悟空「背までちっちゃく見えっぞ」

ブラ「ブルマ? アハハッ! 違うわよー」

悟空「あ? 違うんか? ブルマじゃなかったらおめえ誰だ?」

ブラ「ブルマはブラのママだよ」

悟空「あ、おめえブルマとベジータの娘かあ。ナハハ、そういえばそんなのもいたなあ」

ブラがあまりにも可愛いんだが知名度低すぎるんで俺が布教活動してやんよ

ブラ「キミ、ママとパパ知ってるの?」



悟空「ベジータの娘なら聞いたことねえか? オラ、悟空ってんだ」

ブラ「悟空って……悟飯さんのパパでブラのパパがいつも言ってるカカロットさんのこと? アハハッ、ジョーダン言わないでよー。
    悟空っていうのはパパのライバルで、すっごーく! 強い人なんだからあ。キミみたいなオコチャマなわけないじゃない」

悟空「おう。確かに今はちっちゃくなっちまってるがベジータに負けねえぐれえオラつええぞ」

ブラ「アハハ、はいはい。一応ママのこと知ってるみたいだけど、ママに会いたいのかな?」

悟空「そうだな。ついでだから寄ってみっか」

ブラ「じゃあブラ、お姉さんだから連れてってあげるね」

悟空「オラ、別に一人で行けっぞ」

ブラ「ダーメ、迷子にならないようにお姉さんが連れってってあげるっ」

悟空「しょうがねえな……」

悟空「じゃあ、お前も連れてってやるよ」

ブラ「え?」

悟空「いよっと。このまま飛んで持ってってやるよ」

ブラ「ちょっと! 女の子の腕を掴んで飛ばないでよ!」

悟空「おわっ! なんだ、おめえ飛べんのか。まあベジータの娘なんだから当然か」

ブラ「アナタね! 田舎モノでしょ!」

悟空「何だよいきなり。オラ、確かにパオズ山育ちだから田舎モンだけどよー」

ブラ「都では飛んじゃダメなの! ママに怒られちゃう」

悟空「そうなんか? ベジータとか普通に飛んでんだけどなあ……」

ブラ「パパはいいのっ! さあ、行きましょっ」

悟空「わったった! 引っ張るなよー。めんどくせえなあ……」

ブラ「さあ、着いたわよ。えっと、ママは……」

悟空「でーじょうぶだぞ。オラ、ブルマんちは何回も来て慣れっこだから」

ブラ「え? そうなの? でもブラ、アナタ見たことないわよ?」

悟空「そりゃ、そうだろうなー。前に来たんはオメーが生まれる前だかんなあ」

ブラ「生まれる前って、そんなわけないじゃない。キミ、ブラより年下でしょ?」

悟空「お? オラ今年でたしか42ぐれーだぞ」

ブラ「その歳で数の数え方も分からないのー?」

悟空「なんか、オメー失礼な奴だなあ」

ブラ「キミこそなんか上からモノ言ってるじゃない。年下のくせに」

悟空「だから違うって……お? おーい、ベジータじゃねーか!」

ブラ「あ、パパー。ただいまー」

ベジータ「ん? ブラ、なんだそのガキは」

ブラ「なんかね、カカロットさんの親戚みたいなんだけど」

悟空「おっす、ベジータ。久しぶりだなあ」

ベジータ「確かに悟天のガキの頃にそっくりだが……おい、小僧! 貴様何者だ?」

悟空「だから悟空だって言ってるじゃねぇか。 オラ、ドラゴンボールでちっちゃくなっちまったんだ」

ベジータ「なにぃ!? 貴様、カカロットなのか! 確かにこれはカカロットの野郎の気だが……」

悟空「まーだ信じられねえのか? そんなら、いっちょやってみっか?」

ベジータ「ほう……貴様、この俺様にケンカ売る気か?」

ブラ「パ、パパ? そんな子供の言う事なんだから真に受けちゃ……」

ベジータ「黙ってろ! 俺は女子供だろうと容赦せん!」

悟空「そんじゃま、久しぶりにいくぞ! ベジータ!」

ベジータ「この感覚……! どうやら貴様本当にカカロットのよう」

悟空「ありゃあ!!!!!」

ベジータ「ぐはぁっ!!!!!」

ブラ「パパー!!」

ベジータ「くっ、このパワー……間違いない、貴様カカロッ」

悟空「ありゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃ!!!!!!!」

ベジータ「ぐはっ!ぐっ!がぁっ!ぎっ!」

悟空「せりゃあっ!」

ベジータ「がぁあああっ!!!!!!」

ブラ「そんなっ……パパが……」

悟空「どうしたベジータ! 修行怠けてやがったのかぁ!」

ベジータ「き、きさ、ま……、ぐっ……クソッタ、レ……」

ブラ「パパー!」

ベジータ「……」

悟空「ありゃ、しまった。やりすぎたか……」

ブラ「パパッ! パパァッ!」

悟空「いーやぁ、ワリぃワリぃ。つい手合わせみたいにやっちまった。ホラ、仙豆だ。コイツを飲ませてやれ」

ブラ「う、うん……・・。パパ……飲んで……」

ベジータ「ん……んん……」

悟空「おお、でーじょおぶか、ベジータ?」

ベジータ「……キッサマァ!! 貴様と認めたんだからそこで止めればいいだろうがぁ!!」

悟空「いや、ワリぃワリぃ。ちょっと前までウーブと手合わせしてたんでちょっと興奮しちまってなあ」

ベジータ「チッ、ムカつくヤローだぜ!」

ブラ「ホントに悟空さんだったんだ……」

ブルマ「あら、何してるの? 二人して。アラ、その子は……」

悟空「おお、ブルマか。やっぱ本物はシワがちげえなあ」

ブルマ「な、なんですってー! 誰よ、この子! 孫くんみたいな顔して! ……え? 孫くん?」

ベジータ「そのガキはカカロットのヤローだ」

ブルマ「えぇ?」

悟空「おう、ドラゴンボールでちっこくなっちまってよ」

ブルマ「あら、そうなの。へえー、初めて会ったときそっくりじゃない、って……そ・ん・く・ん!」

悟空「イテ、イテテテテ! 何すんだブルマー!」

ブルマ「アンタ、誰がシワだらけですってー!」

悟空「イテテテッ! 怒ると余計シワできっぞー」

ベジータ「貴様ぁっ! それ以上言うと許さんぞ!」

ブルマ「あら、アタシの為に怒ってくれるの〜?」

ベジータ「ハッ……フ、フンッ!」

ブラ「プッ、……アハハハハハ!」

悟空「お、どうした? 何がそんなにおもしれーんだ?」

ブラ「アハハッ、だってなんだかパパとママが子供みたいなんだもん! アハハハッ!」

ブルマ「……フフッ、そうね。孫くんがいるとなんだかついこうなるのよね」

ベジータ「……フン」

ブルマ「それで? アンタどうすんの?」

悟空「どうするって、ま、家にけーるかな。もう5年もけぇってねえし」

ブルマ「はあ? 相変わらずねー、アンタ。チチさん泣くわよ?」

悟空「でーじょおぶだ。むしろオラがいないほうが食い扶持減って楽なぐれーだ」

ブルマ「じゃあ、家族はまだアンタのこと知らないのね。……っていうか、なんでウチに来たの?」

悟空「お前らの娘にたまたま会ってよー。ついでに寄ってみることにしたんだ」

ブルマ「ふーん。ブラは失礼なこと言わなかった?」

ブラ「うっ……」

ブルマ「ま、アンタは失礼の塊だからいいんだけどね」

悟空「おめー、まだ怒ってんのか」

ブルマ「フン。まあ、とりあえず帰んなさいな。ドラゴンレーダーが必要なら調整しといてあげるから」

悟空「おお、サンキュー。じゃあ、とりあえずけーるか」

ベジータ「……早く帰りやがれ」

悟空「おめーも体ナマってんみてーだからたまにはトランクスとでも修行したほうがいいぞ」

ベジータ「余計なお世話だ!」

ブルマ「あら、またアンタ負けたの?」

ベジータ「そいつが不意打ちみたいなマネしやがるからだ! チッ……重力室行ってくる!」

悟空「おお、またな」

ブラ「ねー、ママ。悟空さんちってパンちゃんちでしょ? ブラも行ってきていい?」

ブルマ「ん? 別にいいけど。迷惑かけないようにね」

ブラ「はーい」

悟空「なんだ、オメーも来んのか? でもオラ、飛行機なんかつかわねーで自分で飛んでくぞ」

ブラ「ご心配なく。私だってパンちゃんちぐらいまでなら飛べるもーん」

悟空「ふーん。ま、いいや。じゃあブルマ、トランクスとかによろしくな」

ブラ「ちょっとー、はーやーいー!」

悟空「あー!? これでも置いてかないようにだいぶ抑えてんだぞー。しょうがねえな……」

ブラ「でもこーんなにチビッコなのにホントに強いのねー。びっくりしちゃった」

悟空「だからオラもう40超えてっぞ」

ブラ「アハハ、そうだったね」

悟空「でもベジータも最近怠けてるみてーだけどホントはすげーつええ奴なんだ。アイツと合う度にワクワクすんぞ」

ブラ「ふーん。やっぱり悟空さんってパパのライバルって奴なんだね」

悟空「ああ。アイツはどんどん強くなんからな。オラも負けねえようにもっともっと修行しねえと」

ブラ「でもブラはパパみたいに強い人初めてだなあ」

悟空「お? トランクスや悟天はまだまだ修行しなきゃだけど悟飯だって相当つええぞ?」

ブラ「悟飯さんはやさしくて大人ーだし、あんまり強いってイメージじゃないじゃない?」

悟空「オラだって大人だぞ」

ブラ「フフッ、そうだったねー」

悟空「変な奴だなー、オメー」

ブラ「こんにちわー」

チチ「はいはい。あら、ブラちゃんでねえか。いらっしゃい。一人だか?」

ブラ「えっと…・・・」

悟空「おう、チチー! けえったぞー!」

チチ「え? ごく……なんだぁ、この子?」

ブラ「悟空さんです」

悟空「おお、ドラゴンボールでちっちゃくなっちまってよー。とりあえず飯作ってくれねえか?」

悟飯「いやー、大変でしたね父さん」

悟空「そんなこともねえけどよ。とりあえず腹減っちまった」

チチ「う、う……オラは地球人だから悟空さより老けるのが早いだのに……、悟空さはオラに嫌がらせしてえに決まってるだ!」

悟空「そ、そんなことねえぞ」

チチ「う、う……悟空さは金を稼がねえばかりかこんな嫌がらせまでするだ……」

ブラ「まあまあ、悟空さんにもなんか事情があったんですよ」

パン「おじいちゃんが私よりも小さいなんて……最低……」

悟空「いやー、てーへんな目にあったー」

ブラ「チチさんの気持ちも分かるけどねー。ママも時々言ってるし」

悟空「老けねえのもちっこくなっちまったのもオラのせいじゃねえのによ」

ブラ「でも、うふふ。小さな悟空さんがお父さんとかおじいちゃんとか言われてるのなんだか面白いね」

悟飯「ハハハ、僕もなんだか小さい頃の悟天を思い出しますよ」

悟空「ナハハ、オラは悟飯や悟天がえらくでっかく見えておもしれえけどな」

悟飯「それで父さん、これからどうするんです?」

悟空「黒いドラゴンボールじゃねえと体は戻らねえみてえだし、一年間はしょうがねえなあ。オラは別にこのままでもいいけどな」

ブラ「それじゃチチさん離婚しちゃうよー」

悟飯「でも地球やナメック星のドラゴンボールじゃどうにもならないんじゃ……」

ブラ「……そうだ! 悟空さん、ウチにしばらく住めばいいんじゃない?」

悟空「えぇ? オラは別にかまわねえけど……流石にそりゃブルマたちに悪いぜー」

悟飯「そ、そうだよ。別にウチで暮らしてたら死ぬわけでも無いし、母さんもすぐ慣れると思うし」

ブラ「えー? いいじゃない。ウチに来れば最新の設備で修行とかできるわよ? 都の中心だからショッピングもすぐできるわよ」

悟空「しょっぴんぐはどうでもいいけど、ベジータが鍛えてるとこでいっぺん鍛えるのもおもしれえかもなあ……」

悟飯「父さん。流石に迷惑だよ……。ブルマさんとこにはよくお世話になってるし」

ブラ「うーん。じゃあ、住み込みの出稼ぎってことにしたら? カプセルコーポレーションの仕事手伝って貰っ
て、空いた時間はパパと修行ってことで、どう?」

悟飯「それは……」

ブラ「悟空さんがお金稼ぐのならチチさんも納得するんじゃないかしら?」

悟空「オラ、働きたく」

チチ「行って来るだ!」

悟空「チチ?」

チチ「悟空さが金稼ぐなんて夢のようだべ……。ブルマさんとこにはちと迷惑かもしんねえが、悟空さがこれで金稼ぐようになってくれるきっかけになるなら
    頭ぐらいいくらでもさげてやるべ!」

悟飯「お、お母さん……」

悟空「でも、チチよー……」

チチ「悟空さがオラに嫌がらせしてないってならその証拠にちったあ金稼いでくるだ! できないんなら金輪際ウチの飯食わしてやらねえだ!」

悟空「わー! わ、わかったからチチ、それだけは勘弁してくれよ!」

ブラ「うふふ、じゃあ早速ママに連絡するね!」

チチ「よろしく頼むだぞ、ブラちゃん! オラは悟空さに立派な一家の大黒柱になって欲しいだ! どんどん使ってやってけろ!」

悟飯「……はあ、大丈夫かな」

ブルマ「えー? あー、はいはい。まあとりあえず孫くん連れて明日帰ってらっしゃいな」

ベジータ「なんだ? またカカロットの野郎来るのか?」

ブルマ「ええ。なんでも一年ぐらいあの姿らしいから、住み込みでウチで働きたいんですって」

ベジータ「なんだそれは? なんでカカロットの野郎がウチに住むんだ?」

ブルマ「私に聞かないでよ。まあ、とりあえず孫くんができる仕事でも考えてみようかしらね」

ベジータ「チッ、まあいい。奴と戦える機会が増えたってことだ。そう考えれば悪い気はしない。フフフ、ハーッハッハ!」

ブルマ「ちょっと、トレーニングならいいけどウチでは戦わないでよ。アンタたちが戦ったら町一個分ぐらい簡単に消し飛ぶんだから。
     やるんだったらよそでやんなさい」

ベジータ「チッ……」

ブルマ「へ・ん・じ・は!?」

ベジータ「わ、分かった……。……フン」

トランクス「お久しぶりです、悟空さん」

悟空「おお。でかくなったな、トランクス。しばらくよろしく頼むぞ」

ブラ「お兄ちゃん、ただいまー」

トランクス「ブラ、悟空さんに失礼なことしてないか?」

ブラ「ママが悟空さんは失礼の塊だからいいって……」

トランクス「ブラ!」

ブラ「ひぅっ……」

トランクス「母さんもしょうがないな……」

悟空「まあまあ。いいじゃねえか、トランクスー。そんな大したこと言ってねえし、それにオラは気楽に話してくれたほうが楽だぞ」

ブラ「ねー。さすが悟空おじーちゃん話が分かるぅ」

トランクス「ブラ! ったく……、悟空さんも甘やかさないでくださいよー……」

悟空「ナハハ、気にすんな気にすんな」

トランクス「えー、とりあえず悟空さんは住み込みで働くという形でいらっしゃったわけですが、何か悟空さんから希望の職種などありますか?」

悟空「しょくしゅ?」

トランクス「どんな仕事がしたいかってことを大まかに言ってくだされば結構です」

悟空「おお、飯食ってるだけの仕事か修行してるだけの仕事か戦ってるだけの仕事とかねえかな?」

トランクス「悟空さん……、まじめにお願いしますよ……」

悟空「ナハハハ、やっぱねえよな。そもそもオラ、ブルマの会社が何やってんのかあんま知らねえんだ」

トランクス「あ、そうですね。しかしウチは色々やってるからなあ。えー、では質問を変えてみましょう。悟空さんが得意なことはなんですか?」

悟空「そうだな……。山でイノシシ捕まえたり、魚取ったりとかは子供の頃からやってっから得意だぞ。あとはまあ力仕事は得意だけど難しいことは苦手だな」

トランクス「ふむふむ。当たり前ですけど体を動かすこと全般ってとこですね」

悟空「チチが色々やったほうが勉強になるって言ってたけど、オラ難しいこと覚えらんねえしなあ」

トランクス「うーん。警備や運搬、建設といったとこですねえ。我が家の警備でもいいんですけど、父さんがうるさそうだしなあ」

ブラ「ねえ、お兄ちゃん。サタンさんのところとかはどうかな? あそこは人手不足だって言ってたでしょ。パパは絶対行かないと思うけど
   悟空さんなら大丈夫なんじゃない?」

トランクス「それは……サタンさんの方から断ってくると思うよ。修行中に死人が出たら面倒だし」

ブラ「なんだか難しいねー……」

トランクス「とりあえずのんびりしててくださいよ。一週間ぐらいでとりあえずいくつか候補を出してみますから」

悟空「おお、ワリぃなトランクス。じゃあしばらくのんびりさして貰うかな」

ブラ「じゃ、難しい話はこれでおしまいね! 悟空おじーちゃん、こっちおいでよっ」

悟空「お、おお。じゃ、後でな。トランクスー」

トランクス「……なんだ? えらく気に入ってるな、ブラの奴……」

悟空「おい、ブラー。どこ行くんだよ?」

ブラ「え? ブラの部屋よ?」

悟空「えぇー。オラ、別に行きたくねえぞ」

ブラ「えー!? 別にやることないからいいでしょ? ねー?」

悟空「オラそれよりもベジータがどんな修行してるか見てえんだけどよ」

ブラ「そんなのいつでも見れるわよー。それより遊びましょうよー」

悟空「ワリぃな、ちょろっと見たら行くからよ? な? 先にちょこっとだけな?」

ブラ「もー、じゃあお姉さんが我慢してあげるから、ちょっとだけね」

悟空「おう! サンキューな」

ブラ「う、うん。じゃあ、こっちよ?」

ブラ「ここよ。パパー、ちょっといい?」

ベジータ「ん? ブラか、どうし……カカロットも一緒か……」

悟空「よお、ベジータ」

ベジータ「ふん、何しに来やがった?」

悟空「おー、しばらく厄介になるからよ。お前とおんなじ修行してみんかなと思ってよ」

ベジータ「何ぃ? 貴様が俺と修行するだと? ふざけるのも大概にしろ。ヘドが出るぜ!」

ブラ「パーパー? そんな言い方ないでしょ!? 一緒に修行するくらいいいじゃないの! どうせここはほとんどパパしか使ってないんだから!」

ベジータ「む、むう……」

悟空「そうだぞ。ケチケチすんなって。おめーもブルマんちに厄介になってる仲間じゃねえか」

ベジータ「う、うるさい! いつまでも家族を放っといてフラフラしてる貴様と一緒にするな!」

ブラ「一人でやるよりも実力が同じくらいの悟空さんと一緒にやったほうが絶対いいに決まってるじゃない!」

ベジータ「む、むう……それは……。……チッ、勝手にしろ! 使いたければ勝手に使え! ……風呂に入ってくる!」

ブラ「もう……素直じゃないんだから……」

悟空「なんかワリぃなあ」

ブラ「あれは意地っ張りなだーけ。ちょっと意見を曲げるのが照れくさいのよ」

悟空「ふーん。ベジータのことよくわかってんだなあ。てーしたもんだ」

ブラ「ふふ〜ん。一応ムスメですから」

悟空「んじゃ、さっそく一汗かいてみんかな」

ブラ「えぇー、遊ぶ約束じゃないのー」

悟空「まーまー、かてぇこと言うなって。それにブラ、おめー舞空術は使えるみてーだけど全然鍛えてねーだろ」

ブラ「だってブラ、おんなのこだもーん」

悟空「女だってちゃんと鍛えてねえと元気な子供産めねえんだぞ」

ブラ「そ、そんな先のこといいでしょー」

悟空「いーや、悟飯が生まれたときなんだけどよ。チチはすげえ強かったんけど出産のときはすげえ苦しそうだったんだ」

ブラ「……そ、そうなんだ」

悟空「チチの気の強さは知ってるだろ? そんなアイツがすげえ声上げながら頑張って悟飯を産んだんだ」

ブラ「……」

悟空「そんときの話すっとチチは『武道さやってて良かっただ。やってなかったら死んじまうかもしれなかっただ』っていつも言うんだ」

ブラ「そ、そんなに」

悟空「だからな。女ほど武道やってねえとイザというとき大変なことになっぞ」

ブラ「……」

悟空「それによ。オメーはまだ知んねーかもしれねえけど、武道ってのはやればやるほどすげえ面白えんだ」

ブラ「……ほんとに?」

悟空「おう! 修行はつれえ時もあんけど、自分が強くなってくってのは面白くてたまんねえんだぜ?」

ブラ「ブラがパパに教えて貰ったときはすごくつらいだけだったよー?」

悟空「お? やっぱ教えて貰ったんか?」

ブラ「ブラ、つらくってすぐ泣いちゃってママが止めに来たの? 『ブラは女の子だからそんなことしなくていいの!』って」

悟空「あちゃー、ベジータの奴手加減しらねーからなあ。よっし! 試しにどっからでもいいから打ってみろ」

ブラ「えー?」

悟空「まーま、反撃はしねえから。オラに一発当てることができたら部屋行って遊ぼうじゃねえか」

ブラ「うーん。これでもブラ、結構つよいんんだからね? お鼻に当たっても知らないよ?」

悟空「ナハハ、そりゃあ当ててみてからいうんだな。ほーれ、かかってこーい」

ブラ「もー。じゃあ、行くわよ!」

ブラ「やあっ!」

悟空「ほーれ、どうしたー?」

ブラ「むー、てやっ! やっ! はっ!」

悟空「いよっ、どうしたっ、もっとこい、ナハハ」

ブラ「むっかー! ややややややや!」

悟空「おっ、い、い、ちょ、う、し、だ、ぞ、っと」

ブラ「もー! やあああああああああああああああああああああ!」

悟空「ナハハハ、やるじゃねえか、ニハハハハ!」

ブラ「はーっ、はーっ、もぅ! 全然当たんない!」

悟空「ナッハッハ! そーりゃそうさ。おめーにゃ基本がついてねえ」

ブラ「基本が付いたら当たるの?」

悟空「おお、そうさ。例えばだな、こうやったら、こう、とかな。こういうのを体に染み付かせるんだ」

ブラ「ふーん。面倒ね」

悟空「そこは武道のつれえとこさ。でもさっき出したパンチが一発当たるようになんだぜ? 面白くねえか?」

ブラ「う、うん……。ねえ、もう一回打ち込んでいい?」

悟空「ハハッ! いいぞ! 武道ってのはそういう負けん気が一番でぇじなんだ。でも基本が付くまでは何度やっても無駄だけどな」

ブラ「行くよー! ハッ! ヤッ!」

悟空「すーい、すいっと」

ブラ「やっ! せいっ! やーっ!
悟空「ナハハッ! 無駄無駄っ!」

ブラ「ここで……こう!」

悟空「へっ? うおたっ!!」

ブラ「やぁった〜!」

悟空「おー、いてて」

ブラ「へへへ〜、どーう?」

悟空「おーいて。やるじゃねえか、ブラー! おめー、才能あんぞ!」

ブラ「ほんとっ!? 他は? 他はどんなのがあるの?」

悟空「ハハ、慌てんなって。一個ずつな一個ずつ。例えばだな……」

ベジータ「……」

ブルマ「あら? 何やってるの?」

ベジータ「……」

ブルマ「? あら、珍しいわね。ブラがこんなとこにいるなんて」

ベジータ「……そうだな」

ブルマ「あらあら、楽しそうねえ。遊び感覚なのかしら?」

ベジータ「……あんなことで強くなれるか……!」

ブルマ「あら、アンタが昔稽古つけたときに泣き出されたからってイヤミ〜?」

ベジータ「……ふん、ブラには向いてなかった。それだけだ……」

ブルマ「アンタは厳しすぎんのよ。最初はあんなもんがいいの。まずは子供からやりたくなるようにしなきゃ……」

ベジータ「ふん。トランクスはそれで強くなったんだ……俺は俺のやり方がある」

ブルマ「アンタそんなんだと、ブラが思春期入ったら嫌われるわよー?」

ベジータ「……!」

ブルマ「避けられちゃったりしてー」

ベジータ「……そんなわけあるかっ! フン、飯だ飯!」

ブルマ「もー、可愛げないわねえ」

ブラ「それでね! ブラがちょっとずつ教わるたびにおじーちゃんにパンチが当たるようになるの!」

悟空「おー、がふがふ。ブラは才能あんぞ! がふがふ」

ブルマ「もー、いい歳なんだからクチにモノ入れてしゃべるのやめなさいよ」

ベジータ「がつがつ」

トランクス「へえ、あれだけ昔は嫌がってたのにな」

ブラ「うん! 悟空おじーちゃんのお稽古は楽しいから好きっ! 悟空おじーちゃん! 明日も稽古つけてねっ!」

悟空「おー、ずーずびび。ブラもパンもやる気あんからすーぐ強くなんぞ! がつがつ、ったく悟天もおめえも全然やる気ねえかんな。
    そのうちブラもパンもお前らより強くなっから覚悟しとけよ、トランクス! シャクシャク」

ベジータ「がつがつ」

ブルマ「あらあら、男勢は情けないわねー」

トランクス「ハハハ、僕もあんまり悟空さんの修行見たことないから今度覗いてみようかなー、なんて」

ベジータ「がつがつ。トランクス」

トランクス「は、はい。父さん」

ベジータ「カカロットの修行を見る前に少し俺の修行にも付き合って貰おうか。モシャモシャ」

トランクス「げっ……、は、はい……うぅ……」

ブラ「アハハッ、お兄ちゃんたら体よく仕事サボろうとするからー」

トランクス「う、うるさいな、もー」

ベジータ「がつがつ」

悟空「そういや、前にオラが天下一武道会に出たときにお前どうしてたっけか? あんまり記憶がねーんだけどよ」

ブルマ「やだ、孫くん。あのとき4歳ぐらいなのよ? 出れるわけないじゃない」

悟空「い? でもあんときゃパンは天下一武道会に出てたぞ? ってーことは……おまえ、もしかしてパンより年下なんか?」

ブラ「そうだよ。背はパンちゃんより大きいけどね、ふふん」

ブルマ「パンちゃんはブラのいっこ上なのよ」

悟空「はー! おでれえたなー、パンなんかまだこんくらいなのによー」

ブルマ「アンタ、自分の背より上に手かざしても説得力ないわよ」

悟空「ずいぶん色っぺーカッコしてっし、オラがブルマと会ったときぐらいかと思ったぞ」

ブラ「え?」

ブルマ「この子ちょっとマセてるから。それにあんたと会ったのって15だから5歳ぐらいしか……って5歳ぐらいって言ってると
     なんだか年取ったって感じするわねえ」

悟空「5年ぐれー、ちっと修行してたらあっという間だぞ」

ベジータ「フン、短いぐらいだ」

ブルマ「あんたらと一緒にしないでよ。はあ、考えたら純血の地球人って私だけじゃない。この中で一人年老いて行くなんて
     地獄のようだわ……。マジでシェンロンに頼もうかしら」

トランクス「悟空さん、仕事のことですが」

ブラ「えー? もう仕事なの? もっとゆっくりしていいじゃなーい」

トランクス「いや、一応住み込みで仕事に来てるって話だからね。あんまりのんびりしすぎるとチチさんに怒られちゃうよ」

ブラ「ぶーぶー」

悟空「まあ、いいか。一体どんな仕事なんだトランクス?」

トランクス「えー、基本的には急ぎの荷物を運んでもらうことになります。また報告に応じて座礁したりトラブルのあった
       貨物船などを引っ張って来て貰います」

ブラ「へ?」

トランクス「急ぎの荷物といっても急用になった荷物の入った貨物船が主ですので悟空さんならそれほど大変な仕事では無いと思いますよ」

悟空「おう、力仕事なら任せとけ。修行にもなんしな」

ブラ「またまたー、お兄ちゃんたら」

トランクス「慣れない場所を飛び回ることになるので、最初は場所を確認しながら行って来てください。これは連絡用の端末と地図です」

悟空「最初はこの丸印の書いてあるところだな。おっし、んじゃ行ってくんぞ!」

トランクス「では僕は会社のほうにいるので気軽に連絡してください、お気をつけて」

ブラ「……」

トランクス「じゃ、僕は会社行ってくるからブラも遅刻するなよ?」

ブラ「ちょ、ちょっと! どうするの!? あんな仕事渡して!」

トランクス「ああ、まあ最初だからね。一応働くってことに慣れてもらおうかと思って」

ブラ「はあ?」

トランクス「悟空さんにとっては簡単な仕事だと思うし、会社としても有意義な仕事だから飽きるまでやって貰うよ」

ブラ「それ以前に! 貨物船を運んでとかムチャなこと……」

悟空「おーいトランクスー! 行き先って青丸と黄丸どっちだー!?」

ブラ「あ……」

トランクス「あー! 悟空さんダメですよー! 船は水に浮かべて引っ張らないとー! そのまま持ち上げたら折れちゃいますよ!」

悟空「お、そうなんか? ワリぃワリぃ、へへへ。案外でりけぇとなんだな」

トランクス「行き先は青丸です。船を引き渡したらそこで指示を待ってください!」

悟空「おー! 分かった! じゃ、後でなー!」

トランクス「……さて、悟空さんがいなくて寂しいのかも知れないけど、ブラが学校から帰ってくる頃には悟空さんも帰れるようにするから。
       じゃあね、ブラ」

ブラ「……」

友人「ブラー! 今日も遊んでいかないのー?」

ブラ「うん! ごめんねっ!」

友人「ブラ、最近付き合い悪いねー」

友人「なんでだろーね」

友人「なんか友達のおじーちゃんと遊んでんだって?」

友人「おじーちゃん? なんで?」

友人「秘密だって」

ブラ「ふふふっ」

ブラ「今日はどんなこと教えてくれるのっ?」

悟空「でえてえ教えたかんなー、あとは実際に手合わせしたり戦って自分なりに考えることだな」

ブラ「えー? じゃあおじいちゃん相手してよ」

悟空「オ、オラは手出すと手加減できねえからなあ。こういうのは自分と力の近いもん同士の方がいいんだ」

ブラ「むー」

悟空「そうだな……。パンぐらいならいいんじゃねえか?」

ブラ「パンちゃん? でもパンちゃん子供の頃からやってるからすごい強いよー?」

悟空「でえじょおぶだって。まだまだ勝てねえとは思うが、パンの奴びっくりすると思うぜー?」

ブラ「そ、そうかな? もー、肩叩かないでよー」

悟空「じゃあ、今日は久々に家にけえってみるかな。たまには顔ださねえと」

ブラ「え……?」

悟空「早ければ明日連れてくっから、楽しみにしとけよ」

ブラ「う、うん!」

ブラ「ママ……」

ブルマ「あら? どうしたの? 孫くんは?」

ブラ「今日は家に帰るからいらないって」

ブルマ「あら、そうなの。ま、あいつもちょくちょく帰ったほうがいいのよ。いっつも家族ほったらかしなんだから」

ブラ「……」

ブルマ「ブラ?」

ブラ「……」

ブルマ「……はは〜ん」

ブラ「……」

トランクス「……」

ブルマ「……」

ベジータ「がつがつ」

ブラ「……」

トランクス「……(な、なんだか今日は悟空さんがいないのも相まって静かだね)」

ブルマ「……(孫くんがいないから暗いんでしょ)」

トランクス「……(なるほど……)」

ベジータ「ずーずずずー」

トランクス「……なんか悟空さんがいないと静かだねー。これはもう悟空さんがウチの家族みたいだなー。あははー」

ベジータ「……トランクス」

トランクス「は、はい」

ベジータ「くだらんことを言うな」

トランクス「……(父さん……)」

ブルマ「はあ……」

ブラ「……」

ベジータ「ブラ」

ブラ「……なに?」

ベジータ「飯食った後に稽古つけてやる。あとでトレーニングルームに来い」

ブルマ「あら……」

ブラ「……今日は元気無いからいい」

ベジータ「……そうか」

トランクス「……」

ブルマ「……(振られたわね)」

ベジータ「トランクス!」

トランクス「は、はい!」

ベジータ「後でトレーニングルームな」

チチ「ったく、悟空さは帰ってくるなら連絡ぐらいくれりゃええのに」

ビーデル「まあまあ、いいじゃないですか」

悟飯「どうですかお父さん、仕事は?」

悟空「おお、最近はタンカーばっかり運んでるけどよ。たまーにタンカーに頭ぶつけてコブつけてるクジラとかいてよー」

悟天「ハハハッ、自動車に頭ぶつけるハイヤードラゴンみたいだね」

チチ「タンカーってことは船乗りでもやってるだか?」

悟空「いんや? 舞空術でタンカーひっぱってんだ。たまに泳いでひっぱんけどよ」

チチ「な、なんだぁ? 悟空さはそんな仕事やってるだか? そんなおめえらしかできないような仕事潰しが効かねえべ!」

悟空「そ、そんなこと言ってもよ。オラが仕事決めてるわけじゃねえし……」

悟飯「ま、まあまあ。お父さんはまだ働き始めですし、トランクスは色々やってもらうって言ってたしいいじゃないですか。
    ウチの家計の助けにはなってるんですし」

悟空「チチも変なとこでワガママだかんな……お、そうだ、パン!」

悟空「最近ブラの奴を鍛えてやってんだけどよ。そろそろ手合わせしてやりてーんだがオラやベジータじゃちっと手加減がきかねえし。
    明日辺りどうだ?」

パン「ブ、ブラちゃんと? そんなアタシでも手加減しても怪我するわよ!」

悟空「いーや、ブラはベジータの娘だけあってスジがいいぞ。根性もあんしなかなかやんぞ」

パン「……」

悟飯「パン、行ってきたらどうだい? ブラちゃんとは仲いいだろ?」

パン「ええー?」

ビーデル「そうよ。悟空さんもこう言ってることだし大丈夫よ」

悟空「さてはパン、負けるのが怖ええんじゃねえか?」

パン「……何ですって」

悟空「しんぺぇすんなってまだまだパンにはかなわ」

パン「分かりました! 行きます!」

悟空「お、おお。そうか」

パン「た・だ・し、ブラちゃんが泣いちゃっても知らないから」

悟空「な〜に、怒ってんだ……」

パン「ブラちゃん! 今日は手加減しないわよ!」

ブラ「う、うん。よろしくね……」

ブラ「ちょ、ちょっと悟空おじいちゃん! なんか怒ってるわよ!」

悟空「ワリぃな。なーんか、昨日からやたら機嫌悪くてな」

ブラ「パ、パンちゃん怒ると怖いんだからね!」

悟空「しんぺえすんなって、おめえもだいぶ強くなったしよ。それにヤバイの入りそうになったら止めてやんから」

ブラ「ぜ、絶対だからね!」

パン「さあ! いつでもいいわよ! かかってらっしゃい」

ブラ「うぅ……」

悟空「落ち着いてやりゃあでぇじょおぶだ、ブラ! 気合入れて行け!」

悟空「よし、じゃあ礼して……はじめっ!」

パン「やあああああああっ!」

ブラ「あ、う……」

悟空「ブラ! 気迫で負けてんぞ!」

ブラ「そんなこと言われても……」

パン「子供のおじいちゃんに習ったってその程度なんだからっ!」

ブラ「……っ! うぅ……」

パン「行くわよっ!」

ブラ「お……」

パン「……?」

ブラ「おじいちゃんのこと悪く言わないでっ!」

パン「!? 態度で表したらっ!? ハアッ!」

ブラ「……(落ち着いて……まずは、パンちゃんの動きをよく見て……)」

パン「……!? かわしたっ?」

ブラ「……(大丈夫! 避けれる!)」

パン「やあっ! (意外と動きがいい!) もうちょっと本気出すわよっ!」

ブラ「え? は、はやっ!」

悟空「でえじょおぶだ! 避けれてんぞ!」

ブラ「あ、おじい」

パン「せいやぁ!!」

ブラ「え? なああっ!!?」


ブラ「あいたたた……」

悟空「そこまで! パンの勝ちだな」

パン「イエーイ! 当然よっ!」

ブラ「な、何が起きたの?」

悟空「ワリぃ、ブラ。投げっちゅうのを教えてなかったな、ナハハ」

ブラ「あ、投げられたんだ……」

悟空「でも短期間でよくこんなに成長したぞ、てえしたもんだ! なあ、パン」

パン「……うん。ま、思ったよりはってとこね。でも集中力が切れるのがちょっと早いわね。ショージンするように!」

ブラ「……う、う」

悟空「お、おい、どうかしたか、ブラ?」

パン「え、そ、そんな痛かった? 当たりどころ悪かった!?」

ブラ「ううぅ〜、う〜あ〜ん」


悟空「まだブラの奴泣きやまねえんか?」

ブルマ「うん。ま、そのうち泣き止むわよ」

パン「なんだか、悪いことしちゃったみたい……」

ブルマ「あー、気にしない気にしない! 別にパンちゃんのせい……、ま、全部悪いわけじゃないから」

パン「……」

悟空「ま、パンは悪くねえって。よし、ちょっくらオラが話を」

ブルマ「よしなさいって。こういうのはママにまかせときなさい。ま、孫くんも今日のところは悪いけど帰んなさい」

ベジータ「……」

ブルマ「ふう、アンタもご飯でも食べてなさい」

ベジータ「……フン」


トランクス「あれ? 母さんやブラは? それに悟空さんも」

ベジータ「カカロットの野郎は帰った。ブルマやブラは飯はいらんとよ」

トランクス「ふーん。珍しいね」

ベジータ「トランクス」

トランクス「ん? なに?」

ベジータ「後でトレーニングルームだ」

トランクス「……」


ブルマ「ブラー? どうしたのー?」

ブラ「……」

ブルマ「どうしたのかなー?」

ブラ「……負けちゃった」

ブルマ「アンタねー、まだ孫くんに稽古つけて貰って半年も立ってないじゃないの。パンちゃんは昔っから
     悟飯くんとかに鍛えられてるんだからそりゃ負けるのが当たり前じゃない」

ブラ「おじいちゃんに教えて貰ったのに……」

ブルマ「また泣く……。孫くんは強い子が好きだと思うわよー?」

ブラ「……!」

ブルマ「ん〜?」

ブラ「……」

ブルマ「やっぱりぃ〜、アンタ、孫くんのこと好きなんでしょ?」

ブラ「……違うも」

ブルマ「あらそう? ま、孫くんの今の姿考えたらお似合いかもねぇ」

ブラ「ほんと?」


ブルマ「でも黒いドラゴンボールが復活したらすぐにおじいちゃんに戻っちゃうのよぉ?」

ブラ「……おじいちゃんでもパパみたいに若いもん」

ブルマ「あらそう? でも孫くんは結婚してるしー、それにアンタより年上の孫までいるのよお?」

ブラ「……パンちゃんはおじいちゃんのこと嫌いだし、チチさんもいつも文句言ってるもん」

ブルマ「パンちゃんはちっさくなっちゃったおじいちゃんにちょっと戸惑ってるだけよ」

ブラ「……チチさんは?」

ブルマ「あーいうのが夫婦ってもんよ。うちだってすごく仲よさそうには見えないでしょ?」

ブラ「……うん」

ブルマ「ま、アイツもいい奴だからね。分からないでも無いわ」

ブラ「……ママも好きだったの?」

ブルマ「そうねー、でもアイツはどっちかっていうと"仲間"って感じだったからね」

ブラ「わかんないよ……」

ブルマ「大人になったら分かるわよ。今の気持ちもきっと頼りがいのある男の子に対してのちょっとした憧れみたいなもんよ」

ブラ「なんでそう言えるの! ブラは……」

ブルマ「なんとなく分かるのよ。やっぱりアイツもアタシたちとおんなじぐらいのオッサンだからね。そういうのがブラにも肌でわかんのよ」

ブラ「……」

ブルマ「アナタにもね、すぐ分かるから。気持ちを整理するのは分かってからでいいのよ」

トランクス「と、父さん……僕明日も会社早いから……」

ベジータ「フン、軟弱な……上がっていいぞ」

トランクス「た、助かった……」

ベジータ「ん、ブラ……」

ブラ「……」

トランクス「大丈夫かい? なんだか目が赤いけど……」

ブラ「パパ……」

ベジータ「む?」

ブラ「ヒゲ! ぜんっぜん! 似合ってないわよ!」

ベジータ「なっ……!」

ブラ「じゃあ」

ベジータ「……」

トランクス「と、父さん? お、おやすみなさい」

ベジータ「トランクス……」

トランクス「は、はい……」

ベジータ「外、行くぞ」

おじいちゃんが元の姿に戻るのは、意外にもそのすぐ後でした。
なんでも黒いドラゴンボールは使った後、すぐに集めても使えるってことが界王って人から連絡があったみたい。
最初はめんどくさがってたおじいちゃんもチチさんの叱咤には耐えられずに、しぶしぶ地球のドラゴンボールを探したんだって。
なんで地球のドラゴンボールを探したのかって?
宇宙に探しに行く準備をしていたら、お兄ちゃんが

「地球のドラゴンボールを使って黒いドラゴンボールを集めたらどうですか」

だって言い出したから。
探しに行くのは悟天さんとお兄ちゃんって決まってたから、行きたくなくて苦し紛れに言ったみたい。
でも許せないわ。半年はクチきいてあげないんだから。
黒いドラゴンボールは地球のドラゴンボールのおかげですんなり集まって、いよいよおじいちゃんの体を元に戻すことになりました。

悟空「シェンロンよーい、ねげぇを叶えてくれー!」

ブルマ「あら? このシェンロンは赤いのねぇ」

ブラ「これがシェンロン……」

パン「は……あ……」

悟版「ハハッ、そっか、二人はシェンロン初めてかぁ」

ブルマ「そういえば慣れっこになっちゃってる私たちのほうがおかしいのよねえ」

ブラ「これで願いが……」

悟空「あ、願い事言っちまったらダメだかんな? シェンロンが勝手に叶えちまうから」

ブラ「う、うん……」

ブラ「……」

ブルマ「ブラ……」

ブラ「分かってるよ、ママ……」

ブルマ「ふふ……そうよね」

ブラ「おじいちゃん」

悟空「お? なんだ?」

ブラ「おっきくなっても、また私に稽古つけてね」

悟空「お? おー、あったりめえだ。体でっかくなったらもっと厳しい稽古つけてやれんぞ!」

ブラ「ふふ……」

悟空「んー? まあいいや、よーし! シェンロンよーい! オラの体を元に戻してくれねえか?」

神龍「……たやすいことだ」

ブルマ「……孫くんの体が光って」

神龍「これで元に戻る。さらばだ!」

悟空「お? おお?」

ブラ「おじいちゃん……」

悟空「お?」

ブラ「大好きだよ」

悟空「お、おい、ブラ」

悟空「ブラ……お? 体が元に戻った……」

チチ「……っ!」

ベジータ「……っ!」

パン「……っ!」

ブルマ「はあ、アンタねえ……」

ブラ「えへへー」

チチ「ご、悟空さぁぁあああ!!!? な、なにやってるだ、そったら若ぇ子と接吻なんてっ! まだ子供でねえか!」

ベジータ「き、貴様ァ!! いつの間に俺の娘をタラしこみやがった! ぶっ殺してやる!」

悟空「オ、オラのせいか? オラなにもやってねえぞ! ブラが勝手に」

ベジータ「貴様の言い分など知るか!」

チチ「そうだべ! こったら若ぇ子と浮気なんて……オ、オラ情けなくて死にそうだべ!」

パン「な、なにやってるのよ! ブラちゃんっ! お、おじっ、おじいちゃんとキ、キ」

ブラ「しちゃったー」

ブルマ「もうっ……そういうとこが子供っぽいっていうのよ……」

ブラ「えへへー、でも大きいおじいちゃんもやっぱりカッコイイじゃない?」

悟空「ブ、ブラぁ……なんとか言ってやってくれよ」

ブラ「うちゅー」

ベジータ「貴様ァアアア! ぶっ殺してやる!」

私の悟空おじいちゃんに対する思いが恋なのか、憧れなのか
今はまだ分からないけど
確かなのはおじいちゃんが大きくなってもまだその気持ちは続いてる
ブラは、アタシは少しだけ大人になれた気がします
まだ気持ちに整理がつくのは先だと思うけど
おじいちゃんは変わらず居てくれる気がする
もしこの気持ちがホンモノなら
また確かめにいくね、おじいちゃん。

fin.

楽しい時。
嬉しい時。
お腹減った時。
仙豆食べた時。

これからは どんな気でも操る。
あなたに繋がっている 果てしない月を見上げるの。
ねぇ、手を繋いで 一緒に空を飛んだこともあったよね。

もうあなたは常には隣にいない。

だけど…
ねぇ、私は今でも恋してるんだ。

神龍がいる空に…

大好きなあの人の尻尾に…

尻尾に…

恋してるんだ。
恋してるんだ。

龍玉…

とりあえず

地球警備員と少女の恋 〜龍集め編〜 (適当) 


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この記事のコメント一覧
1 . 名無しさん  ID:CmzI.7.n0編集削除
オッス!おら野沢雅子、ドラゴンボールの孫悟空の声役の御歳81歳のでえベテランだ
うっせえブッコロすぞ
2 . 名無しさん  ID:Pu1XK40n0編集削除
無駄に長い
3 . 名無しさん  ID:S.AZ8D1d0編集削除
誰か10秒で説明プリーズ
4 . 名無しさん  ID:SdC9nF520編集削除
かめはめはめはめ
5 . 名無しさん  ID:D8EOfDfP0編集削除
いや面白いから全部読めって
6 . 名無しさん  ID:cpuJgsA50編集削除
三行目からスクロールする右手の加速が止まらない

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