バイトに受かった子たちは中坊を除いて女性しかいなくて、それも皆レベルの高い子ばかり
飲食店なのに髪染めてる、ネイルしてるのうな人も混じっていて、飲食店っていってもこんなものなのかな?と思っていた
最初はバイトの女性だけで25人くらいいたんだけど、短期間にどんどん女性が辞めていった
一ヶ月後には10人ほどしか残らない
しかも残った子は何やら店長と親密な感じだった
女性が減っていくに連れて、店長は女性にバイトの後の予定を聞いて誘い出すようになった
中学卒業してまだ三ヶ月もたってないようなお子様な私には
その意味が全くわからなかった
そのうち店長が私にも声をかけるようになった
だけど私は親との約束もあるので、断ってすぐに帰っていた
でも店長はそんな私に
「親の門限なんとかならないの?」
と言い出し、それも無理だと断るとイライラした様子を隠そうともせず
「俺の誘い断ったらバイト続けられないのわかってる?」
と言い出した
本当に意味がわからず、
「え、何でですか?私何かしましたか」
と真面目に答えると、見かねた中坊の高校生バイトくんが
「店長、勘弁してやってください」
と言い出した
私だけ状況を理解できなくて、でもとても危険な誘いをされていることだけはわかって怖かった
店長は
「未経験っぽいから食ってやろうかと思ったのにこんなブスどうでもいいわ、二度とこなくていいよ」
と吐き捨て、何か言おうとする私を中坊の高校生が止めた
家に帰ってバイトを首になったと話したら、両親や祖父母から
「飲食店のバイトすら首になるような仕事しかできないのか」
と情けない娘だと言われて今でもその時の言葉が胸に刺さってる
大学生になったときに近所のスーパーで中坊の人と再会したんだけど、その時には私はもう大人だったから色々教えてくれた
店長は若くて可愛い女の子だけを採用していたこと
短期間にどんどんやめていったのは店長が食おうとして失敗した子をクビにしてたから
残ってたメンバーは全員店長と行為しまくってたこと
行為しまくってるバイトの人の時間も店長がいじって給料水増ししてたこと
私はまだ16歳だったし手を出したらやばいよなーでも味見したいよなー
と店長がよく口にしてたこと
私が本気で真面目に家のために働いてるのを見て、こいつならクビをちらつかせればいいなりになると店長が話してたこと
中坊の人が止めに入ったから未遂に終わったけど、中坊の人がそのせいでクビになったこと
全部教えてもらったら急に怖くなって初めて膝が笑う経験をした
初めて味わう部類の恐怖心に体が火照ってなんでか笑いが止まらなかった
でも膝は笑ってるし怖くて仕方なかった
私が辞めて三ヶ月くらいで店は潰れてなくなったんだけど、中坊の人の話を聞いたら全部納得できる
今は結婚もしてるけど、バイトのときの経験と中坊の人の話から、行為が汚いものだって気持ちが拭えない
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