ぶっちゃけ言うと職場の愚痴とかじゃなくて単純に同期が今思えばおかしい奴だったから聞いて欲しい

同期と初めて出会ったのは集団面接のときだった
1人づつ志望動機をあげていってたんだがそいつだけハッキリと

「縁故入社希望です!御社の創設のさいに私の曽祖父が〜円出したと聞いております。
 今その借りを返して頂きたいと思います。」

とか言い出した。


ウチの会社は多分名前は聞いたことがある人は多いと思う。
歴史も長い。
俺はそのとき「ぜってえ嘘だろ」と思った。
多分面接してた人事もそう思ったはず。

ただ、そいつはやたら会社のことに詳しかった。
会社の創立から初代社長の話や色々知っていた。
どうやらその初代社長とそいつに曽祖父とやらがめっちゃ金出してたらしい。
今で言うと億単位にはなるみたい。
全員「ぽかーん」としてたら、反論するスキを与えず、自分のポートフォリオと自分の売り込みを始めた。
しかもトークも完璧だった。
大学はクソみたいな大学だったが、こんなヤツがいるのかと正直びっくりした。
わずか3分も無かったと思うが全員そいつの話にやられてた。
これが初めての出会い。

とりあえず面接は終わって解散になったからちょっと気になって喋ったんだよね。
どうやら戦前はクソ金持ちな家だったらしくて、小さい頃からそういう話を聞いていたらしい。
でも確信も何も無かったけどとりあえずふっかけたって言ってた。
それを聞いて絶対落ちるだろうなと思った。
だがその次の段階の面接にまたそいつはいた。
どうやら通っていたようだ。

次は1:1の面接だったから詳しいことはわからなかったが、相変わらずズバ抜けてアホな面接をしたらしい。
というか外で待ってたけど、思いっきり面接官の怒鳴り声とか聞こえた。でもそいつも負けず劣らず怒鳴り返してた。
自分はその後だったからかなり緊張した。

で、その次も面接があったんだが、自分はなんとかクリアして内定者懇親会みたいなのがあった。
じゃあそいつはまたそこに居た。
多分顔合わせたことのある同期は全員驚いていたと思う。
通っていたことにも驚いたが服装にも驚いた。
みんなスーツだったのに、そいつだけ私服。
しかも金髪になってた。

これには社長含め全員ぽかーん。
本人は自由な服装で良いって書いてたからそのまま来たようだった。
しかも既に酒臭いし顔が赤い。
これにはさすがに会社側の人間も注意をしたが、なんと社長が

「まあ。。いいんじゃない?」

みたいな反応。
後で知ったが、曽祖父の話は本当であったらしく、会社側はかなりお世話になっていたらしい。
本当に縁故入社をさせてしまったらしい。

懇親会が始まり同期はヒヤヒヤしていたが、そいつはテーブルマナーやら立ち振る舞いがやけによかった。
というか色々喋ったんだが金持ち自慢もしないし育ちがいいのがくそ伝わってきた。
俗に言う「ええとこの子」っていう印象。
でも面接を一緒に居た人間だから「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」とか言いそうなやつだなと思ってしまった。

金髪になった理由を聞いたら

「やったこと無かったからやってみたかった。」

との返答。
で、その際に新人研修の話が会社からあった。
先に言われたが、かなりキツイ合宿みたいな感じ。
なので次に会うのは入社式とその研修。
入社式はさすがに何も無かった。
相変わらずトンチンカンなスーツ着てたが。
ただ研修合宿でそいつは相変わらず大暴れだった。

研修合宿は今話題になってる超圧迫合宿。
どうやらウチの会社は対ゆとり世代対策として結構早い段階で取り入れていたらしい。
合宿所につくなり携帯没収持ち物検査。
で、第一回目のミーティングが始まったが、いきなり事件が起きる。

研修代行会社の代表が挨拶を始めた。
で、だいたい想像がつくと思うが内容は新入社員の人格否定と罵倒の嵐。
俺はいつ同期が何か言い出すんじゃないかと思ってヒヤヒヤしていたが、普通に黙っていた。
こっそり話しかけると

「向こうも仕事だから仕方ないよね。」

と、大人な返答。

このままミーティングが終わるかと思われたそのとき、急に研修の代表者が、そいつを名指しで縁故入社のクソ野郎みたいなこと言い出した。
で、めっちゃ挑発しまくった。
その後

「なんとか言えよクソが!!」

見たいなことを言われた瞬間胸ポケットから何かを取り出した。

「あのー。録音してるんですけどいいっすか?ネットに流しますよ?
 貴方の会社だけじゃなくて僕たちが入社した会社まで大変な事になりますが大丈夫ですか?
 仕事だとは分かっていますが言い過ぎじゃないですか?」

本当に会場がシーンとなった。
時計の秒針の音が聞こえるくらい静かになった。
10秒くらい沈黙になったが、そいつが

「これでミーティング終わりですよね。次はご飯なんでもういいですよね?僕トイレ行きたいんで行きますね。」

と言って会場を出て行った。
それでそのままミーティングは終わってしまった。

でご飯の時間になったので、食堂に入るとそいつはちゃんと居た。
しかも全員分のご飯をよそったりお茶を用意していたり、びっくりした。
ちゃんと研修会社の人の分まで用意してたのには驚いた。

で、案の定ご飯の前にそいつは呼び出された。
食堂の外に連れて行かれて何やら色々言われていた。
食事自体は何もなく終わった。あとでボイスレコーダーをどうしたのか聞いたら

「後日買い取ってもらうから預けた。」

と言っていた。
アホだろうと思った。
なんで渡すんだよ。

ご飯自体は何もなく終わった。
ただボイスレコーダーの脅威が無くなったことで研修のエグさがました。
ご飯の後は研修会社の人と1:1の面接だったんだが、ひたすら罵られた。
自分は大学生活の否定、人生の否定。
とにかく否定された。
正直泣きそうにはなった。
面接が終わって広間に戻るとみんなゲッソりしていた。

次は新入社員同士ペアを組んでディスカッション。
テーマは教官みたいな人によってまちまち。
同じ会場で机一個挟むだけだから色々聞こえてきたけど、ゆとり世代についてとか経営についてとか営業についてとか結構多種多用だった。
ディスカッション自体は普通だが終わったら教官が罵倒してくる。
そんなことも知らないのか、勉強不足考えが甘い。
とか色々。
で一回終わるとペアが交代して次の人とディスカッション。
終わるとまた罵倒。
当然そんなのばかりだと発現率も下がるし泣く女の子もでてくる。
だがそいつだけははっきりと言い続けるしペアになった子も釣られて発言する。
なんか不思議な環境ができていた。

そういうのが何回かあってお昼〜夜の部は終了。
次は夕食だった。
みんなホっとしていたが晩飯は地獄だった。
新入社員の横に1人づつ教官がついて「コミュニケーションを取りながら食事をしろ」ということだった。
みんな目に見えて元気がなくなった。
当然食事中なのに罵倒してくる。
食べ方や行動を全否定。
喋りが上手いお調子者みたいなやつも段々元気がなくなっていくのがわかった。
俺も正直もう限界だった。
だがいきなり後ろの席から「ガシャン」という大きな音がした。

案の定そいつだった。
教官に胸ぐらを掴まれ味噌汁まみれになっていた。
教官の中にやたら体育会系のヤツが居たんだが、その教官がブチ切れていた。
教官が

「いい加減にしろよこの野郎!!」

みたいなことを言っていた。
今にも殴りかかりそうな勢いだったが、同期のそいつはいきなりお茶のポットを掴み相手の頭を殴り飛ばした。

当然向こうがブチ切れて殴りあいに発展。
慌てて新入社員も教官達も止めにはいる。
みんな味噌汁まみれになったし最悪だった。

お互い引き離されて食堂から2人とも出された。
その後食事は続いたが、その後に予定されていたミーティングは中止になって、お風呂の後就寝になった。
が次の日の朝起きてミーティングに行くとそいつが居ない。
体育会系の教官は機嫌悪そうな顔で居たがそいつだけが居ない。

そして研修の代表から

「今回の研修は中止となりました。皆さん帰る用意をしてください。」

と言われた。

一同意味不明だったが、本当にそのまま解散になってしまった。
全員バスに乗せられて発車すると

「このまま本社に行きます。昨日の乱闘騒ぎを見た人は詳しく教えてください」

ということを言われた。
全員みたが内容はよく分かっていなかった。
が、本社に行くと偉い人がいて

「もうこんな研修は二度としない。申し訳ない」

と謝罪した。
本当に意味不明だった。

話の整理をすると、昨晩社長あてに同期のそいつから電話があったらしい。
で、この研修は狂ってるどう考えてもおかしい。
証拠もある。
今から会社行くから担当のヤツ出せ。
証拠もある。

会社と研修会場までバスで数時間かかるが、そいつはタクシーで夜中に会社に来たらしい。
で当然当然誰も居ないが守衛さんに話して上に上に話を持って行き、担当者の電話番号を突き止め夜中に電凸し家にまで行ったらしい。
そこから社長に話が行き朝一で研修の中止が決まったそうだ。

そもそも社長の電話番号をなぜ知っているかなどは教えてくれなかったが、一個だけ思い当たる節があった。
そいつは懇親会のときに社長と名刺交換をしていた。
しかも軽いノリで

「名刺交換しましょうよー」

みたいなノリで行って本当に交換していた。
そこから研修会場の公衆電話から社長へ電話しタクシーを呼び、本社へ戻ったのだと思われる。
ちなみに証拠というのは、味噌汁まみれの服や顔のキズやボイスレコーダーから抜いていたsdカードだったらしい。

その後もう一度研修があったが至って普通の研修であった。
電話の取り方引き継ぎ方名刺交換の仕方などマナー的なことであった。
研修が始る前に山崎が一人一人に謝っていた。

「自分勝手なことで迷惑をかけて申し訳ない。」

だが、正直誰も山崎をめんどくさがっては居なかった。
地獄の研修でヘロヘロになっていても1人1人に気さくに声をかけて場をなごましていたし憎めないやつだった。
なんだかんだ元気を貰っていた部分があった。

その後無事に研修が終わり、そこからの山崎は凄かった。
誰よりも早く来るし上司の付き合いも断らない。
問題行動もしない。
何かあってもすぐに謝る。
定型的な好かれる後輩みたいな人間だった。

外回りに連れて行かれても取り引き先からも評判がいい。
しかも気づいたら取り引き先と飲みに行っていた。
朝まで飲んでも誰よりも早く来る。
酒臭かったり三時間くらいトイレから帰ってこないこともあったが、普通に良い奴だった。

自分の会社は食品や厨房機器だけじゃなくて飲食にも大きく関わっている。
企画で、全部うちの会社のモノを使った飲食店を作ってリサーチの場にしたいという企画だった。
ただ人をどうすれば良いか分からない。
それに対して真っ先に名乗りを上げたのが山崎だった。
普通の人間はそんな飲食のアルバイトみたいな業務はやりたがらない。
が山崎は

「あーじゃあ僕いきますよー」

といきなり言い出した。
今だから分かるが、入社して半年で今から教育していこうって時期に意味不明だ。

ただ山崎の条件は

「内装とか好きにさせて。給料安くてもいいし、なんなら会社辞めて個人事業主になるから歩合制でもいいよ」

だった。
全くもって当時は意味不明だった。

周囲の反対を押し切って無理矢理店長的な存在になった山崎だが、企画にもモノを言い始めた。
はじめは大体的に広告を打ってマーケティングするつもりだったが絶対するな。
内装もピカピカしてなくてカフェみたいな感じがいい。
繁華街に出さないとか、どう考えてもいきなり利益が出ないものだった。

周囲を無理矢理させたが、会社は個人事業主にさせて自分で成果を出してみろという事だった。
山崎はそれで納得し無理矢理飲食店をオープンさせた。

店をオープンさせた山崎だが、業績は一向に伸びなかった。
さすがに会社の人間もやっぱりダメか。。
と思っていたが、オープンから3ヶ月目にして緩やかには業績が伸びていった。
そしてオープンから5ヶ月が過ぎた頃には1日3回転以上するお店になっていた。

会社の人間が様子を見に行くとカフェなのに予約じゃないと入れないようなお店になっていた。
数ヶ月待ちなどでは無いが、常に満席で「行く前に電話などをしたほうが確実に入れるお店」になっていた。
しかもお客さんと仲よさげに話してホールを回す山崎。
ほとんどのお客さんが山崎に会いにくるようになっていたのだ。

バイトも数人居たが山崎が勝手に雇っていた。
若い学生達だが、山崎が見つけたであろうとすぐに分かる子たちだった。
愛想も良くて気がきく。
どこで見つけたのかと聞くと

「道端で声をかけた」

そうである。

バイトの子達の給料は山崎が勝手に払っていたようだ。
多分始めの3ヶ月は山崎大赤字であったはずだ。

山崎の様子を見ていると何気なく喋っているように見えながら、食品やメニューのリサーチを確実に行っていた。
帰り際に山崎から資料を渡されたが、改善点や買い取ってくれそうな店を大量にピックアップしていた。
どうやって買取先を見つけたかと言うと、カフェやバーに通いまくって店主となかよくなり周辺の飲食店の悩みを聞く→じゃあうちで使ってるこれいいですよと教える。
一見マルチ臭く見えるが、それで大口契約が入ったりめちゃくちゃであった。

だがオープンが八ヶ月を過ぎてもお店の情報ははネットでも目立つものでは無かった。
料理情報誌等には一切載せないというのが山崎の拘りであった。
理由を聞くと

「お客さん離れちゃうじゃん。」

とのこと。

山崎の理論は

「自分で見つけて通ってくれてる人がいて、その人の口コミで広がっている。
 うちのお客さんは良い人ばっかりでそういう人たちが良い人を連れてきてくれる。
 でも間口を無理に広げると嫌な人の数が相対的に増える。そうなると離れる」

という一見分かりそうで分かりにくいものであった。

なんだかんだで山崎の店は順調であった。
そして1年が過ぎた頃山崎が突然会社にやってきた。

そして担当者の元へいき

「店を買い取らせてください」

と言い出した。
こっちは山崎が戻ってくると思っていたので社内がパニクっていた。

山崎が店を買い取るということは山崎は二度と戻ってこないということと同じである。
上司が説得を試みるが山崎は一向に譲らない。

話しを聞くと、最近は満席の日が続いていてお客さんを断ることが多くなってしまった。
自分は一週間先の予約を取らないといけないようなお店にはしたくない。
なので2店舗目を出したい。
今の店はバイトの子を社員にしたい。
そのために買い取って法人化する。
一ヶ月ほどわざと店に立たなかったが今はバイトの子にもお客さんが付いているから売り上げに影響は無かった。と言い出した。

商品リサーチも完璧にやっていてかつ取引先も順調に増やしている山崎の説得力は抜群だった。
数回のミーティングを経たのち、山崎が店を買い取るということになった。
そして2店舗目は山崎の業績を認めて2店舗目は全部無償で会社が一式揃えることになった。

1店舗目は初期費用を売り上げから回収していたが山崎は1年で結構返していた。
会社としては、2店舗目は無料で出してもその他の部分で利益が充分にあると判断したのだ。

その後山崎は2店舗を出店、同じ手口でバイトの子を雇い良い子が入れば社員にしていた。
相手が大学生であろうと専門学生であろうととにかく良い人材をガンガン集めて育てていた。

そんなこんなで山崎は法人化しいきなり社長となりうちの会社と正々堂々と取引をする元新入社員となってしまった。
ちなみに地獄の研修は本当になくなってしまった。

ちなみに赤字の頃どうやってバイトに給料を払っていたのかと聞くと

「研修会社にボイスレコーダーを買い取ってもらったお金で払っていた」

と最近発覚した。
ここまで来ると全て山崎が仕組んでいたように思えてしまって怖くなってしまった。

山崎に確認したところ、そういうつもりでは無かったらしいが、本当にお金が無くなってしまったので、いきなり交渉したらしい。
暴行のことはお互い様ということで手を打って、音声を買い取らせたと。

ちなみに山崎とは未だに付き合いがある。
というか同期と普通に遊びに行ったり変な付き合いである。

さて当初にある「羨ましいという」内容であるが、本日の朝山崎から電話があり「結婚するわー」と言われたのである。
相手はオープン当初一店舗目でバイトで雇っていた年下の子である。
ぶっちゃけめっちゃ可愛い。
羨ましい。。。

とりあえず山崎のサクセスストーリーはこんな感じである。

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この記事のコメント一覧
1 . 名無しさん  ID:2hp.S.PL0編集削除
へー
2 . 名無しさん  ID:IgjHyUFk0編集削除
名前が 途中から出てきている件
3 . 名無しさん  ID:zPp7GAm30編集削除
ほー
4 . 名無しさん  ID:ybRbB4vJ0編集削除
その新人のイメージが途中から急にザキヤマになった
5 . 名無しさん  ID:j4bvdUri0編集削除
ウラヤマに毛が生えた
6 . 名無しさん  ID:tkvep2hK0編集削除
半分くらいまでは面白かった
後は蛇足だな削って良し

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