ブルマ「ベジータ?アンタいい加減働きなさいよね!」

ベジータ「なにっ…?俺はサイヤ人の王子だぞっ!?」

ブルマ「トランクスがね……パパはお仕事何してるのって聞いて来て……私は……私は何て答えたら良かったのよ!?』

ベジータ「……すまん……」

俺は聞こえない様な小さな声で呟く事しか出来なかった。

だが、俺は決めた。

明日から働く。

とりあえず働くには面接と言うものをしなければならないらしい。



ブルマは、自己紹介みたいなもんよ、と言っていた。

楽勝だな

俺は言われた時間に面接場所へと向かった。

たまに来るファーストフードの店だが面接は裏で行われるらしい。

俺は扉を開けた。

「邪魔するぞ」

中にいた店員が一斉にこっちを見やがる

何故か周りの視線が痛い。

帰りたくなったが、トランクスの顔が脳裏を予切った

「……べ、ベジータです」

俺は負けん。

誰にも、社会にも。

絶対に、だ。

どうやらこの店の店長が面接を担当するらしい。

裏の一室に通され、面接が始まった

「じゃ、ベジータさん。履歴書を出して貰えますか?」

「これか?」

「はいこれです。…えーと、出身は…」

「惑星ベジータだ」

「……」

小さくユウコリンなる単語が聞こえたが俺にはサッパリ意味が解らん

「えーでは続けます。資格は何かお持ちですか?」

「じ、自動車免許を持っております!」

やったぞブルマ。

徹夜で練習した成果が今発揮されたんだ!

「えーと、では通勤時間は…2分?ご住所からだともう少しかかりませんか?」

「飛べばそれ位だろう。当たり前だ」

「……では交通費は掛かりませんね」

「なっ…!?」

(しまった!交通費とは計算外だったぜ…っ!!こいつ……やりやがるっ……!!)

「どうしました?」

「く、車で通勤させて、下さい…っ」

くそったれぇっ!!

「わかりました。ではウチの理念なんですが『笑顔』をモットーにしています。少し練習してみてください」

「あぁ…こ、こうか?」ニヤ

「何だか引き釣ってる様にしかみえません」

「むっ…難しいな…こ、こうかっ!?」ニヤリ

「怖いです」

「ちっ、畜生めっ…!!」

「では笑顔は実戦を織り交ぜて練習して行きましょう。明日から働いて頂きます」

「ほっ、本当か!?」

「嘘は言いません。ところでその服装は何ですか?」

「トレーニングスーツだ」

「明日は普通の服装で来て下さいね」

「……あぁ」

社会とは思った以上に厳しいらしいな

「では明日15時に来て下さい。仕事を覚え次第、契約社員とさせて頂きますので」

「…それが俺の地位なんだな?」

「そうなりますね」

やったぞブルマ!!

どうだカカロット!!

遂に俺は手に入れたぞっ!!

社会的地位をなぁっ!!

「ハーッハッハッハッ!!」

「笑い方の練習はしましょうね?」

「ぬっ!?」

「どうだブルマ!俺様の手にかかれば面接など楽勝だ!」

「やるじゃないベジータ!そう言えば孫君も仕事始めたみたいよ?」

「なにっ?カカロットが…!?」

フフっ、負けん!負けんぞカカロット!!

翌日15時前

「こ、これを着るのか?」

「制服ですからね。みんな着てるでしょう?」

「仕方あるまい…っ」

「それでいいんです。中々お似合いですよ?ベジータさん」

(コイツがだんだんフリーザに見えて来やがるっ!!)

「では参りましょう」

「……はっ」

しまった!!昔の癖が!!

「今日からバイトに来てくれますベジータさんです。皆さん仲良くしてあげて下さいね?」

「仲良くだと?笑わせるな。馴れ合いなど誰がするものかっ!」

「おや?社会人たる者にコミュニケーションは必要不可欠ですよ?」

「そ、そうなのか?」

「えぇ、これから地位を得る者ならば尚更ですよ」

「ベジータです!よ、よ、よ…」

「……頑張りなさいベジータさん」

「よろしくお願い…しますッ!!」

「その活きですよベジータさん」ニコリ

(サイヤ人の王子か。もう…懐かしい話だな)

「ベジータさん、ですよね?今日から暫くベジータさんに付いて教えさせて頂きます」

「そ、そうか。…頼む」

「いえいえ、まぁ固くならずに楽に行きましょう。スマイルがモットーですしね」

「あぁ」

「そうだ、マニュアルはもう覚えて来ましたか?」

(戦闘力のみならず、知識、記憶力に置いても俺様はエリートだ。伊達にサイヤ人の王子をやっていた訳ではないっ!!)

「楽勝だな。注文を聞いて中に伝える。受け渡しの隙を突いて金をいただく訳だろう?」

「ま、まぁそんな感じですね(大丈夫かな…)あ、丁度お客さんが来ましたし、やってみてください」

「任せろ!」

(大丈夫かなぁ……)

「よく来たな。注文を選ばせてやろう」ニヤリ

「え?…じゃあフィレオバーガーを…」

「よかろう。一緒に飲み物は飲まんのか?」

「い、いや…」

「飲むのか飲まんのかはっきりしやがれっ!!」

バイト「ベジータさんちょっとこっちに来て下さい」

「…な…何故だ…っ…?」

「駄目ですよベジータさん!お客さん泣いてたじゃないですか!」

「ぐっ、す…すまん。さっさと決めんからつい…」

「もっと笑顔で、優しく、丁寧に行きましょう」

「……ブルマ……」

ブルマ。俺は頑張っているぞ

「い、いらっしゃイマセ。ご注文をどう…ぞ」ニッ

「えーと、てりやきのセットで」

「ポテトのセットとサラダのセットがありますが、どちらがいいん…よろしいんだ?」

「ポテトで。飲み物はコーラにしといて」

「了解した。お会計は630ゼニーだ。」

「じゃ千ゼニーで」

「ではこれが商品とおつりになりまする。アリガトヤッシタァァァー!」ニヤリ

ベジータ(完璧だっ!!)

バイト(微妙ー)

「ご注文を言うがいい」

「はぁ?何?このオッサン。いいからぁ早くポテト出してくんなぃ〜?」

「何っ!?貴様、何だその態度は!?」

「ぅっせえよオッサン早く出せっつってんだろうがよぉぉ??」

「貴様ぁ……絶対に許さん!!くらえ!!…かぁぁっ!!」

「ギッぁあぁぁ…」ガシャーン

「……ふんっ、くだらん……気合いだけで吹っ飛びやがった」

ベジータ「いらっしゃいま…ブ、ブルマ!?」

ブルマ「あらちゃんと働いてるじゃない!良く似合ってるわよ?」

ベジータ「ふ、ふんっ…あ、当たり前だろうが!わざわざそんな事を言いに来たのか!?」

ブルマ「まぁ買い出しついでに挨拶と様子見をねっ。あの人が店長さん?」

ベジータ「店長?少し待ってろ……店長!こっちに来い!話がある!」

ブルマ「ちょっ!ベジータ!声が大きいわよっ!!みんな見てるじゃない!!」

ベジータ「構わん。見られて恥ずかしい事など何もない!」

ブルマ「アンタは良くてもアンタと一緒にされるあたしは恥ずかしいのよっ!バカッ!」

ベジータ「!?」

(俺と一緒にいるのが…恥ずかしいのか…)

ベジータ「ゆ…許してくれ、ブルマ…」

(まだ、俺には足りない物があるんだ。そうなんだな!?ブルマ!!)

店長「ベジータさん、人を呼ぶときは静かに、そして丁寧に、ですよ?」

ベジータ「む、す…すみません」

ブルマ(あのベジータが頭を下げるだなんて…!?)

店長「で、何か問題ですか?」

ブルマ「どうもウチの主人がお世話になっております。至らぬ所が多いとは思いますがよろしくお願い致します」

ベジータ「なにいっ!?」

店長「これはこれはご丁寧に。ご主人はよく頑張って頂いてますし、根は素直ですからご心配なさらずにいらして下さい」

ベジータ「くっ!?ち、ちくしょーーっ!!」

ベジータ(今…少し俺に足りない物が見えた気がする!!)

ナッパよ。貴様はこんな気分だったのか…?

悟空「へえー、ベジータの奴、働いてんのか」

チチ「んだ、オラもびっくりしたけど、悟空さも見習うだ」

悟空「ええっ?んなこと言われてもオラ戦う以外は苦手だぞ…」

チチ「いんや!ベジータでも働いてるだ!悟空さにも働いてもらう!」

悟空「畑仕事じゃだめなんか?」

チチ「それじゃ、悟飯や悟天の手本にならねえだ!やっぱり大黒柱は外で働かねえと」

悟空「でもよぉ…めんどくせぇぞ…」

チチ「その言葉遣いから直すだ!」

チチ「立派に社会にでるには丁寧な言葉を話せねぇといけねぇだ」

悟空「オラ苦手だぞ…」

チチ「オラじゃなくて僕、だ!」

悟空「僕、苦手だぞ…ははっ悟飯みてえだなっ」

チチ「悟空さ!真面目にやるだ!」

チチ「いいか、働くためには働く資格があるか面接されるだ」

悟空「オラ、メンセツよりラーメンセットが食いてえな」

チチ「(ギロッ)いいか、オラの質問に丁寧な言葉で答えるだ、趣味はなんですか」

悟空「趣味って好きなことか?オラの好きなことは修行だ」

チチ「だめだ!趣味を聞かれたら読書です、と答えるだ!次!特技はありますか」

悟空「かめはめはだ!見てみっか?かーめーはーめー!」

チチ「悟空さ!(怒)」

翌日

チチ「一夜漬けで練習しただが…大丈夫か?悟空さ」

悟空「ああ!大丈夫だ!…じゃなくて、大丈夫です…だな」

チチ「いいか、街にでたら『バイト募集』って張り紙がしてある店があるから、そこに面接を頼むだぞ?」

悟空「ああ、わかった…じゃなくてわかりました…だな」

チチ「舞空術と超サイヤ人は禁止だからな!」

悟空「おう、じゃあ行って来る!(シュンッ)」

チチ「し…しまっただ…瞬間移動も禁止しとかなきゃいけなかっただ…」

サタンタウン

悟空「バイト募集…バイト募集…なんだ、いろんな店であるんだな」

悟空「お、ここのでかい店も張り紙してあんなぁ、入ってみるか」

店員「いらっしゃいませー、ウニクロへようこそー」

悟空「あのさあ、オラ張り紙みて来たんだけど」

店員「あ、バイト希望のかたですか?」

悟空「ああ、そうそのバイトってやつ」

店員「洋服に興味があるんですか」

悟空「洋服?いや、オラ服なんて胴着だけでいいし、よくボロボロにしてチチに怒られっぞ」

店員「…お好みの服装とかは?」

悟空「そうだなぁ、神様に作ってもらった重いのは修行になっけど、やっぱ丈夫い界王様のかな」

店員「わかりました…あなたはここに向いてないのでお帰りください」

悟空「ま、まってくれよ!メンセツってやつしてくれよ!」

店員「しなくてもわかります!」

悟空「ふぅ…めぇったな…ベジータの奴はこんなすげぇことしたのか、やるなあ」

悟空「別の店探さねぇと…ん?『バイト募集、まかない食べ放題』…ここだ!」

店員「いらっしゃいませー、牛野屋へようこそー」

悟空(そういや、さっきはチチの教えてくれたとおり話さなかったからいけなかったんだな…)

悟空「す、すんません!オラ…じゃなくて、僕、バイトをしたいんですけど!」

店員「バイトかい?ちょうどいい、人が足りなかったんだ」

悟空「はい!趣味は読書です!」

店員「…?ははは、元気がいいね、うちにピッタリだ、さっそく働いてもらおうか」

悟空「ホントか?へへっ、サンキュー…じゃなくて、よろしくお願いしまーす!」

店員「いいかい、このうつわに、ごはんと具を一杯ずつよそってくれ」

悟空「おう…じゃなくて、はい!」

悟空「いっぱい、いっぱい…」

店員「ちょ!なんだいこれは!大盛りにも程があるよ!」

悟空「だって、おめぇ、いっぺえにしてくれって」

店員「違うよ!一杯、だよ!」

悟空「むずかしいな…」

店員「これも多すぎ!」

悟空「気…気のコントロールより調節が難しいぞ…」

店員「ところで悟空くんは金額の計算はできる…よね?」

悟空「ああ、もちろんだ!こいつが100円、悟天がよく使うやつだ」

悟空「こいつが1000円、悟飯がよくつかうやつ…?ん?この茶色いのは見たことねぇなあ」

店員「…」

悟空「で、買い物するときはチチがくれた分と買ったもんを交換するだけだ!」

店員(ウチは券売機でよかった…)

悟空「はいよ!大盛りね!毎度!」

(シュンッ)

悟空「こっちは定食ね!」

(シュンッ)

悟空「店長、米がなくなったから倉庫から出してくっぞ!」

(ドサッ)

店員「最初は心配でしたが、あの速さと元気は即戦力でしたね」

店長「そうだな、悟空くん、休憩の時間だぞ」

悟空「あ、はい!じゃ、お先に休憩はいりまっす!」

悟空「うっひゃあー!今日もいっぺえ働いたから腹へったぞ!」

(ガツガツムシャムシャムシャコラムシャコラ)

店員・店長「あの大食いがなければ…な…」

店長「ベジータさん、お疲れ様でした。今日はもうあがってよろしいですよ」

ベジータ「む、そうか。まだまだいけるんだがな。貴様がそういうならあがるとするか」

店長「お疲れ様でした。また明日もよろしくお願いしますね?」

ベジータ「あぁ。近々貴様の出る幕など無くなるほど働いてやる!覚えておけ!」

店長「フフっ、えぇ。楽しみにしていますよ?」

ベジータ「……ふんっ。……じゃあな」

バイト1「あ、ベジータさん上がりっすか?お疲れです」

ベジータ「ん?あぁ…」

バイト2「ベジータさんお疲れーっす。明日も頑張りましょうね」

ベジータ「…おう。またな」

(働くのも意外と悪くないのかも知れんな)

「帰ったぞ」

「おかえりなさいお父さん!」

「……おう」

「今日ね!悟天が遊びに来たんだ!そしたらね!……」

(トランクス……俺はお前の期待に応えれているのか…?)

「どうしたの?お父さん」

「トランクス……今度、ママと遊園地にでも行くか?」

「本当!?やったーっ!!絶対だよ?約束だからね!!」

「あぁ……約束だ」

(俺は…幸せなのかも知れんな)

翌日

ベジータ「いらっしゃいま……き、貴様は…っ!!」

クリリン「ようベジータ!お前が働いてるってブルマさんから聞いてさ。ぷっ…くくっ…が、頑張ってるじゃないプッ」

ベジータ「貴様わざわざ殺されに来たのか?いい度胸だ。俺様が地獄に突き落としてやるっ!!」

クリリン「わ、悪かったよ!!落ち着けよベジータ!!」

ベジータ「チッ……いいか!?絶対に誰にも喋るなよ!!絶対だぞ!!」

クリリン「プッ!!……わかったわかった!!誰にも言わないって!くくくっ…」

(こいつだけはナメック星で殺して置くべきだった…っ!!)

(ついに…ついに手に入れたぞ!!これが給料と言うものか!!)

「これでトランクスを遊園地にでも連れて行ってやるか…」

「おーい!!ベジータぁ!!」

誰かが俺を呼んでいる。振り向いた先にいたのはヤムチャだった

「ベジータ…悪いんだけどさぁ…金貸してくんない?」

事情を聞くとどうやら悪い奴に騙されて生活費すら危ういらしい

一度、間接的とはいえ殺している相手でもあり引け目を感じるのは仕方ないのか?

「チッ…仕方ない。絶対に返せよ!!」

「あぁ…!!すまない!!近い内に必ず返す!!この恩は絶対に忘れないよ!!」

こうして俺はヤムチャに金を貸す羽目になってしまった

「くっ…トイチにしておけば良かった…!!」

帰宅して給料の事をブルマに聞かれた

「ベジータ?今日お給料貰えたんじゃないの?」

「…いや、まだだ」

「そうなの…?初給料をお祝いしようと思ってたのに…」

少し寂しそうにするブルマに嘘を付くのが辛くなり、意志が揺らぐ

「そ、それなんだが…」

「まぁいいわ♪もしお給料もらってもヤムチャみたいにギャンブルにハマったりしないでよ!?ベジータ」

(……なん……だとっ……!?)

あいつがこの俺様を騙し、金を借りた等と考えただけで腸が煮えくり返る!

あの金は俺が汗をかき、笑顔を作り、ポテトを運んで稼いだ金だ!

「くそぉぉーっ!許さん!許さんぞぉぉーっ!!」

この怒りを納める為にはヤムチャの元へ向かい、真実を知る他無かった

俺は1ヶ月半ぶりに空を飛んだ。

「野郎っ!!完全に気を消してやがるっ!!」

うなだれる様に地に着くと、飛ぶ気力すら失い、フラフラと夜の街をさ迷った

だが、飲み屋街に差し掛かった時聞き覚えのある声が聞こえた

そう、奴だ

飲み屋から出てきたヤムチャはプーアルと共に店から出てきた。どうやら世に言うキャバクラらしい。

「トルベちゃーん♪また来るからねーっ♪」

「……よう、ヤムチャ。ご機嫌な様だな?」

「べっ!?ベジータ!!」

青ざめる奴を見ても煮えたぎる昔の血を止められない。コイツだけは必ずここで息の根を止めてやる!

「少し、話し合おうか?なぁ…ヤムチャ?」

「そ、そうだな話し合おうじゃないかベジータ君!これは…アレだ!悪いのは俺じゃ無くて、実はプーアルが!」

「ヤ、ヤムチャ様っ!?」

どうやら我が身可愛さの余り仲間を売ったらしい。虫酸が走りやがるっ!

「もういい…」

「ほ、本当か!?ベジータ!!すまない!!すまなかっ…」

「あぁ…もう貴様の臭い息を吸うのは飽き飽きだ……くたばれゴミめ!!」

久しぶりだな、全力を出すのは!!

「ファイナルフラーーッシュ!!!!」

「ふぎょぴゆぃぃぃー」

街への被害を減らすため、軌道をズラしてやった為にヤムチャは辛うじて生きていたらしい

俺様らしくもない失態だ、畜生め!

回収した金も、とても遊園地に連れて行けるほどの額ではない

「…すまん…トランクス…」

俺は僅かな金を握りしめ、帰りにトランクスの好きなお菓子を買って帰る事にした

「すまん、ブルマ…」

ブルマに事情を説明すると散々叱られてしまった。だがトランクスに買ったお菓子がブルマの怒りを鎮めたらしく、どうやら晩飯抜きは免れた様だ

「ホンット、馬鹿なんだから!!……はい、これ」

「何だこの紙袋は……こ、これはっ!?」

中には靴下や靴、ズボン等の衣類が入っていた

「明日からも頑張んなさいよね?ベジータっ?」

「……ふんっ、当たり前だ!!風呂に入ってくる!!」

「はいはい、ふふっ」

俺は涙を隠す為に風呂場へ向かった。

しまった…さっき風呂には入ったんだった…!!

新しいパターンを考えねばならんな

プルル…プルルル…

ガチャ「ベジータだ」

「ようベジータ!ベジータも仕事始めたんだって?」

「耳元で騒ぐな!貴様はいつも声がデカいんだ!くそったれ!」

「悪い悪い!で、仕事はどうなんだ?」

「ふんっ、楽勝に決まっているだろう!カカロット、貴様は何をしているんだ?」

「オラか?オラはサタンのボディーガードだ。給料もいいし楽だし中々快適だぞ!」

(そうか!その手があったか!?)

「で、ベジータは何してんだ?」

「……貴様と似たようなもんだ」

「でよう?聞きてえんだが、給料でブルマに何かやったか?」

「…いや、何もしとらんな…」

「だと思ったぞ!いいかベジータ?近ぇうちに何かしてやれ!きっとスゲェ喜ぶハズだぞ!」

「むっ……そうか……礼を言うぞ、カカロット!」

(ブルマの欲しいものか…考えた事も無かったな…)

女の欲しがる物など解らん俺は知り合いの女に聞きに行く事にした。

だが、知り合いなどそう多くもない。気は進まんがカメハウスに行くしかなさそうだ

ベジータ「邪魔するぞ」

クリリン「べべべっ、ベジータ!?いやははっ、あの時は悪かったよ!そう怒るなって!なっ!」

ベジータ「死にたいならまた殺してやるが、今日は貴様には用は無い!…18号を出せ」

クリリン「……へっ?」

18号「ふーん…で、私にプレゼントの参考を聞きに来たワケね?」

くそったれ…!!事情を話すだけでニヤニヤと笑いやがって!!いつかぶっ壊してやる!!

18号「アンタさぁ、ブルマの好みとか解んないの?」

ベジータ「俺はチャラチャラした女の趣味など解らん!だからこうして来てるんだろうが!いいからその薄ら笑いを止めてさっさと教えやがれっ!!」

18号「まぁまぁそう顔を真っ赤にしなさんなって。そうだねぇ……一番大事なのは気持ちなんじゃ無いのかい?一緒に大事にしたいものをアンタなりに考えてみたら?」

ベジータ「チッ……邪魔したな」

18号「困ったらまたおいで…それと、次来るときは差し入れでも持って来なよ?ベジータ?」

ベジータ「ふんっ…考えておいてやる…」

よしっ!!手がかりは掴んだ!!だがどこに売っているか解らん……また来る事になりそうだな。

「いらっしゃいませ…チッ、貴様か、何の様だカカロット!」

「いや〜腹減っちまってよぉ!ハンバーガー30個!それとコーラ8個な!」

「なにっ!?……くそったれっ!!15分待っていろ!!必ず15以内にお持ちしてくれる!!この俺様の底力を見くびるなよっ!いいか!?この2番の番号札を持って待っているんだぞ!!」

「わかったわかったって!で、金はいくらだ?」

「ふん、金はいらん。こないだの礼だ!奢ってやる!そのかわり絶対に残すなよ!絶対だぞ!」

「本当か〜!やったーっ!サンキューベジータァ!」

「貴様に貸しは気に食わんだけだ!静かに座って待っていやがれ!」

(チッ、全くうるさい奴だ…!店内でのマナーくらい守りやがれ…!)

「次のお客様ど…き、貴様は!ラディッツ!後ろにいるのは……ナッパとブロリー!?」

ナッパ「ようベジータ。会いたかったぜぇ!」

ラディッツ「サイヤ人の王子ともあろう者が情けない姿だな!ベジータさんよぉ!」

ブロリー「ハラ…へった…メシ…くわせろぉぉぉ!」

ベジータ「貴様等は死んだハズだろうが!な、なぜここに!?」

ラディッツ「お前に会うために1日だけ蘇ったのさ!…だが悪人は悪さをしないように戦闘力を制御されるらしいが貴様を笑うには十分だ!」

ナッパ「一生分笑って帰ってやるぜぇ!はーっはっはっはっは!」

(くそったれぇーーっ!)

ベジータ「くそったれ……3人でハンバーガー150個だと…っ!?舐めやがって!!」

店長「ホッホッ、凄いですね、ベジータ君のお友達は」

ベジータ「お友達などでない!!敵だ!あいつらはな!」

店長「ホホゥ…つまりライバルですか。良いものですねぇ…しかし店内では静かにするように伝えて頂けますか?」

ベジータ「なに!?」

客席を見るとブロリー達3人が隣のカカロットに突っかかっていやがる

ベジータ「あれほど店内では騒ぐなと言っただろうがぁ!!貴様等全員出入り禁止にして地獄に送り返してしてくれるっ!!」

ベジータ「くそったれぇっ!!店長が見てさえいなければ葬ってくれたものを…っ!最後の最後までニヤニヤ笑いやがって!俺様が死んだら覚えていやがれ!」

悟空「今日は悪かったなぁベジータ…急にアイツらが出てきてびっくりしちまってよお…神様達に文句言っとくから勘弁してくれよな!」

ベジータ「さっさと地獄に送り返す様に言っとけ!無銭飲食だぞ!」

悟空「わかったわかった!じゃあなベジータ!ご馳走さん!」

ベジータ「次は金を頂くからな!覚悟しておけ!」

(ったく!今日は厄日だぜ…さて、仕事に戻るか)

ベジータ「いらっしゃいませーっ!次の方ご注文をどーぞーぉ!」

アラレ「んちゃ!えーっとね、ガッチャン何個食べる?」

ガッチャン「クピプーっ!」

アラレ「ほよ…じゃ200個くーださーいな!」

ベジータ「店長……変わってくれ……俺にはもう無理だぁぁーっ!」

「きーーんっ」

「コラっ!貴様店内を走るなと言っただろうが!」

「ほよよ…捕まっちった。オジサンつおいつおーい!」

「オジサンじゃない!お・に・い・さ・んだっ!」

「せーのっ!ゴッチーン!!」

「ぬあぁぁぁーっ!!頭がぁぁぁ!!」

(何て威力だ畜生!!ブウの野郎より石頭だ!!)

「貴様ぁ!許さん!許さんぞぉぉーっ!!」

「ガッチャン逃げろーっ」

「クピプーっ」

「はっ速い!?」

くそったれ!あのガキいろんな所を壊して行きやがって!!これは俺のせいじゃない…俺のせいじゃないぞぉーっ!!

次に会ったらあの羽の生えた生き物は入店禁止にしてやる!!覚えていやがれっ!!

ついに待ちに待った給料日だ!!変な3人組やメガネっ子達のせいでいくらか引かれたが何とかアレを買う事が出来そうだな…

少ししゃくだが18号の力を借りる時が来たようだ

ベジータ「18号はいるか?」

ランチ「あらあら、18号さんなら奥にいらっしゃいますよぉ」

ベジータ「そうか。後で貴様も食うがいい。18号!!差し入れを持ってきてやったぞ!」

暫くして背後からくしゃみと銃声が聞こえてきたが、俺は気にせずに大量のハンバーガーを持って奥へと進んだ。

18号「アンタばかぁ?誰がそんなにハンバーガーばっかり食べるのよ?」

ベジータ「俺の奢りだ。ありがたく食うがいい」

18号「食べれないって。…で、何か決まったのかい?」

ベジータ「そ、それなんだが……なんだが、どこで売っているか解らんのだ」

18号「ふーん…いいセンスしてんじゃん。それなら電気屋に行って見な。都の電気屋なら良いのがあるはずだよ!」

ベジータ「そっそうか!邪魔したな!」

18号「まっ、頑張りなよ!」

ベジータ「お、おぅ!」

(へー、ベジータが笑う所なんて初めて見たよ。……アタシもクリリンに何かねだろうかな…?)

都、電気屋内

ベジータ「い、いいか!?俺が欲しいんじゃない!!トランクスにやる為に買うんだ!!絶対に誰にも喋るなよ!!」

ピッコロ「ほぅ……ベジータ様ともあろう者がそんな物をな…クックッ…こいつは傑作だ!!」

ベジータ「だっ黙れ!!それ以上喋ったら天界に帰れない姿にしてくれる!!」

ピッコロ「ほーぅ、良いことを教えてやるぞベジータ。俺達ナメック星人はな、世界中の人間にテレパシーを送る事が出来るんだ……この意味が解るかなぁ?」

ベジータ「きっ…貴様と言う奴はぁぁぁーっ!!」

「ピッコロ……貴様の目的は何だっ!?」

「そうだな…貴様が今から買おうとしている物を見せろ」

「くっ……何故だ!?」

「ほぅ…逆らうのか…?」ニヤリ

「ち、ちくしう…コッチへ来い………だ」

「ほほぅなるほど……それならば都の郊外にある電気屋に行け。ここの6割程で買えるだろう飛べば5分もかかるまい」

「な…何っ!?本当かっ!?」

「……元『神』を舐めるなよ?貴様の行動などお見通しだ。残った金で遊園地でも行けば良かろう?」ニヤリ

「チッ……この借りは必ず返すからな!!」

「……先に言って置くが、俺は水しか口にせん」

「…なぜ解った!?」

「……そもそもあんな量のハンバーガーを食えるのはお前たちサイヤ人ぐらいだぞ?」

数日後、ブルマ邸

ブルマ「でね?ベジータったら誰かに撮られるのが恥ずかしいからってだけで最高級の三脚付きカメラ買って来たのよ?」

チチ「いいとこあるでねぇか〜!でも何で最高級のなんだ?」

ブルマ「安いカメラだと映りが悪いに決まってるからだろうが!ってさ。フフフッ馬鹿よねーあいつ♪」

チチ「とか言って嬉しそうでねぇかブルマさんも。いいだな〜楽しそうに写ってただよ?」

ブルマ「本当?ありがとっ。あっ噂をすれば、だわ…」

ベジータ「ふんっ、下らん話ばかりしおって。俺は仕事に出かけてくるぞ」

ブルマ「はいはーい♪行ってらっしゃーい。頑張ってね、ベジータ?」

ベジータ「む、……あぁ。それじゃあ…行ってくる」

チチ「まだ働くだか?ベジータさん。悟空さなんて3ヶ月で止めちまったぞ?」

ブルマ「次はね、車を買って家族でドライブに行きたいらしいの」

チチ「いいとこだらけでねぇか!本当に悟空さにも見習って欲しいだよ!」

ブルマ「どんな車買う気なんでしょうね?その時はチチさんも見に来てよねーっ?」

チチ「んだんだ!みんなでドライブも楽しそうだな〜悟空さにも新車が買えるくらい頑張ってもらうだよ!」

ベジータ「ヘックシュン!!……チッ、アイツらまだ話してやがるな、ったく……」

(ふんっ、車代なと半年も働けば貯まるわ。次は…そうだな、トランクスに新しいゲームを買ってやるか…)

着替えを済まし、玄関に向かう。そこに飾ってある二枚の写真

一枚はベジータ、ブルマの間にトランクスを挟んだ家族の写真

もう一枚は遊園地で撮ったトランクスとブルマの映ったベジータ自身が撮った写真

それを暫くみて、想い出すようにフッと笑うと、ベジータは真新しい靴を履いた

「さて、今日も働くか!!」

愛する妻と子の為に働くベジータの野望は、まだまだ終わらない

「さぁ…ご注文を決めやがれっ!!」


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1 . 名無しさん  ID:9rXMCDaZ0編集削除
読んでないけど面白くない。クソ長いんだよ。

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