネテロがそう宣言した時

ブハラ「べジータぁ!見に来てあげたわよー!というかあんたなんて格好してるのよ!いやよ変態なんて!」

試合会場のVIP席から声援が飛ぶ

ブルマが見に来ていたのだ

トランクス「パパ…嘘でしょ…」

トランクスの泣き声も混じる

べジータ「なぜブルマがここにいる!」

ネテロ「ほっほっほ、カプセルコーポレーションはハンター協会の筆頭株主じゃからの。招待券は毎年送っておる」

ネテロが答える

ブルマ「そーよ!あんた私が見に来てやったんだから頑張りなさいよ!孫くんも頑張るのよー!」

悟空「おー!サンキューなー!」

手を振り返す悟空

一瞬にして場の雰囲気が白ける

コホン とひと咳し、ネテロが宣言する

「第一試合、ハンゾーvsゴン はじめっ!」

第一試合 ハンゾーvsゴン

ハンゾー「よぅ、久しぶり」

ハンゾーはゴンより先に試合の立会人に声をかける

ハンゾー「四次試験の間ずっとオレを尾けてたろう」

立会人「お気づきでしたか」

立会人は驚きをもって答える

ゴン(知らなかった…)

ゴンとレオリオだけ汗を流す

ハンゾー「礼を言うぜ。オレの評価が高いのはあんたの評点のお陰だからな。ついでに聞くが…」

と、ハンゾーは更に続ける

ハンゾー「勝つ条件"まいった"と言わせるしかないんだな?KOもなしで」

立会人「はい、それしかありません」

立会人は頷き答える

ハンゾー(こいつは厄介そうだ)

ハンゾーはそう思いながらゴンを見据えた

その頃ヒソカはスカウターに映る数値を見ながら楽しんでいた

ヒソカ(ハンゾーは戦闘力58、ゴンは29!最初の8より随分上がってるじゃないか…ククク)

そんなヒソカを他所に戦闘は始まる

ガガがガガがガガ

縦横無尽に部屋中を飛び回るゴン

ハンゾー「足には自信あり、って感じだな」

シャッ と動いてゴンの裏を取る

ゴン(早いっ!!)

ゴンは後ろに蹴りを繰り出しながら着地する

ハンゾー「子供してはなかなかだ。だがオレとは違う」

ハンゾーはそう言いながら人差し指だけで垂直に立つ

ブルマ「いいからさっさと戦いなさいよ!」

そこへブルマの野次が飛ぶ

ゴン「オレも力、見せるよ」

ゴンはそう言って気を込める

ピピピ

スカウター『45』

ヒソカ(でもまだまだ…◆)

ゴンはハンゾーに攻撃を繰り出すが、全てかわされて反撃を食らう

必死に食らいつくが、ついに腕を捻り上げられて床に抑えつけられる

「どうする?」

ハンゾーが尋ねる

「…まいった」

そしてゴンは宣言したのだった

第一試合終了! 勝者ハンゾー!

ゴンに駆け寄るクラピカたち

クラピカ「どうしたんだ。ゴンなら負けを宣言するはずはないと思っていたのだが」

ゴン「うん、そのつもりだったんだけどさ…。悟空と修行してて思ったんだ。全力出して勝てなかったときはちゃんと負けを認めることも大切って」

ゴンは清々しい顔をして答えた

そんなゴンたちを横目に、ネテロは第二試合を宣言する

ネテロ「第二試合 べジータvsレオリオ はじめっ!」

両者向かい合う

べジータ「ほぅ、もしかしてこのオレ様とやる気か?」

レオリオ(んなわけあるかっ!)

レオリオは手を挙げて宣言する

レオリオ「まいった!」ドーーーン

第二試合終了! 勝者べジータ!

トランクス「わぁい!パパが勝った!」

喜ぶトランクスに手を振り、べジータは戻っていく

ネテロは気を取り直し、次を宣言する

ネテロ「第三試合 ヒソカvsクラピカ はじめっ!」

*********************************

ピピピ

スカウター『39』

ヒソカ「随分力をつけたみたいだね◆」

ヒソカは値踏みするようにクラピカを見る

クラピカ「だからこそヒソカ、君には勝てないことがわかる。本気を出しても君には届かないだろう」

そんなクラピカにヒソカは近づき耳元で囁く

ヒソカ「蜘蛛について教えよう…」

そしてヒソカは負けを宣言して舞台から出ていった

第三試合終了! 勝者クラピカ!

次々と進む試合

ネテロは更に次の試合の宣言を行う

ネテロ「第四試合 キルアvsギタラクル はじめっ!」

***********************************

今まで一言も話さなかったギタラクルは、急に全身の針を抜き始めた

ビキ ビキ

「…兄貴……」

「やぁキル。母さんとミルキを刺したんだって?」

冷や汗を流すキルアに、イルミは続ける

イルミ「立派になった、と感激してた。でもまだ外に出すのは早いから様子を見に来たよ。ハンターになりたかったのかい?」

キルア「別に。ただなんとなく受けてみただけだよ」

ジリジリと後ずさるキルア

イルミ「良かった。実はオレも次の仕事でハンターの資格が要るんだよ。キルはただ人を○す道具。望みなんてないだろう」

キルア「オレにだってあるさ…」

キルアは呟く

「言ってごらん。何が望みだい?」

イルミに問われ、キルアは答える

「ぶ、武道家になりたい」

イルミ「なんだって!?」

イルミが壊れる

キルア「悟空みたいな強い武道家になりたいんだ」

イルミ「なんだって!?」

イルミは聞き直す

キルア「だから言ってるだろ!武道家になりたいんだ!」

叫ぶキルアにレオリオが被せて言う

レオリオ「武道家になりたいだと!?そう思ってる時点で武道家なんだよ!」

イルミ「そ、そんな馬鹿な…。誰がそんなことを教えた…」

イルミはふらつく

キルア「悟空が教えてくれたんだ」

キルアの返事にイルミはキレて念を絞り出す

イルミ「悟空を○そう。そうすればいつものキルに戻るはずだ…」

イルミは悟空の方へ歩き出す

キルア「そうはさせない」

キルアが全力で気を込める

ピピピ

スカウター『66』

ヒソカ(それじゃぁイルミには勝てない◆)

飛びかかるキルアの後ろに回り、後頭部を掴んで床へと叩きつける

キルア「ぐっ!」

全身を抑えつけられるような重圧がかかる

イルミ「動きが良くなった?キル、何をしたんだい?」

イルミが首をかしげてキルアに問う

キルア「教えないね」

歯向かうキルアに更なる重圧をかける

悟空(やべぇ!!)

シャッ ドガァ!

悟空がイルミを蹴飛ばしてキルアを助ける

立会人「そこまで!」

立会人が間に割って入る

立会人「キルア選手の手助けをしたと見なし、ギタラクル(イルミ)選手の勝ちとします!」

悟空「そんなことはいい!でぇじょうぶかキルア!」

抱え起こす悟空

かろうじで返事をするキルア

第四試合終了! 勝者ギタラクル(イルミ)!

ネテロ「第五試合 ゴンvsレオリオ はじめっ!」

両者睨みあって中央で構える

レオリオ「負けないぜっ!」

レオリオから動く

ピピピ

スカウター『37…41…54』

レオリオ「おらぁああああ!」

気を最大限に引き出しながらゴンへと拳を繰り出す

ヒソカ(ふぅん。彼も強くなっている。ゴンも45まで上がってるし…何かあったようだね◆)

レオリオは攻撃し続けるがゴンには当たらない

ゴン「オレだってスピードは負けない!」

シュッ

レオリオの視覚外から蹴りを繰り出す

ガッ

苦悶の顔を浮かべながらもレオリオはその蹴りを掴む

レオリオ「スピードはこれで活かせないぜ」

そしてゴンの顔面に拳を繰り出して…

ゴン「まいった」

寸でのとことでゴンがギブアップ

第三試合終了! 勝者レオリオ!

第六試合のゴンvsヒソカは、ヒソカの

「いまの時期じゃない」

の一言でヒソカがギブアップして終了

同じく

第七試合のキルアvsヒソカも、ヒソカの

同じく言葉でヒソカがギブアップして終了

あっという間に最終試験の最後の戦いがやってくる

ネテロ「第八試合 悟空vsヒソカ はじめっ!」

ヒソカはつまらなそうに悟空を見る

悟空「なんだよ、気合い抜けてっと楽しくねぇぞ」

ヒソカ「そうは言ってもね…。キミもべジータと一緒で本気出せないんでしょ?」

明らかにつまらなそうにするヒソカ

悟空「スーパーサイヤ人になったら驚かせてやれると思うけどなぁ」ニヤリ

ヒソカ「いや、それももういいよ」

悟空「へ?知ってるんか?」

ヒソカ「それとやる時は命のやり取りがある場でしたいのさ◆それにちょっとハンターの資格も必要なんでね◆」

悟空「オラもそのハンター試験っちゅうやつに合格しねぇといけねぇんだ」

ヒソカ「理由はなんだい?◆」

悟空「食費稼がねぇといけねぇんだ」

ヒソカ「…そうか」

あからさまに呆れるヒソカ

ヒソカ「つまらない試合にはしたくないからね◆」

気を取り直し、トランプを床にばら蒔く

ヒソカ「この中から一つ好きな数字を選んで頭に思い浮かべて◆」

悟空「あ、あぁ」

数字を見て頷く悟空

ヒソカ「思い浮かべたらその数に4を足して2倍する」

悟空(…?)

ヒソカ「そこから6を引き、2で割ったあとに最初の数字を引くと…いくらになるかな◆」

悟空(…やべぇ、計算できねぇ)

ヒソカ「べジータ、キミ、後ろを向いてもらえるかい?」

場外のべジータに声をかける

べジータ「ちっ、何をしやがるつもりだ」

舌打ちしながらべジータは振り返る

そこにはトランプの"1"が貼り付けられてあった

どよどよっ

ざわめく会場

悟空は理解が追い付いていなかった

ネタを仕込まれているのに気づいたべジータは必死にトランプわ取ろうとするがちょうど取れない良い位置に付いていたため、四苦八苦している

ヒソカ「いまのがわからないのは残念…」

肩を落とすヒソカ

悟空「すまねぇ。まいったなぁ。頭の勝負で来るなんて思ってなかったぞ」

その瞬間

立会人「勝者ヒソカ!」

立会人が宣言する!

ざわざわっ!

立会人「悟空選手は"まいった"と宣言した為、ヒソカ選手の勝利となります!」

悟空「いぃぃぃいいいいいい!?」

それからクラピカたちの異議も虚しく、ハンター試験は終了した

合格者だけを集めて別室へと向かおうとする一向

取り残された悟空はポツンと会場に佇んでいた

悟空「…まぁ、いっか」

そして別の扉から出ようとしたとき

べジータ「待てカカロット」

べジータが引き留める

べジータ「ふん、いいからしばらく待っていろ」

そう言ってネテロたちと別室へ消えていった

ブルマたちはもう帰ろうとしているようだ

ブルマ「孫くん、残念だったけど…。働き口は責任もって探しておくわよ!」

悟空「あぁ、頼んだ!サンキューな!」

買い物をして帰ろうとせがむトランクスの手を引き、ブルマたちも会場から出ていった

べジータたちは、別室内でハンターの基礎について説明を受けていた。

ハンターライセンスを売ればお金になること
様々な施設が自由に使えること
ライセンスを5人に一人は無くすこと
などなど

そして説明は終わる

べジータは部屋を出ると、そこに待っていた悟空と相対する

べジータ「オレには金など不要だ。持っておけ」

そう一言告げてライセンスカードを悟空に渡し、べジータは飛んでいった

悟空「持っとけって…べジータ…」

空を見上げる悟空

そこにはもうべジータはいない

静かにカードに視線を落とす

悟空「いつまで持っとくんだ?」

**********************************

悟空宅

とりあえず帰宅をした悟空

不合格に残念がるチチだったが、悟空の「働きたい」の一言で目尻に涙を浮かべて喜んだ

そして悟空は困ったようにライセンスカードをチチに見せる

べジータの気遣いがわかるチチは

チチ「んだ、これはすんげぇ大事なもんだべ。使わねぇで取っとくのがいいだ」

そう言って悟天に四星球の隣に飾るように言う

チチ「あのべジータさんからの贈り物だべ。悟空さはこれを大事にしねぇといけねぇだよ」

嬉しそうに言うチチ

悟空「あぁ、そうだな。そういやべジータのやつこれからドラゴンボール集めるはずなんだ。オラちょっくら持ってってやんぞ」

逆に四星球を握って悟空は瞬間移動していく

***********************************

ブルマ宅 カプセルコーポレーション

先に帰ったべジータに遅れること1時間

ブルマとトランクスは、べジータへの合格祝いを買ってきていた

べジータ「ふん、そんなのいらん」

というべジータだったが、トランクスのわくわくしている顔を見てプレゼントに手を伸ばす

トランクス「早く"着て"みてよ!」

というトランクス

アクセントに違和感を覚えながら包みを破ると

『トランプ柄のサスペンダー』

が出てくる

べジータ(なにぃ!?)

トランクス「パパが最終試験で着けてたから。ちょっと最初引いちゃったけど、プレゼントは相手の好きなものじゃないといけないと思って!」

ニコニコのトランクス

ブルマ「まさかあんたの趣味がそんなんとはねぇ…」

呆れ顔のブルマだが、トランクスの喜び様を見て嬉しそうにする

ブルマ「さぁ、トランクスからのプレゼントよ。私たちしか見てないんだからさっさと着けてらっしゃい」

べジータは逡巡ののち、トランプ柄のサスペンダーを着けて出てくる

ブルマ「あら?似合うじゃない」

トランクス「ほんとだ!パパカッコイイよ!」

べジータ「こ、これを見せるのは家族であるお前たちだけだからな!」

握りこぶしを作って力強く訴えるべジータ

その時

シュン

悟空「よっ、べジータ!四星球使うだろ……って、
あひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!」

そして悟空の笑い声とべジータの怒鳴り声が響き渡った

〜おわり〜

べジータの天空闘技場攻略に続く

コメントの数(7)
コメントをする
コメントの注意
名前  記事の評価 情報の記憶
この記事のコメント一覧
1 . @  ID:Yghh9ObA0編集削除
実話
2 . 名無しさん  ID:dIjRL2R60編集削除
嘘松
3 . 名無しさん  ID:yycRSJa10編集削除
時々見かける長〜い投稿
これのどこが面白いの?
誰か教えてくれ〜
4 . あ  ID:a0qQ.sOx0編集削除
だ〜か〜ら〜長いだけで無意味なテキストはやめろってば
5 . 名無しさん  ID:UqAlefSj0編集削除
お前ら読んでねえだろ
俺もだ
6 . 名無し  ID:Lj0oGoh40編集削除
嘘っすま
7 . ※2  ID:ww3XQTE50編集削除
おーぷんだと18/03/18(日)12:47:05
ハーメルンだと2018年03月17日(土)
に投稿
おそらくSS宝庫かSSまにあっくす、っていうまとめサイトから拾ってくるんだろうな…

コメントを書き込む

今月のお勧めサイト



週間人気ページランキング
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

人気ページランキング
過去30日間の人気ページランキングです。


以前のはコチラ↓


このカテゴリー内ネタの情報求む!
タグ
ブログパーツ ブログパーツ