スペック

ダンナ 42歳 人相悪い
ヨメ 24歳 童顔 いまだに酒類は年齢聞かれる きょぬー

とにかくついてない人生だった
母親は多重債務者でオヤジはアル中
おまけに大家族
DQN家族の典型の長女として生まれた



親の喧嘩の仲裁はあたりまえ
わたしは子供の頃から「こども」じゃいられなかった
兄弟仲はいいほう
いまも連絡とるのは二人だけだけど

いつ離婚してもおかしくない状況だったと思うが
わたしが18になるとき両親は離婚した
母親が男をつくってでていった
ひどく裏切られた気がした
兄弟たちはもっとダメージ受けてたと思う

アル中のオヤジはもちろんあてにならない
わたしは昼も夜も働いた
カラオケボックス、ゲーセン、レンタルビデオ店、パチ○コ屋

働いても働いても金は足りない
所詮就職もままならなかったフリーターじゃあ稼げる額も知れたもんだった
電気も止まった、ガスも止まった
家賃もいっぱいいっぱい滞納した
毎月回収にきてくれるおじさんに謝りながら払った
なにより兄弟たちを飢えさせるわけにいかなかった
家には寝に帰るのがほとんどだった

そんな中、わたしのいない間母親が家に来たらしい
兄弟たちは酒をのんでくだをまくオヤジから逃れるため母親についていった
これでわたしとオヤジは二人きり
何度も死のうかと思った

疲れて帰宅したら廊下にオヤジの粗相のあと
泣きながら掃除した
なんでこんな目に遭うのかと
全てを恨んだ

実際自殺未遂もした
死ねなかったが
手術を受けながら生まれた意味を考えた
わたしは奴隷になるため生まれたんじゃない
ここから逃げよう、すべてを捨てようと思った

それからてっとりばやく稼ぐため、夜の世界に入った
元々コミュ障だったがそんなものはどうでもよかった
わたしは一度死んだのだ

たまたまはいった店はとても居心地がよかった
わたしが最年少、年齢層高めの店で、おじ様たちは紳士的にみな優しくしてくれた

その店に入って3日目くらいに、ダンナと出会った
どうやら常連らしいが、なにしろ顔がこわい、態度はでかい、893かと思った
客がタバコをくわえたら火をつけるじゃん?
不慣れながらもライターを差し出したら

「いらん」

と言われた
わたし涙目 こいつ嫌いだと思った

毎日毎日いろんな客がくる
紳士的なおじいさま
初見の若い兄ちゃん
常連の気のいいおっさん
とくにわたしはボンヤリしていたからか
還暦以上のおじいさまによく好かれた
孫のように可愛がってくださった

ある日わたしは日本酒をガバガバ飲まされ、ひどく酔っ払っていた
そこにダンナが来た
わたしはフラフラになっていたので、マスターの配慮か、
その893っぽい人(ダンナ)の席につけられた
特に口もきかない、動作も必要ないからだろう

「ねーなんでいつも来るの?黙ってるのに!話したくないの?」

わたしは酔いに任せ絡んだ

例の893っぽい人はわたしにも店の誰にも興味がないようだった
他の客は大抵女の子と話したいとか、なにか愚痴りたいとか、盛り上がりたいとか、なにかしらあるが、興味なさそうに携帯で車のパーツなんかを見ていた
人恋しいけども人と関わりたくないのか?
よくわからないやつだとおもった

ダンナは少しうざそうにしたが、携帯を胸ポケットにしまいながら「わたしの話をきく」姿勢になった
今はよく覚えていない、なんの話をしたのか
ただ、「普通の幸せ」っていうのがいかに難しいかを熱く語ったと思う

ただ、格好悪いことをしては生きていけないというのが信条だった
弱いものいじめをしてはいけない
嘘をついてはいけない
人を裏切ってはいけない
これは格好悪いことだからな

そうしたらダンナの表情がちょっと変わった
このときたぶんダンナはわたしに興味をもった

基本的に人は嫌いだ 自分も含めて
みんな弱くて嘘つきで優しい
そういう人間じゃない外道みたいなのほど長生きして憚る
神様なんていねーよっておもってる

ちなみにこのころ、店からは日払いで給料をもらい、ラブホで一人で寝泊りした
このへんの田舎はビジホよりもラブホが安い
ご飯はそこそこ食わなくても死なないし
とにかくそういう場所(一応接客だし)で働くには清潔感が大事だし
風呂も入れるし眠れるし静かだしラブホは便利だった
たまに友達のとこに泊めてもらったりしてしのいでた

でもそれじゃあ一日一日が精一杯でお金なんか貯まらないし
とりあえず「今現在」はどうにかなるけど将来どうしようって感じに毎晩思った

それからちょくちょくダンナから連絡がくるようになった
が、わたしは筆不精なので思い出したときにしかメールも電話も返さない
これはキャバ嬢wとしては失格なのかもしれないが
客はみんな

「おまえってそういうやつだよなw」

と流してくれた

でもなんとなくダンナのことは気になって、結構同伴するようになった

そこで聞いたのは、ダンナはバツ2だということ
二人共に浮気されたらしい
こいつ女見る目ねーなwというのが感想だった
と、同時に精神がボロボロになるまでオヤジを痛めつけ、男を作って逃げていった母親のことが浮かんで、憎しみさえおぼえた

裏切られた者同士、というとおかしいかもしれないが
なんとなく親近感を抱いた
それでいて酔うとわたしに付き合って!などというのだからどんだけだと
どんだけ見る目がないのだと
わたしなんかと付き合っても幸せになれるはずがない
ハハハご冗談を。
ささもう一杯。
といった感じで流し続けた

ダンナは人相も態度も口も悪いが、わたしの母親のように嘘つきではなかった
一緒に食事をするうちに、この人はいい人だなあと思った

ちなみに、店にくるたくさんのひとをみるうちに、嘘つきも裏切り者もたくさん見た
見分け方がわかる?感じ
いまでもこの類の人たちは大嫌いだ

あ、たまにマスターのおうちにもお世話になった
ママもマスターも娘か孫かっていうくらいよくしてくれた
わたしは家族には恵まれなかったが周りの人にはとても恵まれた
それだけでも幸せな人間だったと思う
とにかくマスターには恩返ししたくて
ノルマもバックもないけど毎晩のように同伴して吐くまで呑みまくった
客のキープもガンガン空けた
酒の種類が何かとは問わずなんでも呑んだ

店の女の子たちから

「さいきん(ダンナ)さんと仲いいね、気をつけてね」

的なことを言われた
わたしは客にプライベートなことは突っ込んで聞かないので
どういう意味かわからなかった

ヨメ「はあ、大丈夫ですよ、お客様ですし(枕営業?みたいな意味かと思った)」

女の子1「あの人バツ2個もついてるもんね〜絶対へんだよ」

女の子2「なんかないとそうはならないよね」

そういう意味か〜とおもったがわたしは無性にむかっときた

誰にだって語りたくない過去とか、恥ずかしかったり、みじめだったりすることってあると思う
若さゆえや、環境ゆえや、いろんな失敗があるだろう
女の子1だって、バツ1シンママじゃないか
女の子2だって、未婚の母じゃないか
おまえらだって、えらそうにそういうことを言えるのかと
わたしだって死に損ないの出来損ないだ
ひとに言えないことなんてたくさんある

わたしは

「はあ、そうですか」

とだけ返事して話から離脱した

それからなんとなく女の子たちとは壁ができた
その中で、女の子1のお気に入りの客からある日、電話がかかってきた

客「もしもし〜おつかれ!今いい?」

ヨメ「いいよ〜どうしたの」

同伴のお誘いかと思った。
何しろ小さな店なので、特に誰の客!とかはなかったしね

客「なんかおまえが最近(ダンナ)さんと仲いいって聞いたから心配で」

ヨメ「(またか…)仲いいよ〜いい人だしね、優しいよ。
      子供じゃないんだから自分のことは自分で責任とれるから、大丈夫」

客「う〜〜〜ん」
客「あいつ嘘ついてるよ」

えっ?

ヨメ「嘘ってなに?」

客「おれ、あいつの知り合いと結構交友関係被ってるんだけど…
     その中から聞いたんだけど。ほんとはバツ3あるって」

なんだそんなことか、と思ったけど、「嘘ついてる」って言葉がグルグルしすぎてダメだった
ひどく混乱した、あの人も?誠実そうだと思ったのに。
でもこの人が嘘つきじゃない可能性は?わざわざ電話してきてメリットある?
とか一瞬でグルグルグルグルっとしたけど、極めて冷静に努めた。

ヨメ「そう、(客)ちゃんわたしのこと心配してくれてありがとうね。
      でもわたし(ダンナ)さんからそう聞いてないし、わたしは本人の口から聞いたことしか信じない。
      人の口を伝わるうちに、物事が変わることってよくあるでしょ?
      だから本人にきいてみるね」

って言って、そのあと適当にまたご飯行こうね〜とか言って電話を切った。
バツが2個だろうが3個だろうがどうでもいいが、どうしようかな〜っとボーッとした。
本人に聞くってなんて聞くんだよ、なんかそんなデリケートなこと。

明るく「バツ3ってほんとお〜?☆」 却下。キャラじゃない

恐る恐る「ほんとはバツ3つなの…?」 却下。べつに恐れてはない

悩んで悩んで出勤時間、もうどうでもいいや!ハハッ!

出勤したら、女の子1がいた。
二人で開店準備を終えて、適当にメールを打ちまくる。
暇だよ〜。
とか、今日何してるの?とか
外で飲んでたら来てくれる客もいるからね

そしたら女の子1が言いにくそうな?なんか奥歯にものが挟まったような言い方で話しかけてきた

女の子1「ヨメさあ……今日(客)ちゃんと電話したよね?」

ヨメ「は?ああ、しましたね、夕方」

女の子1「ダメだよ、(客)ちゃんはヨメのこと心配して色々調べて言ってくれてるのに」

ヨメ「はあ、そうですね。でも、女の子1さんも、自分の知らないとこで色々勝手に言われるの嫌じゃないんですか?
      わたしは嫌です。だからそう言ったまでですけど」

文章にすると結構きついこと言ってるなわたし

とにかくそれからハイパーお説教タイム
だがわたしのスルースキルは38万です

人の善意をウンタラカンタラとか
親切心をドウノコウノとか
心配してナンチャラコウチャラとか(うーんほぼ聞いてない)
要するにとにかく親切ごかしてお節介焼きたいのかゲスの勘ぐりをやりたいのね。
とわたしは受け取った。

「以後気をつけます」

となって話が終わったところで客が入ったので、話は終わった

店は通常12時〜客次第で1時で閉まる
ダンナはいつも11時くらいに来るのだが、なんとちょうどこの日ダンナが店に来た

なんとなくわたしはどういう顔をしていいかわからずに
いつもよりギクシャクしていた
まあ緊張は酒で吹き飛ばせ!!
ダンナのキープをガブガブのんだ うーん焼酎がうまい
そのあと閉店支度をして、いつもは終わったら速攻帰る(というか寝に行く?)わたしだったがダンナとアフターに行った
100円賭けてダーツで勝負した 負けた
なんだか調子よく酔っ払って、ものすごく眠くなったわたしがウトウトし始めると、ダンナは

「送ってやる」

と言った
運転代行をタクシーみたいにするアレね
車にのって

「家どこ?」

と聞かれたが答える場所がない
わたしには家がないから

ヨメ「ない」

ダンナ「???」

ヨメ「家ない、おん出てきてやった。ケケケ」←眠さで狂気じみている

ダンナ「?????」

わけがわからないよ顔のダンナは自分ちに連れてってくれた
ノラ猫を拾う図に似ていたような気がする

ダンナはわたしを家に入れると、冷蔵庫はここ、水とお茶、トイレはここ、とてきぱき説明してくれた
ソファに座らせてもらったが撃沈爆睡
引きずられてベッドに入った
あっ べつにエロいことはない
普通に寝た わたしはね。
ダンナは大変だったんじゃないかな?しらないけど

起きたら誰もいなくて携帯にメールが入ってた
「起きたらメールして」
で、昼前だったし、風呂も入らなきゃーなと思ってメールした
したら戻ってきて、車にのった
車の中で色々話した

ダンナ「家ないってどういうこと?」

ヨメ「カクカクシカジカまあるくおさまる、それで家飛び出したから、家ない。ストライクフリーダム」

ダンナ「???あ、そう…おまえ最近なんか困ったことない?」

ヨメ「今現在ホームレスで困っていますがなにか?ww」

ダンナ「うーーん。別にないならいいや」

ヨメ「あ、別に関係ないけど昨日ね、(客)ちゃん絡みで女の子1に説教くらったわ。聞いてないけど腹たったわ」

ダンナ「あぁ… いや知り合いから電話がきて」

「調べた」って言ってたのが気になったが、どうやら(客)ちゃんは知り合いに聞きまわっていたらしい
そのうちの人がダンナとなにかトラブル!?と思ってダンナに電話してきたそうだ。

ヨメ「そうなんだ。なんかめんどくさいことに巻き込んでごめんね」

ダンナ「それはいいけど。なんか聞いたの?」

ヨメ「うーん。(ダンナ)さんがほんとはバツ3とかDVとかなんとか。
      本人から聞いてないから信じないって言ったら説教くらった」

ダンナ「ハハ。そうか。おれは嫌われ者だからな」

そういって笑ったダンナに何かこう…湧いてくるものがあった

嫌われ者というなら昔からわたしもそうだ。
集団でひとりの子をはぶったり、陰口をたたいているやつらには真っ向から歯向かった
●ちゃんがなにをしたっていうんだ、なにが気に食わないんだ?と言ったらわたしも標的になった
わたしは●ちゃんに積極的に話しかけた。
不思議とこれは小学生・中学生・高校生になっても、どのクラスでも●ちゃんのような存在がいた。
●ちゃんたちとは今も友達だ。わたしは友達が非常に少ないが、かっこいい生き方をした、お日様に恥じないことをしてきたと今も言える

そんな感じだから嫌われ者とか気にすることないよ!と何故かダンナを慰め?た
ダンナはなんかすごい笑顔になった

「おまえすげーな」

って

その日から急に距離が縮まったと思う
ダンナに連日のように食事に誘われて、同伴したがった
お金もったいないから、同伴しないでいいよって言ってたんだけど、その合間に、わたしも昼の仕事を見つけた
しんどいし生活は滅茶苦茶だけど、現状を変える覚悟のないやつは嘆く資格もないのだ!
日夜仕事した、まあオヤジの残した滞納金やらなんやら払えって連絡がきて、全然お金はたまらなかったが…
わたしはだんだん病んできた。
どんなに頑張っても、どこまで逃げても、ずっとクソ親の影がぴったりとついてくる
やっぱりあの日死んだほうがましだった、とか

そのころは結構頻繁にダンナの家で寝てた
布団の中で色々しゃべった
今までのこと、歪んだ家庭のこと、今も付きまとわれていること
だからダンナの好意はありがたいけど、わたしはあなたを不幸にしてしまうよって
ダンナからもいろいろ聞いた
前の奥さんのこと、今もお金は振り込むがこどもにも会えなくなったこと、人間不信になったこと、でもおまえを見ていたら、もう一回だれかを信じてみたくなったと

もうね、重www
そんなん絶対むりじゃんwww
不幸の申し子がwww
昔からねらーだったから、いかに毒親が粘着質か、いかにループするか、浮気性の遺伝性とか、まことしやかに語られているソースも怪しいようなものをダンナに言って聞かせた
今思うとなにを説得したいんだって感じだな。w

このときほんとうに思ったよ、
この人は2度も浮気されてDVでっち上げられて、ズタボロにされて
なんでトドメにわたしなんだと。
ほんとうに見る目がないんだな、かわいそうなやつめ。と思った

ダンナ「付き合ってよ」

ヨメ「不幸になるよ。今も振り回されて大変でしょう」

ダンナ「ぜんぜん。だから付き合(ry」

ヨメ「面倒くさいなあ。もう説得するのも疲れたしな。じゃあ付き合うか。後悔するなよ」

ほんとうにこんな感じで付き合いはじめた
結構細かいところ省いてるからポンポン進んでるように見えるがこの間1年ちょいくらいある
ダンナの粘り強さに驚愕

それからはダンナの家に転がり込んだ
荷物なんてほぼなかったから、引き出し一個貸してもらって詰め込んだ
同伴はしなくなった
なんか心配そうだったから

昼も夜も働いた
合間にダンナの手伝いもした(ダンナは自営業)
色々変化があったからか、店の女の子たちやチーママに色々言われ始めた

気にしてないつもりでも、裏切られたような気持ちになるよね
そのパターンもあった 一緒になって今度はわたしの悪口を言うんだね
ただ弱い者いじめしてニコニコ喜んでいるやつらとは仲良くできるメンタリティーはわたしは持ち合わせちゃいねえ!
ってことで孤高の狼精神で貫いた
分かってくれるひとだけわかってくれればいいさ

「できてるなら正直に言え」とか
「どういうつもりだ、どうするつもりだ」とか

正直おまえらに関係ないじゃん…と思ったが
やはり客とスタッフの一線を超えたことが非常に後ろめたくて
何もないですよwとしか言えなかった

マスターはそんな女の子たちをなだめてくれてはいた

「大人同士のことなんだから口をだすんじゃないよ」
「ヨメにはヨメのやり方があるんだから」

と言ってくれていた

でもその立ち位置もどんどんウザくなっていったんだろうね
マスターもわたしに冷たくなっていった
たくさん迷惑かけてお世話になって
潮時なのかも知れないなと思った

あるとき体調をひどく壊した
そりゃあ毎晩吐くまで呑んでWワークしてりゃそうだよねって思うんだけど
すごい気分悪くて戻したら血を吐いた
これにはさすがのわたしもびっくり
便器が鮮血にそまった
どうもこうも酒も飲めずに客が入ったけどヘルプポジションについて出来るだけ飲まないように
氷や水を足したり、洗い物に専念した
合間に裏で座り込んでいたら、チーママが心配してくれた

チーママ「大丈夫?顔色やばいよ」

ヨメ「はあ…今日はちょっとどうも胃がおかしくて」

チーママ「わたしがマスターに言ってあげるよ、帰りなよ」

ってやりとりをしていたら、表からマスターの怒鳴り声がした

「昼の仕事なんかするからだ」
「やる気がないならもう来なくていい」
「おまえにはがっかりだ」

みたいな内容だったと思う
わたしは崖から突き落とされた気持ちだった
ほんとうに想ってくれていたら、「昼の仕事なんか」とか言うわけないよなとか
そういえばマスターの娘がキャバ嬢やるって言ったら大反対してたなとか
わたしが勝手に慕ってただけか…とか

チーママはとにかくもう帰っていいから!と大声だして対抗してくれた
(わたしが許可したんだから帰すわよ!アピールしてくれた)

わたしはワアワア泣きながら帰った。
夜中の公園で大声で泣く女…
怪談にはなっていないようだ。
よかった

すごく仲がよかった客にはしゃくりあげながら電話した
ゴメンネ、こういう事情だから、マスターにはもう迷惑かけられないし、あんまり会えなくなるけど、みたいな
客はビックリしてたけど、まあ分かってくれた(後日一緒にご飯食べて説明した)

ダンナにも電話した
ダンナもビックリしてたけど嬉しそうだった
まあ普通彼氏彼女がそういう場所勤めっていうのは心配だよね
その晩は泣きつかれて眠った。
次の日の仕事が修羅場、瞼パンパンやで……おそろしい

それから店にはいかなくなった
昼の仕事だけして、夜はダンナとご飯をたべた
その前に7年くらい付き合ってた彼氏はすごいDV男で、日々ぶん殴られてたけど、ダンナとの日々はすごく穏やかだった
男の人ってこんなに優しいんだと思った
ダンナはまあ年だし(wわたしも冷めているほうだったから、こう付き合いたての初々しいキャッキャした空気は皆無なんだけど
なんだろう…雲が流れていく青空を見つめているような穏やか感?
ああ今日も平和だな…みたいな
生まれた時から修羅場ばかりのわたしは戸惑うばかりだった
ヤバイ!こんなに幸せだと落とし穴あるかも!みたいな疑心暗鬼になることもあった
でもべつにいまのとこないな うん

そんな日々を過ごしているところ、ダンナとマターリ呑んでいたら携帯に弟から電話がきた

「もうオヤジダメだわ、追い出す」

わたしが家をでてから、払うものも払えず、家を追い出されたオヤジは結婚した弟のとこに世話になってた
だが、隠れてコソコソ酒を飲んでは、小便を撒き散らし、くだを巻き、怒鳴り、泣き落し、弟の奥さんの精神もやばくなっていったところだったそうだ

ヨメ「そうか、野垂れ死ねばいいのに」

弟「ねえさんどうにもならないの」

ヨメ「ああ、わたしの家じゃないしね、というか今までのこと忘れてない。
      金輪際面倒みない、おまえも早くそいつを追い出せ、おまえが食いつぶされるよ、なんなら手伝う」

弟「わかった…また連絡する」

ダンナ「何かトラブルか」

ヨメ「昔話したクソオヤジ、追い出すらしい、ざまあ」

ダンナ「でもオヤジさんなんだろう、後悔しないか」

ヨメ「するかも知れないがしないかも知れない、もう関わりたくない」

後日携帯が鳴った、知らない番号
出たらクソオヤジだった
弟てめえーーーー!

オヤジはいま、いかに自分が邪険にされているか、いかに自分がかわいそうかコンコンと語ってきた
真面目に働いて生きていきたい、人生をやり直したい、酒もやめる…という。
わたしは悩んだ。
あれだけわたしの稼ぎに縋り、家計から酒ばかり飲み、朝も夜も働くわたしを拘束して愚痴を言い続けた
わたしは肝臓がパンパンに腫れて立てないほど背中〜腰を痛めた
でも人生をやり直すチャンスというものはひとしく与えられるべきじゃないのか?
一度つまづいた人間にすごく厳しい社会だというのもわかっていることじゃないか。

ダンナ「なんか今日へんだぞ。なんかあった?」

ヨメ「言いたくない。だがしかしどうせ言ってしまうわたしの性格。クソオヤジから電話があってカクカクシカジカ」

ダンナ「うーん。なら一度会ってみようか。会って話さないとわからないだろう」

ヨメ「う〜〜〜〜〜〜ん。絆されるのは嫌だな」

ダンナ「おれがいる。大丈夫だ」

そんな感じで一度会ってみることになった

一緒に食事をすることにして、弟宅まで迎えにいって、食事をした。
わたしには何も言わなかったが、このときからダンナのなかで色々思惑があったようだ。

ヨメ「今日はありがとう、わたしのために」

ダンナ「気にするな。オヤジさん、おまえにすこし似ているな。

やり直したいっていうのを、助けてあげる気はないのか」

ヨメ「う〜〜〜ん。そりゃあわたしが大金持ちだったら少しは考えるかもね。
      でもいまは自分を立て直すのに精一杯。引き摺られてダンナに迷惑かけるのもイヤだ」

ダンナ「そうか」

じつはこのとき、ダンナとクソオヤジは携帯番号を交換していたようだ。
わたしの知らぬ間にいろいろ話が進んでいって、なんとダンナはクソオヤジのためにアパートを借りてきた。

3ヶ月の期限付きの契約だった。
レオパみたいなもんなのかな?
契約書をわたしは見せてもらってもいない
むかついた、悲しかった、つらかった、みじめだった
なんて表現していいかわからないけど複雑だった

ヨメ「なんでこんなことしたの」

ダンナ「…おまえの父親だから、助けたいっておもったから」

ヨメ「ありがたいけど、嬉しいけど、あいつは絶対お金なんか返さないよ。
      恩義に感じるかもわからないよ。今まで散々わたしを踏みつけにしたよ。今更変わるわけがない」

ダンナ「それはごめん…でもおれは、自分の親にもろくに孝行できなかったから。
         やって後悔するのはおれの自由だから、おまえはなんにも気にしないでほしい」

もうなんか申し訳なくてどうしようもなかった
ほらやっぱりわたしなんかと一緒にいたからこうなったじゃんって
ていうか気にするなって言われても無理だよね普通

で、その3ヶ月オヤジは結局なんにもしなかった
住所も携帯もあるのに職探しもなんにも
おなじことの繰り返しだった
電話がなければ職はさがせないからって携帯代はわたしが払ってた
日々の食費も
3ヶ月わたしはずっとダンナに謝った
お金も少しずつだが返した

期限がきたころ、オヤジは弟に頭を下げて帰ったようだ
そこでもいかにわたしに邪険に扱われたかwをネタにしてね

期限つきのアパートにしたのは、ほんとうにやり直す気があるのか見るためだった
それで真面目に職に就けば、普通のアパートを借りるつもりだった、でもおまえの言うとおりだったな、負担かけてごめんなって言われた
このことは今でも複雑な気持ちだけど、まあダンナの優しさからでたことだとおもって飲み込んでいる

その後クソオヤジは昔の会社の同僚女性?だかなんだかのヒモになっているようだ
弟んちは平和が戻った
「また子供をつくって、家庭をやり直したい」などとほざいているらしいが、これ以上犠牲をだすのはやめてほしいものだ

毒親もちとしては複雑だけどねw
畜生にも劣る存在ですよやつらは

それからはほんとに特に何もなく、
仕事して飯食って寝てたまに遊びに行って…
もうすでに結婚生活?してるような感じだった
熟年のw
喧嘩もとくになかったし というか相手が違うと喧嘩にもならないということを知った

ヨメ「○○が××って納得いかない」

ダンナ「どういうところでそう思うの」

ヨメ「△△だから」

ダンナ「うん、納得した、以後気を付けよう」

みたいな 逆も然り
喧嘩じゃなくて議論みたいな
感情がドバアッて前面に出ないんだね
気団板のヒス嫁スレとかはよく読んでる
女は感情で生きる生き物!とか言われてるし明日は我が身と思って振り返らせていただいてます

それである日、二人で呑んでたとき、いつも無口なダンナ今日はさらに無口だなっと思ってたら引き出しを漁り始めた
気にせずTV見てたんだが、目の前に紙ピラっと出されて

「コレ書いて」

手にとって見てみると

「 婚 姻 届 」

えっ
   。 。
  / / ポーン!
( Д )

  * *   * *
 * * * * * *
  * *    * *
      パーン!
( Д )


あ、省いてるけど一応ダンナのお母さんに会ったりはしてます
でも結婚ヨロシク!みたいなことも言ってないし大丈夫なのか!!??
とかは思った
わたしは天涯孤独のようなものだから別にいいんだけど

ヨメ「えっ?まじ?なに?」

ダンナ「婚姻届」

ヨメ「ですよねー^^いやいやいや結婚してください!
       みたいなことをなんかロマンチックが止まらない場所とかで言うんじゃないの?」

ダンナ「そういうのがいいの?」

ヨメ「べつに」

ダンナ「ならいいじゃん^^」

いまでも腑に落ちないがわたしたちらしいかなとは思った
こんな始まりだがとてもよくしてくれるお母さんには感謝してもしきれないよ

それで次の日役所に出しにいった
特に感慨深いこともなく…
今も同じ職場で仕事をしているが取引先の関係とかで名刺配りなおすのも面倒だし旧姓で処理してるしな
一応その夜焼肉食べに行ったから
照れてどもったけど

「お嫁さんにしてくれてありがとう」

って言ったら ダンナはすこしうるっとしてた
わたしもすこしうるっとした

●ちゃんたちにも連絡した

ヨメ「意外や意外、わたし結婚なぞしてしまいました」

●ちゃん「えええええええ!!!おめでとう!!!意外!!!」

ヨメ「偶然だな、わたしもそう思う」

●ちゃん「ヨメっちは今まで大変だったから、幸せになってね」

ヨメ「ホロリ」

といわけで今まで散々だった者同士だが
しょうがないのでこのダンナを幸せのドン底に叩き込んでやろうと日々努力している

仕事からかえったらあつあつご飯と風呂があるように
眠くなってしかたなくなるように洗いたてのシーツで
安らいでしょうがないようにいろんな話をして
まだまだ虐待してやるぜ!!

それでもうすぐ結婚記念日なんだが
なんとこの欠陥ヨメに

赤ちゃんがきますた

2年ほど経つが全く気配もないので、やはり毒親育ちの毒親ハイブリッドなわたしのとこには来たくないか…
そうかそうか…と思ってたら、コウノトリさんが配送ミスしたのかな?
いらっしゃいました
昨日の貧血は多分このせい

さ〜〜てダンナにどういう伝え方をしてくれよう…
更なる虐待を…ケケケケ。
というのが今です

コメントの数(14)
コメントをする
コメントの注意
名前  記事の評価 情報の記憶
この記事のコメント一覧
1 . 名無しさん  ID:PPWLGxs00編集削除
もげろ
幸せにな
2 . 名無しさん  ID:hUjZvU2.0編集削除
爆ぜろ
お幸せにね
3 . 名無しさん  ID:vvA.60.X0編集削除
なんか、そうだな。幸せに。
4 . 名無しさん  ID:F28qeLvD0編集削除
親子ともども一生幸せになるよう祝ってやる
5 . 名無しさん  ID:dDWahhp.0編集削除
人に歴史あり
6 . な  ID:6lPILjXN0編集削除
くそーっ。

これまでで最強の念を込めて。

もげろっ。幸せになりやがれっ!
7 . 名無しさん  ID:Rlj3iliv0編集削除
このサイトは
女性が書くモノに
出来の良く 巧い文の作が多い

続く ↓↓
8 . 名無しさん  ID:Rlj3iliv0編集削除
う〜ん
X3はやはりそれなりの意味があるのだと思う・・・・・・・・・
で 夜のガールズバーのようなとこに通う男で
18歳差か・・・
ホントに それで幸せと謂えるのだろうか・・・・
ポックリ逝ってくれればいいが
老人介護は大変だよ
 他を当たる 探す意味でも
見合い会社に入会して
苦労した分を取り返すように
良い人に出会えたかもしれない・・・
9 . 名無しさん  ID:Rlj3iliv0編集削除
↑↑ 続き
貴女が30過ぎなら 良かったかもね〜
40過ぎなら 手放しで 祝福出来るけれども

まだ 24歳・・ 相手の男のスペックを横目にチラ見すると… モッタイナイと・・・・ 
心から 幸あれ!  と 祈ります。
10 . 名無しさん  ID:UPPnskBb0編集削除
こんな大作小説はいらないです
11 . 名無しさん  ID:QV2H9dCy0編集削除
マイナス × マイナス = プラス でっすんって?数学ですか?
12 . 名無しさん  ID:nHTz3ZUy0編集削除
自分を「ヨメ」じゃなくて普通に「私」でよかったんじゃね?w
でも油断するなよ、忘れた頃に来るぞ。ヒモ切られた親父がな。
旦那の携帯番号を変更しとけ。できるなら遠くに引っ越せ。
丸投げ弟ととも距離を置いた方がいいかもな、断絶はしないまでも年1程度の付き合いにした方がいい
せっかく掴んだ幸せが崩れたら生来の不幸よりもどん底感はハンパねーぞ
13 . *  ID:mdd33S.U0編集削除
※10 お前みたいなコメントする禿も※欄にはいらないです。
14 . 名無しさん  ID:w8u2SSow0編集削除
↑↑同意

コメントを書き込む

今月のお勧めサイト



週間人気ページランキング
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

人気ページランキング
過去30日間の人気ページランキングです。


以前のはコチラ↓


このカテゴリー内ネタの情報求む!
タグ
ブログパーツ ブログパーツ