夜勤のため夕方駅に向かう最中のこと、中3の息子(175センチ)が部活帰り、頭一つ半小さい、髪の長い可愛らしい女の子と親密そうに会話してるのを見てしまった
友達の話はよく聞いていたけど、彼女の存在なんて一切匂わせなかったから、もしかしてそんな相手なのかしら!?とわくわくしながら邪魔しないように遠巻きに眺めていた
すると息子が私に気づいて
「あ!母さん!」
と声をあげ、女の子に頭をさげてこちらに走ってきた
女の子は私を見て深々と頭をさげてきたので、私は両手を振って
「息子と仲良くしてくれてありがとねー!」
と声をかけた
すると息子が大慌てで遮って衝撃の言葉を発した
「先生!ごめん!母さん天然だから!また夜ね!」
両手を振る姿のまま固まる私に、息子から
「塾の先生だよ!兄貴(高2)のときからお世話になってる!」
と耳打ちされた
先生との距離は10メートルは離れてたけど、私の視力は2.0
息子の言葉にはにかんで笑う先生はどう見ても中学生くらいにしか見えなかった
しかしかれこれ長男のころから5年はお世話になっている先生で、塾で間近にお顔を合わせたこともあったはず・・・
悩んでいると息子から
「あの先生、塾に居るときはマスク絶対外さない人だよ。だからじゃない?」
と教えられた
確かにマスクをつけた髪の長い背の低い女の先生はいたけれど、マスクの下があんなに幼い顔だったなんて!
お顔が小さいうえに整った顔立ちだったから、余計に可愛らしく見えてしまった
息子に
「先生に謝っておいて!」
とお願いして、夜に伝えてくれたようだけど
「お母さんとっても可愛らしい人だねって言ってた」
と!
あんな可愛らしい女性がこんなおばちゃんを可愛らしいと!
「先生おこってらしたんじゃ」
とオロオロしてると、
「あの先生、母さん以上に愉快な人だからそれはない」
と断言
愉快・・・私は息子に愉快な大人だと思われてたのね
ダブルでショッキングな日だったわ
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