4月から新生活でデカイ買い物する人も多いと思うが
店員と話してるときに俺が書くようなことを言われたらいっぺん我に返って欲しい

セールストークに乗せられて必要ないものまで買わされたらたまらん

これが即買わせるためのセールストークだったんだなぁ…と気付いたのは4つ

・引越し業者
・家電量販店
・不動産屋
・紳士服

順番に書いていきます



買った後から知ったんだが、どれも心理学的にすごく理にかなった話術らしい
それぞれの名前は忘れた

まず一つ目の引越し業者

引越しと聞いて思い浮かぶ大手の中の一つ
訪問見積もりで実際に家に営業マンが来るタイプだった

まずは荷物がどれくらいになるかを決めるんだが、これは関係ないので省く

営業マンが電卓をたたき出し、料金の見積もりがはじまる
引越し自体初めてだったので「まぁ5万くらいだろう」と高を括っていたのだが

お見積もり金額 14万

営業マンの電卓を見て腰が抜けた

呆然としていると営業マンがこちらをのぞきこんで一言

「で、どうしましょ?」

あ、値切りが出来るのか…とひとまず胸をなでおろした

元々色んな割引が設定されていたらしく、ネット申し込みで○割引
早めに申し込んだら○割引みたいになってるらしい

値引き交渉の前に、

「割引を適用しますね」

と営業マンがまた電卓を叩き始めた

お見積もり金額 5万5千円

安い!!
急に二分の一どころか三分の一近い値段になった

営業マンは

「こーんな感じで、いかがっすかねぇ〜」

と腰が低い
値切ってみればまだまだ安くなるかもしれない

ここで俺は心理学を応用した値切り方を思いついた

お金の交渉でもデートの誘いでも、最初に明らかに無理なお願いをしておいてから
後で妥協案を出すと要求が通りやすいって言うだろ、これは使えるぞ…

当時の俺は早速その方法を使ってみることにした

「これ、4万円になりませんかね」

「えっ、4万円!それはちょーっと厳しいですね〜…」

これがさっきの例えで言う無理なお願いのほうだ
俺はこのとき、なんだかんだで5万円きっかりにしたかった

想像通り、営業マンがまた電卓をたたき出す

「さすがにこれじゃあウチも赤字で…こちらはいかがでしょう」

営業マンが次に提示した金額は4万8千円
5万円には届いてない、これならこっちも得のはず

「あの〜、いかがでしょ」

「わかりました、これで」

腰の低い営業マンに乗せられ、承諾してしまった
しかしここでOKしたことが後々響いてくる

ここからが営業マンの本領発揮だった

ふいに営業マンが焦りだしてきた

「あの〜、やっぱりですね、今回はかなりサービスさせてもらってますので
 ちょっと上司に許可を取らないと…」

「あ、いいですよ」

営業マンが携帯を取り出し、上司に電話をかける

「……あー、駄目ですか……すみません、すみません……はい」

なんか雲行きが怪しくなってきた

「あの〜、大変申し訳ございません。
 ウチとしてもこの値段だと流石に利益がですね…。
 人件費などかさみますので…申し訳ないんですが」

すまなそうに営業マンが再び電卓を叩き始める

お見積もり金額 5万5千円

「え、結局この値段なんですか?」

「すみません、本当、こちらもかなりサービスさせていただいてますので…」

後から聞いた話だが、人間は一貫性が大好きらしい

だから最初に言ったことを覆しづらくなる
そこを営業マンは利用する

俺も場合も、安い値段を見せられ、一旦OKを出してしまった
7千円上がったところで、やっぱりやめますとは言いづらい

一度決めたんだから結局、営業マンの提示する値段でOKするしかない

営業マンが終始腰が低いので、自然とこっちが主導権を握っていると思い込んでいたが
なんだかんだで営業マンはプロでした

俺の場合は、あそこで上司に電話をかけさせずに押し切っていれば
7千円得していたかもしれない

引越し業者編は終わりです

次の家電量販店では、希少性を前面に押し出したセールストークに引っかかった

例えば同じような品質の物を買うにしても

A品 品薄
B品 在庫に余裕あり

だと、何となく人気そうなA品のほうが欲しくなる
特に興味の無いものでも、「人気商品でいつも品薄状態なんです」と言われると興味が湧く

そんな感じでまたまんまと買うことになった

一人暮らし用にテレビを買うことになり、また大手の家電量販店に出かけた

テレビは特にこだわりが無く、手が届きそうな値段の商品を見比べていると
後ろから店員が近づいてきた

「あ、テレビをお探しですか」

「よさそうなのありますか?」

「ございます、ございます。こちらの中ですとこの商品が大変人気でして〜」

店員が指差したのはデザインもよく、値段もお手ごろ

といっても他の商品とは大して差はなく、むしろもっと安い商品もあったが
人気といわれると興味が湧いてきた

「どういうところが人気なんですか?」

「そうですね、こちらの商品は〜」

説明を聞く限りよさそうだが、どうせ同じような機能がついているなら
安いほうも気になってくる

「うーん、でもやっぱりこっちのほうが安いなぁ」

「あ、そちらの商品もですね…はい。どちらにいたしましょう」

ここで店員が思い出したように言う

「あ、申し訳ありませんお客様、先ほどの商品は現在在庫切れでして」

「そうなんですか」

「いかがいたしましょう、それではそちらの商品に…」

安いほうの商品を店員が指差す

「あー…そうですね、とりあえずこれにします」

「かしこまりました。それでは他の家電製品をお選びになられますか」

一旦安いほうの商品を選び、洗濯機や炊飯器のコーナーに移った

一通り選び終え、隅のコーナーで合計の金額を出してもらっていると
テレビコーナーにいたあの店員が慌ててやってくる

「お客様!お客様!先ほどのテレビの在庫がございました!」

「あ、じゃあ買います!」

というわけでまんまと店員が買わせたかったほうを買ってしまった

今更だけど前提として、俺がめちゃくちゃセールストークに乗りやすい人間だと言っておきます

だけど実際俺もここまで乗せられていたことに気付くまで「絶対騙されねーわwww」タイプの人間でした

こんな状況下に、それも引越し業者のときのような一対一の場面になると
案外知らず知らずのうちに向こうの思い通りになっちゃってるかもしれません

これで家電量販店編も終わりです

その3、不動産屋

またまた大手の不動産屋にマンションを探すべく一人で向かった

さすがに今後暮らす家を決めるわけなので下調べは万全
そこら一帯のマンションの間取り図や値段を見比べ、大体の物件は見つけていた

しかしお察しの通り本人は完璧だと思っていても実際はそうでもなく
前提として俺はめちゃくちゃ圧力に屈しやすい人間だといっておきます

準備のいい(と思い込んでいる)俺は、事前に良さそうな物件を数件見つけ
不動産屋に「こういうのがいい」と住宅情報サイトを通して送っていた

ここで俺の住宅選びの絶対条件として、「実家から連れてくるウサギが飼えること」が挙げられる

事前に見つけた物件はペット可否が分からないものが多く、不動産屋で直接聞くことになっていた

いざあらかじめ連絡しておいた不動産屋に行くと、出迎えたのは引越し業者以上に腰の低い店員
この人で大丈夫かと言うほど情けない感じの店員だが、例のごとく後で一本食らわされることになる

「あのですね…大変申し訳ないんですが…」

席について早速店員が腰を低くして謝った

「お客様が事前にご連絡くださった物件は…ペット不可でした」

「そうですか…」

事前の下調べはここでチャラになる

「ですがお客様、こちらでお客様のご希望に沿いそうな物件をいくつかピックアップしておきましたので…」

店員が持ってきたのは二枚の物件情報だった

物件A アパート 7,5畳 ユニットバス 4万円 管理費無し
物件B マンション 14畳 オール電化  5万円 管理費4千円

「あー…これは…」

「どうでしょうか…」

「ちょっと考えてみます」

ちなみに1ヶ月の家賃の予算は5万円まで
まさにどっちもどっちだった

値段抜きで考えれば圧倒的に物件Bがいい
しかし毎月+4千円の予算オーバーはキツい

かといって物件Aはアパートな上にユニットバス、部屋も狭い

「あの、他に無いんですかね」

「ペット可でなければ…他にもあるにはあるんですが…」

「そうですか…」

その後店員が一つ見つけてくるも二駅離れた物件
物件AかBのどちらかを選ばなければならない

AとBのいいとこどりをした物件があれば…
かなり本気で迷っていると、店員が遠くで

「あ!お客様!」

と声を上げた

「こちらの物件はいかがでしょう」

「いいじゃないですか!」

店員が持ってきた物件Cは
マンション 10畳 オール電化 家賃4万9千円管理費込み

まさに願ったり叶ったりの物件がきた

「お客様、それでは物件を見に行きましょう!」

「え、今から見に行くんですか?」

店員の車に乗り物件をめぐることに
まずは物件Aへ

「築年数どうなってるんですか…」

「やっぱり壁の染みが気になります?」

次に物件B

「階段めちゃくちゃ狭いですけど…引越しどうしたらいいんですか?」

「うーん…一旦バラして組み立てますかねぇ」

想像以上にがっかりな物件ABを見た後物件Cへ

「こちらがそのお部屋となっております!」

「ここにします!」

厳しい現実を見た後の夢のような物件C
玄関の段差もそれほど好みじゃないデザインも気にならない

「ありがとうございます!それではすぐにお店に戻って契約を!」

あれよあれよと店に戻り、契約書が目の前に並べられる

ここでふと我に返った

(こんな良い物件があったんだから、他の不動産屋にはもっといいのがあるんじゃ…?)
(他の店と見比べてからでも遅くないよな…)

そうとなると善は急げ、向かいに座る店員に声をかけた

「あのー、契約の前に他のお店を見てきても…」

「は?」

「いやね?こちらも本気でやってますし。物件のご案内までさせて頂きましたし」

腰の低い店員の態度が一変、高圧的になってきた

「あ、ですよね、ここにします」

そして俺は前にも言ったとおり圧力に屈し、物件Cとの契約が完了した

不動産屋編終了

そしてラスト、紳士服編

最近よくCMをやっている大手洋服店にスーツを揃えに行ってきた

出迎えてくれたのはスーツを上品に着こなした店員
店内に他に客は無く、早速スーツのジャケット売り場に案内された

まずは店員が持ってきたシャツを試着し、スーツを探す

「どんなスーツがいいですかね」

「こちらなどいかがでしょう」

なかなかよさそうなジャケットを店員に着せてもらい、ボタンを留めているうちに
店員がすばやく姿見を持ってくる

「あー」

「お似合いですよ」

「他のデザインも見てみたいです」

「お持ちしますね」

新しく店員がジャケットを持ってくる
ちらっと値札が見えた

「さ、三万円…」

「やっぱりこれくらいはねぇ…」

「い、いいですこれは…」

店員はとっかえひっかえジャケットを持ってくるが
値札が気になって仕方が無い

かといっておおっぴらに値段がどうこう言うのも気が引けるので
結局初めに試着した一番安いスーツに決定し、そろいのズボンも買う

ネクタイと靴も揃え、一通り必要なものは揃ったあたりで店員が提案した

「どうでしょう、この機会にコートも揃えてみては…」

スーツにコートが必要なのは初耳だが、プロが言うんだから聞いておく

「コートもあったほうがいいんですか?」

「やはり就活になりますと、季節は冬ですし、スーツだけじゃ冷えるんですよ。
 それに企業の方から見ても、スーツ一枚で震えているよりコートを羽織っておくと…」

「なるほど、それじゃあ着てみます」

このコートが、驚くほど着膨れしない
体つきがしゅっとして、スマートに見えてくる

「いかがでしょう。今なら普通に購入するよりもかなりお得ですよ」

「いざ就活の時期になって慌てて探し回るのも情けないですしねぇ。どうですかこのご機会に」

「皆さんスーツと合わせてご購入になられるんですよ」

店員の凄まじい言葉攻めで、コートの裾からチラチラ見える値札が気にならなくなってくる
ジャケットのときに見た3万円で完全に金銭感覚が麻痺しかけていた

「じゃあ、買います!」

「では、もう一着フォーマルな場でのスーツはいかがでしょう」

「え、さっきのじゃ駄目なんですか?」

「皆さんこの機会に結婚式などフォーマルな場で使えるスーツもあわせてご購入されるんですよ」

皆さん……

皆さん……

「じゃあ、それも!」

そして会計のときに見えた10万円近い金額に驚愕し
慌てて俺はコートやフォーマルスーツなどいらなさそうなものをキャンセルした

数センチも差はないのに店員に乗せられて頼んだ裾や袖のお直しは
なんだかんだでキャンセルするのを忘れた

これで紳士服編も終わりです

最後に、知らない間にセールストークに乗せられまくっていたことに
気付くきっかけになった話を書いて終わりにする

つい最近、2〜3歳上の又従姉との会話の中でだった

又従姉は遠くの大学の法学部に通い、お年寄りや若者を騙す
詐欺師の手口や話術なんかの勉強をしているらしい

「お年寄りもだけどさぁ、俺君もそろそろ一人暮らしでしょ?マルチとか宗教勧誘とかマジ気をつけなよ」

「いやいや、俺絶対そういうの引っかからないから」

「そういうタイプほど意外とあっさり引っかかったりするんだよねー」

「詐欺じゃない普通のお店でもさ、マニュアルみたいなのがあってね。 それがほんと上手くできてるんだよー」

「どんなのだよ」

「たとえばまずすっごい安い値段を提示して客にOKさせるでしょ?
 そのあと上司と相談するとか行って値上げしたり」

「在庫あるの分かってるのに、わざと『人気商品のため在庫ありません』とか言って購買意欲をあおったり」

「最初にめちゃくちゃな値段だったり汚い商品を見せておいてから、あとで本当に売りたいやつを見せたり」

「あと高い商品を並べて金銭感覚をおかしくしてから安いの買わせたり。ってそれ全然安くないんだけどねーwww」

(や、やべぇ……)

「でさぁ、こういうのにひっかからないために、すっごくいいこと書いてる本があるんだよねー」

「へ、へぇ…どんなのだよ」

「ほら俺君ひっかかった!これも商品買わせる方法の一つなんだよねー。
 相手を不安にさせといて高いもの買わすっていう。
 私が悪徳業者だとしたら俺君絶対買ってたねwwwww」

そんな感じで「俺が騙されるわけねーだろwww」的な自信はズタボロになり
思い返してみれば俺はずっとセールストークに乗せられまくってました

これを読んで「コイツアホじゃねwwww俺はねーわwww」とか思ってるあなた
もしかしたら未来の俺かもしれません

俺が買ったのは結局本当に必要なものだったので損は無かったですが
巧妙な悪徳業者に嵌められていたらと考えるとぞっとします

又従姉曰く、セールストークに乗せられ必要ないものまで買ってしまうのを防ぐために
一番有効な方法は「手口を知ること」らしいです

というわけで、これから大きな買い物をするとき、上で書いたようなことを店員が言い出したら
一瞬我に返ってみてくださいって話でした

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この記事のコメント一覧
1 . 名無しさん  ID:ospBAjXH0編集削除
おもしろい
2 . 名無しさん  ID:E4kfwhBI0編集削除
一番有効な手口は交渉なんてしない、だけどな。
得をしようと思うから損したと思う感情も出てくる訳で、駆け引きを楽しみたいとか思わない限りはスパッと買う、迷うなら買わないが時間も無駄にならない。
3 . ポリエステル  ID:kjTTlCyI0編集削除
学生の時、まさに不動産屋のセールストークにひっかかりましたわ。後に不動産屋営業マンと結婚したら、相手がマジで、AB見させてCに決めさせるみたいなセールストークをお風呂でよく練習してたから、この話しにはウンウン納得。クロージングという、帰らせない方法もあるって。結局、トークに惑わされず、最初の予算などの希望条件+直感で決めた方がいいのかなと思う。
4 . あ  ID:mAXbAQgA0編集削除
家探しなんて、時間や日数が限られてるし良い物件はどんどんなくなっていくし疲れて思考力落ちる一方だし
ろくなもんじゃねーよ!
5 . 名無しさん  ID:fxOswWba0編集削除
「不動産屋とコネがあると有利」ってのは正にコレのおかげなんだよな。
地元で家買う時に古なじみに頼んだらベラボウに安く済んだわ。
6 . 名無しさん  ID:bq.vg8i30編集削除
上手いセールスっていい気分にさせてくれるから、余分に金払ってもまあいいかなと思うときはある。
相手もどうせなら気分よく売りたいだろうし、そこまでカツカツにお金に困ってるわけでもないし、
winwinじゃね、みたいな。
賃貸とかはかかるお金の桁が違うからちょっとあれだが。
7 . 通りすがりさん  ID:D.F51lK50編集削除
スーツの袖やら裾やらは
数cmなら直しておいて正解だと思うよ
8 . 名無しさん  ID:kuI7m46A0編集削除
部屋からでないおまいらには何の関係も・・・
9 . 名無しさん  ID:9Q7jGl.w0編集削除
自分の中で決める事の重点事項の順位を付けて妥協しないこと。
賃貸なら、1)ペット可 2)家賃が予算内 3)駅から近め 4)広さ 5)築浅めかリフォームしてて比較的きれいとか。
んで一番大事なのが、緊急な時を除いて即決しないこと。迷ってる間に流れた物件や物は縁が無かったとして早々と諦めること。
10 . 名無しさん  ID:F3hIBDPO0編集削除
意思が弱い奴が値切り交渉なんかするな
結局ビビってじゃあその値段で…って店側に落とされてる時点で自分の力量はそんなもんってこった
11 . 名無しさん  ID:7c59LKrj0編集削除
不動産屋の件は、相手にのせられているにしても、自分の望む条件をすべてクリアしてるんだから、
なんの問題もない。
服もコートやフォーマルスーツは結局キャンセルしてるんだからOK。
セールストークにのせられることが、全て悪いわけじゃない。それで、ウインウインになることだってある。

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