魔王ちゃん「やれやれ・・・」

勇者「まったくで・・・」

魔王ちゃん「うおっ!?おまっ、どこから入った!?」

勇者「かわいいなー。なでなでしたいなー」

魔王ちゃん「やめろ馬鹿者。気安く触るでない」

勇者「いいじゃないか。減るものじゃないし」

魔王ちゃん「減るのだ!だから触るな!」

勇者「えー」



魔王ちゃん「くっ・・・」

勇者「で、ところであんた誰?」

魔王「魔王だ」

勇者「ウソっ!!!!!????」

魔王ちゃん「なんだその残念そうな顔は」

勇者「え・・・だって・・・ねえ・・・」

魔王ちゃん「言いたいことがあるなら言えばよかろう」

勇者「いいの?」

魔王ちゃn「言えばいいと言っておる!」

勇者「ちっこい」

魔王ちゃん「・・・・・・っ!」

勇者「かわいい」

魔王ちゃん「くっ・・・・!」

勇者「あれ?もしかして泣いてる?」

魔王ちゃん「泣いてないっ!!!」

勇者「あっ」

魔王ちゃん「む?」

勇者「えっと・・・確かこの辺に・・・」ゴソゴソ ←ポケットを漁る

勇者「チョコいる?」

魔王ちゃん「うむ」パクッ モソモソ

魔王ちゃん「う、うまい」

勇者「へへー」

魔王ちゃん「なぜ得意げなのだ」

勇者「別にー」

魔王ちゃん「くっ・・・」

魔王ちゃん「ひとつ言っておく。わしは魔王だ」

勇者「知ってる」

魔王ちゃん「・・・・・・・・」

勇者「・・・・・・・」

魔王ちゃん「あー・・・その、なんだ。もっとこう、あるだろ」

勇者「ん?」

魔王ちゃん「もっと怖がったりしてくれなきゃ困る」

勇者「怖くないし。むしろかわいい」

魔王ちゃん「もっと緊張してくれなきゃ困る」

勇者「緊張?してるよ?」

魔王ちゃん「おお!」

勇者「こんなかわいい娘の前で緊張しない男がいるかっての」

魔王ちゃん「・・・・・っ!?」カァァ

勇者「魔王ちゃんって彼氏とかいるの?」

魔王ちゃん「いないが・・・・」

勇者「えっ!ウッソ?マジで!?」

魔王ちゃん「そんなに驚くようなことか?」

勇者「だって魔王ちゃんみたいなかわいい娘、男なら絶対ほっとかないって」

魔王ちゃん「仕方なかろう・・・わしは魔王としての政務が忙しいしの。そんな暇はない」

勇者「魔王も楽な商売じゃないってことか」

魔王ちゃん「うむ。テキトーに人間をいじめて楽しんでるように思われているが、事務仕事の方が多い」

勇者「どんな仕事?」

魔王ちゃん「配下の魔物が結婚したので祝辞を送ったりの」

勇者「独り身にはキツイ仕事だな」

魔王ちゃん「そ、そんなことはない」

勇者「魔王ちゃんって強いの?」

魔王ちゃん「強いぞ」

勇者「えー、信じられないな」

魔王ちゃん「強いと言っておろう」

勇者「ふーん?」

魔王ちゃん「・・・・っ!強いの!強いのにっ・・・!」

勇者「わ、分かった分かった」

魔王ちゃん「本当に」

勇者「ああ。魔王ちゃんは強いなー」

魔王ちゃん「ふ、ふん。分かればよい」

魔王ちゃん「ところで話は戻るが・・・」

勇者「うん」

魔王ちゃん「貴様、どうやって入った?ここは魔王城だぞ」

勇者「普通に」

魔王ちゃん「選りすぐりの魔物が守備についていたはずだが」

勇者「倒した」

魔王ちゃん「え・・・・・」

勇者「全部倒した。EXP美味かった。まあ1%しか上がらなかったけど」

魔王ちゃん「レベルどんだけ」

勇者「107」

魔王ちゃん「ほう・・・・・」

勇者「俺くらいの廃人になると10時間ぶっ続けで狩るとか余裕だし」

魔王ちゃん「ひさびさに歯ごたえのありそうな人間じゃ」

勇者「なんだかうれしそうだね」

魔王ちゃん「久々に全力で戦えそうだの」

勇者「えっ・・・・・」

魔王ちゃん「さあ人間よ、剣を取れ!心ゆくまで戦おうぞ!」バサッ

勇者「そのポーズいい!」パシャ!パシャ!

魔王ちゃん「こ、こら。撮るでない。撮影禁止だ」

勇者「ごめんごめん。でもあまりにもかわいかったから」

魔王ちゃん「またそのような戯言を!いいからわしと戦え!」

勇者「断る!」

魔王ちゃん「くっ・・・・どうしてもか?」

勇者「当たり前じゃん。戦うよりデートしたい」

魔王ちゃん「むー」

勇者「俺のこと嫌い?」

魔王ちゃん「当たり前じゃ!」

勇者「俺は魔王ちゃんのこと、大好きなんだけどな」

魔王ちゃん「な、なにを・・・・・。ふん、どうせその手で色んな女を口説いておるのだろう?その手には乗らん」

勇者「そんなことないよ。魔王ちゃんは特別」

魔王ちゃん「・・・・・・・」ジー

勇者「・・・・・・・」ニコニコ

魔王ちゃん「くっ」///

勇者「あっ、魔王ちゃん」

魔王ちゃん「む?」

勇者「そのローブ、ほつれてるよ」

魔王ちゃん「む、ほんとじゃ。まあずっと着ておるからの」

勇者「ちょっと貸して」グイッ

魔王ちゃん「あ、これ、よさんか・・・・」

勇者「おおぉぉ。ローブの下はそんな洋服を・・・」

魔王ちゃん「な、なんだ!部下が貴族の娘から奪ってきたものだから似合わなくて当たり前だろう」

勇者「いや、すげー似合ってるよ」

魔王ちゃん「そ、そんなことより!わしのローブをどうするつもりじゃ」

勇者「いやほっといたら広がっちゃうからね。ほつれた部分をこうして・・・」スッスッ

魔王ちゃん「見事な手際じゃ・・・・というか、どこから針と糸を?」

勇者「はいできた」

魔王ちゃん「あ、ありがとう」

魔王ちゃん「・・・・・」グーーーーー

魔王ちゃん「こっ、これは違うんじゃ!」

勇者「ちょっと待ってて」バヒュンッ!

---一時間後---

勇者「はい、お待たせ」

魔王ちゃん「う、美味そう・・・・・」ゴクリ

勇者「ちょっと厨房を使わせてもらったよ。見慣れない食材が多かったけど、なんとか工夫してみた」

魔王ちゃん「ふ、ふん・・・人間の作る料理など・・・」パク

魔王ちゃん「!!!??」

勇者「どう?」

魔王ちゃん「ううっ・・・」ボロボロ

勇者「なんで泣くの!?」

魔王ちゃん「美味い・・・・・」

魔王ちゃん「ああ、幸せじゃ・・・・」

勇者「よかった」

魔王ちゃん「じゃあ腹もふくれたことだし・・・・」

勇者「うん」

魔王ちゃん「戦うか」

勇者「断る」

魔王ちゃん「ううううううー」

勇者「うなってもダメ。なんで魔王ちゃんはそんなに戦いたがるの?」

魔王ちゃん「ここまで来る強い人間がいなくての。いくら魔王とて事務仕事ばかりでは体がなまってしまう」

勇者「魔王ちゃん戦ったことあるの?」

魔王ちゃん「300年ほど前にの」

勇者「へえ。そりゃすごい昔だね」

魔王ちゃん「うむ。白いヒゲをこれでもかと生やした大男じゃった。大剣を見事に使う男での。苦労させられた」

勇者「ヒゲ・・・大剣・・・それってヴァレンシュタイン?」

魔王ちゃん「おお!確かそんな名前じゃったな」

勇者「剣聖ヴァレンシュタイン・・・・まじかよ」

魔王ちゃん「しばらく戦った後、お互いの健闘を称えて宴会に突入しての。そのときのやつのはしゃぎようといったら傑作だったぞ」

勇者「打ち解けてるし・・・」

魔王「なかなか面白いやつじゃった。土産を持たせて帰したが、あの後達者に暮らしていたかの」

勇者「土産って、もしかしてこれ?」スッ

魔王「おお!これは確かにわしが持たせてやった剣じゃ。なぜお主が?」

勇者「いや、この魔剣なんだけど、もの凄い呪い付きでさ、死人がいっぱい出たんだよね」

勇者「ヴァレンシュタイン以外に使えなかったみたいでさ。普通の人間は持っただけで発狂するとか」

勇者「城の物置の奥に忘れられてたのをこっそりいただいたんだよね」

魔王ちゃん「こっそりって・・・・それは泥棒ではないのかの?」

勇者「ははっ、泥棒は勇者の基本スキルだぜ」

魔王ちゃん「呆れたやつじゃ。しかしそれならばお主が強いのも頷ける。この剣はわしの作品の中でも特によく出来たものじゃ」

勇者「魔王ちゃんが作ったのかよ」

魔王ちゃん「うむ」

勇者「すげえ!さすが魔王!」

魔王ちゃん「む?そ、そうか。ふふん」

勇者「どうやって作るの?」

魔王ちゃん「こうじゃ」ガバッ! ←自分の口に手を突っ込み

魔王ちゃん「もがががが。ぐぼっ・・・ぐぶぼ」

勇者「わっ、タンマタンマ!それちょっとグロいからやめて!」

魔王ちゃん「げほっ、げほっ」

勇者「作るって・・・・体から出すのかよ」

魔王ちゃん「うむ」

勇者「それはもうやめたほうがいいな」

魔王ちゃん「なぜじゃ」

勇者「魔王ちゃんみたいなかわいい女の子が口から物を吐くところを見たくない」

魔王ちゃん「またそのような・・・・・かわいいかわいいと・・・・・」

勇者「だってかわいいし」

魔王ちゃん「ふ、ふん」///

勇者「魔王ちゃんとデートしたい」

魔王ちゃん「また直球じゃな」

勇者「嫌?」

魔王ちゃん「いやではない・・・が、色々忙しくての」

勇者「仕事か」

魔王ちゃん「うむ。勇者の応対も仕事のひとつだからお主とこうして話しておるが、こうしている間にも仕事は溜まっていくのじゃ」

勇者「その机の上の書類の山?」

魔王ちゃん「うむ」

勇者「ちょっと見せて」バババババババババババ!

魔王ちゃん「あ、これ・・・」

勇者「終わった」

魔王ちゃん「!!??」

魔王ちゃん「むう、各領地の住人の訴えとその的確な回答。各総督への指示・・・完璧じゃ」

勇者「仕事は片付いたよ。デートしよう」

魔王ちゃん「い、いやじゃ・・・」

勇者「えー」

魔王ちゃん「そ、そうじゃ!」

勇者「ん」

魔王ちゃん「わしと戦って勝てばデートしてやってもよい」

勇者「よしきた」

魔王ちゃん「ふふふ。ようやくその気になったようじゃの」

勇者「じゃーーーんけーーーん」

魔王ちゃん「ジャンケン勝負じゃない!」

勇者「俺は魔王ちゃんに死んで欲しくないだけだ」

魔王ちゃん「まるでわしが負けると決まってるような言い草だの・・・・」

勇者「だってレベル107だし」

魔王ちゃん「ああ、それは凄いの。レベル100からは経験値テーブルがマゾいからの。そこまで上げておる人間はそうはおらんて」

勇者「それでも戦いたいの?」

魔王ちゃん「む、むう・・・・・・」

勇者「うーん、怪我させない程度に・・・・」

魔王ちゃん「し、失礼な!いいから全力でかかってこい!わしとデートしたいのじゃろう?」

勇者「やるしかないか・・・・」

---一時間後---

勇者「マジかよ!?魔王つええ」

魔王ちゃん「ふふふふふ。まだまだ、わしの力はこんなものじゃないぞ」

勇者「チートすぎる・・・・・」

魔王ちゃん「さあとどめといくかの」

勇者「くっそおおおおおおおお!!!」

・・・・・・・・・

・・・・・

・・・

勇者「負けた」

魔王ちゃん「デートはなし、じゃな」

勇者「分かった」

魔王ちゃん「なかなかいい運動になったぞ。人間にもたいした者がいるようじゃ」

勇者「結婚してくれ」

魔王ちゃん「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?」

勇者「魔王ちゃん!!!俺と結婚してくれえええええ!!!!」

魔王ちゃん「な、なななな何を突然言い出し結婚とかそんなわしは魔王だし人間とはつきあえなそもそも敵同士というか会ったばかりでその・・・・」

勇者「ダメなら諦める」

魔王ちゃん「ダメじゃ・・・・・・・・・・ない・・・・けど――」

勇者「うおおおおおおおおおおおおお!やったーーーーーー!魔王ちゃんゲットーーーーー!」

魔王ちゃん「人の話を最後まで――」

勇者「いいいいいいいいぃぃぃぃーーーーやっほおおおおぅぅぅぅ!」

魔王ちゃん「あわあわ」

---数日後---

魔王ちゃん「結婚してしまった・・・・」

勇者「魔王ちゃん、愛してるよ」

魔王ちゃん「ふ、ふん・・・・」

勇者「よしよし」ナデナデ

魔王ちゃん「ん・・・・・」

勇者「嫌がらなくなったね」

魔王ちゃん「どうせ嫌がってもするのだろう?」

勇者「かわいいから撫でたくなっちゃうんだよ」

魔王ちゃん「仕方ないやつじゃの」

魔王ちゃん「それにしても・・・・」

勇者「ん?」

魔王ちゃん「最近の人間は歯ごたえがなくて困る」

勇者「また言ってる・・・・」

魔王ちゃん「お主より強い人間はおらんかの」

勇者「いないと思うけど」

魔王ちゃん「やれやれじゃな」

勇者「この戦闘狂め」

魔王ちゃん「ふ、ふん」

勇者「魔王ちゃん」

魔王ちゃん「ん?」

勇者「そんなに強いならちゃちゃっと人間なんか滅ぼして世界征服すればいいじゃない」

魔王ちゃん「お主、分かってて言っておるな」

勇者「・・・・・まあ」

魔王ちゃん「ふう。人間を滅ぼしてしまったらわしと戦える人間が育たぬだろう?それでは楽しみがない」

魔王ちゃん「かといってあまり繁栄させすぎても部下の魔物たちがうるさい」

魔王ちゃん「つまり人間は生かさず殺さずなのじゃ」

勇者「うわっ、魔王らしいことを」

魔王ちゃん「むう・・・・」

勇者「・・・・・俺なんかと結婚してよかったの?」

魔王ちゃん「どうした?」

勇者「人間と結婚したら魔物たちが黙って無いんじゃないの?」

魔王ちゃん「実は色々とうるさく言われてての」

勇者「やっぱり」

魔王ちゃん「まあせいぜい80年程度の辛抱じゃ我慢せいと言って聞かせたがの」

勇者「なんかドライっすね・・・」

魔王ちゃん「お互いの寿命が違うのじゃから仕方ないじゃろう」

勇者「もしかして、俺が死んだ後にいい男が現れたら、そいつとくっつくってことも?」

魔王ちゃん「ははは。安心せい。お主が生きている間はそんなこと考えたりせん」

勇者「よし、人間滅ぼそう」

魔王ちゃん「!!!??」

勇者「俺、魔王ちゃんが他の男と仲良くしてるところなんて想像したくない」

魔王ちゃん「む、むう。しかしの・・・」

勇者「俺は魔王ちゃんが好きだ。魔法ちゃんと人間全体を天秤にかけたら魔王ちゃんのほうに傾く」

魔王ちゃん「気持ちはうれしいが、しかしそれはやりすぎじゃ」

勇者「大丈夫。俺が本気出せば国のひとつやふたつ消滅させてみせるって」

魔王ちゃん「ダメじゃと言っておろう!」

勇者「どうしても」

魔王ちゃん「どうしてもじゃ」

勇者「・・・・・・・」

魔王ちゃん「・・・・・・・」

勇者「分かったよ。ご飯作ってくる」

魔王ちゃん「うむ」

---さらに数日後---

勇者「掃除終わった」

魔王ちゃん「相変わらず早いの。一人でこの城全部掃除するのになんで1時間かからないんじゃ」

勇者「へへっ」

魔王ちゃん「恐ろしいやつじゃな・・・・」

勇者「ついでに書類仕事も片付けておいた」

魔王ちゃん「わしのやることがない・・・・・」

魔王ちゃん「暇なんじゃが」

勇者「いいんだよ魔王ちゃんは何もしないで玉座に座ってて」

魔王ちゃん「しかしの・・・・・」

勇者「家事は全部俺がやるから」

魔王ちゃん「うううう・・・・暇で暇で・・・・」

勇者「いい子いい子」ナデナデ

魔王ちゃん「ん、むう・・・・」///

---さらに数日後---

魔王ちゃん「おおおおう・・・・・」

勇者「どうした?」

魔王ちゃん「うむ。目のゴミを追っかけてたらちょっと目が痛くなった」

勇者「ごめんよ、仕事を奪って」

魔王ちゃん「分かればよい」

------

勇者「あ」

魔王ちゃん「?」

勇者「手紙だ」

魔王ちゃん「誰から?」

勇者「妹」

魔王ちゃん「お主、妹がおったのか」

勇者「うん」

魔王ちゃん「なんと書いてあるんじゃ?」

勇者「いやなんか俺死んでるって思われてるみたいで、魔王殺すって書いてある。すぐ行くって」

魔王ちゃん「ほう・・・・・」

------

妹「魔王!覚悟しろ!」

魔王ちゃん「よう来たの。まあゆっくりしてゆくがよい」

勇者「よっ」

妹「お兄ちゃん!?生きてたの」

勇者「おう」

妹「なんでそんなやつと仲良くしてるの!」

勇者「俺、魔王と結婚したから」

魔王ちゃん「そういうことじゃ」

妹「そんな・・・・・・・・・」

妹「お兄ちゃんはそいつに騙されてるんだよ!」

勇者「そんなことないんだが・・・・・」

魔王ちゃん「こやつ、結構強そうじゃな」

勇者「まあ俺の妹だからな。確か90レベルは超えてたと思う」

魔王ちゃん「ほ、ほう・・・・・」

勇者「よだれが出てるぞ魔王ちゃん」

魔王ちゃん「おお!いかんいかん。最近暇だったからつい、な」

妹「何二人で話してるのよ!いいから私と勝負しなさい!」

魔王ちゃん「ううっ」ボロボロ

妹「なに泣いてるの!」

魔王ちゃん「これじゃ・・・・わしの求めておったシチュエーションはこれなんじゃ」

妹「バカにするなぁーーーーー!でやぁーーーーー!」バッ!

勇者「おっと」ガキン!

妹「邪魔しないでお兄ちゃん!」

勇者「腕を上げたな妹よ。だが魔王と戦いたければまず俺を倒していけ」

魔王ちゃん「おい・・・・」

妹「このバカーーーー!いいわよ!やってやるっ!」

勇者「それでこそ俺の妹よ」

ヒュッ!ガキン!ガッ!ガッ!バババッ!

妹「くっ、さすがお兄ちゃん。相変わらずムカつく強さね」

勇者「お前もなかなかだぞ」

妹「ふふふ」

勇者「はははは」

魔王ちゃん「えー・・・・・」

---一時間後---

妹「負けた・・・・」

勇者「ふっ」

妹「魔王っ!覚えてなさいよ。私が死んでも、いつかあなたの野望をくじく者が現れるわ!正義は不滅よ」

魔王ちゃん「あ、うん・・・・」

妹「ばーーーーか」タタタッ!

勇者「帰ったな」

魔王ちゃん「なんというか、お主の妹らしいな」

勇者「え?そう?似てない似てないと思ってたんだけど」

魔王ちゃん「誰が見てもお主の妹と分かる」

勇者「そ、そうか」

-------

勇者「買い物に行ってくる」

魔王ちゃん「そんなものは部下にまかせればいいのに」

勇者「あいつらじゃタイムセールに合わせて効率的に売り場を周ることはできない」

魔王ちゃん「そ、そうか・・・・」

勇者「何か食べたいもの、ある?」

魔王ちゃん「アイス・・・・」

勇者「わかった」

------

魔王ちゃん「わしも料理がしたい」

勇者「いいよいいよ俺がやるから」

魔王ちゃん「しかし人間の女は料理をするものだろう?」

勇者「んー最近ではそうとも限らないけど」

魔王ちゃん「わしの手料理をお主に食べてもらいたいのじゃ!」

勇者「魔王ちゃん・・・・」ウルウル

---夕食後---

勇者「おおう・・・・」ヨロヨロ

魔王ちゃん「部下が半分になってしもうた・・・」

勇者「俺の分だけ作ればよかったのに・・・」

魔王ちゃん「お主はよく耐えたの」

勇者「魔王ちゃんの料理だもん。食べて死ぬわけにはいかない」

魔王ちゃん「喜べばいいのか怒ればいいのか」

------

魔王ちゃん「お兄ちゃんっ」

勇者「!!!!?????」ガタッ!!

魔王ちゃん「な、なんじゃその反応は」

勇者「も、もう一度お願いします!!!」ビシィッ!

魔王ちゃん「いやじゃ」

勇者「えー」

魔王ちゃん「いやと言ったらいやじゃ」

勇者「じゃあなんでやったのさ」

魔王ちゃん「人間の男は妹萌え族が多いと聞いての」

勇者「どこの知識だよ・・・」

魔王ちゃん「お主は違うのかの?」

勇者「ちがう」

魔王ちゃん「ではさっきの反応はなんじゃ」

勇者「そりゃあ魔王ちゃんだからだよ」

魔王ちゃん「ううっ」///

------

魔王ちゃん「シャワーじゃ」

勇者「おう」

魔王ちゃん「覗くなよ」

勇者「お、おう」

魔王ちゃん「なんでちょっとどもった!」

勇者「・・・・・・」

魔王ちゃん「体が洗えない・・・・」

勇者「大丈夫だよ。魔王ちゃんの匂いならどれだけ臭っても俺にとっては最高の香水さ」

魔王ちゃん「ハァッ!」ゴッ!!

勇者「・・・・ぐぎゃ」バタン

魔王ちゃん「こやつより強くてよかった」

------

勇者「・・・・・」ソワソワ

魔王ちゃん「何をそわそわしておる」

勇者「な、なんでもないよ?」

魔王ちゃん「おかしなやつじゃな」

部下A「ちーーっす、勇者さん郵便っす」

勇者「馬鹿野郎!なんでここへ持ってきた!」

部下A「あ、え・・・」

魔王ちゃん「ん、それはなんじゃ?」

勇者「なんでもないです」

部下A「そうそう。なんでもないっす」

魔王ちゃん「いいから見せい!」バッ!

勇者「あ・・・・」

魔王ちゃん「こ、ここ、こんな本をーーーー!!」

勇者「ひぃっ!ごめんなさい」

魔王ちゃん「わしというものがおりながら・・・・」

勇者「え・・・・」

魔王ちゃん「なんでもない!」

魔王ちゃん「・・・・・ところで」

勇者「はひ」

魔王ちゃん「こういうのが好きなのかの?」///

勇者「えっ!してくれるの!?」

魔王ちゃん「するわけなかろう!」ゴッ!

勇者「・・・はぎゅん」バタッ

---------

勇者「あー・・・」

魔王ちゃん「また手紙かの?」

勇者「まあ、うん・・・」

魔王ちゃん「なんと書いてあるのじゃ?」

勇者「なんか俺、魔族側についた裏切り者として懸賞かかってるらしい」

魔王ちゃん「む、むう」

勇者「妹が国王にチクったかな?ははは」

魔王ちゃん「・・・・・すまんの」

勇者「なんで謝んの?」

魔王ちゃん「わしと結婚したばかりにこんな目に」

勇者「何言ってんだよ。俺が好きで結婚したんだから。魔王ちゃんのためなら人間だって滅ぼせる」

魔王ちゃん「しかしの・・・・うん」

------

魔王ちゃん「ふははは。人間よ、よくぞここまでたどり着いた。さあ剣を取るがよい」

勇者「何やってんの?」

魔王ちゃん「わわ。み、見てたのか?」

勇者「うん」

魔王ちゃん「たまには練習しておかないと・・・の」

勇者「まさか俺が来るまで定期的にそんな練習を・・・」ブワッ

魔王ちゃん「その涙はとても失礼な涙だと思うがどうか?」

勇者「めっそうもない」

---------

魔王ちゃん「年金を始めようと思う」

勇者「年金?」

魔王ちゃん「うむ。魔物たちに取ったアンケートによると、将来に対する不安が一番多かった」

魔王ちゃん「そこで老後にも安定した暮らしができるよう資金を積み立てる制度を作ろうと思う」

勇者「魔物の世界も大変なんだな」

魔王ちゃん「まあの」

-----

魔王ちゃん「ちょっと小耳に挟んだんじゃが」

勇者「うん?」

魔王ちゃん「最近城内で『魔王ちゃんファンクラブ』なるものが流行っているそうじゃ。何か知っておるかの?」

勇者「い、いや」

魔王ちゃん「本当に?」

勇者「・・・・・・」

魔王ちゃん「本 当 に?」

勇者「ごめんなさい作ったのは俺です」

魔王ちゃん「ふう。わしの旦那なのにファンクラブまで作る必要があるのかの」

勇者「いやあ実はこれが結構隠れファンが多くてさ。特に有翼系の魔物は俺が入れないところも入れるじゃん?」

勇者「で、俺が手に入れられないような写真も持ってたりするのよ。そういうアイテムを交換するのに便利――」

魔王ちゃん「ほう・・・・」

勇者「あ・・・・・・・・・・」

-------

勇者「そういえば魔王ちゃんって子供出来たりするの?」

魔王ちゃん「ぶっっ!!!??」ブバアッ!

勇者「うわっ、汚っ」

魔王ちゃん「げほっげほっ。な、なななにを突然言い出すのじゃ」

勇者「いやだって俺ら夫婦なわけじゃん。子供でもできたら幸せかなーって」

魔王ちゃん「む・・・・」

勇者「だから今夜・・・・」

魔王ちゃん「なにが今夜じゃっ!!!」ゴッ!

勇者「・・・・ふぎゃお」バタン

-----

魔王ちゃん「町へ行ってみたい」

勇者「え?人間の?」

魔王ちゃん「うむ。お主の話を聞いているととても興味深くてな。どうしても行ってみたくなった」

勇者「ついに魔王ちゃんとデートかぁ」

魔王ちゃん「か、勘違いするでない!べ、別に一緒に外出するからといってデートだとは――」

勇者「よーし、それじゃさっそく行こうか」

魔王ちゃん「え?今すぐ?待つのじゃまだ心の準備がそれに魔王が人間の町になんて行ったら騒ぎに」

勇者「大丈夫大丈夫。ローブを脱いでいけば分からないって」

魔王ちゃん「うーーーわーーーーー」

----

魔王ちゃん「ここが・・・人間の町かの」

勇者「なんで俺がこんな格好を・・・・」

魔王ちゃん「たわけ。お主は懸賞金がかかっておるのじゃろう?変装しないで歩いたらそれこそ騒ぎになろう」

勇者「まあそうだけど。でもこんなぶかぶかのローブ・・・」

魔王ちゃん「わしはいつもそれを着ておるのじゃがな」

魔王ちゃん「みんなこっちを見ているのじゃが・・・・まさかお主の変装がバレておるんじゃなかろうな」

勇者「いや、それは違うと思う」

魔王ちゃん「落ち着かんの」

町人A「ねえねえ、君かわいいね。もしよかったら俺と一緒に――」

勇者「ガルルルル」

町人A「うわっ、なんだこのローブおばけ」
町人B「・・・どこかのお姫様かな?」ヒソヒソ
町人C「・・・お忍びで遊びに来てるのか?」ヒソヒソ
町人D「横のローブすっぽり被ってる人キモーイ。あんなダサいローブ小学生までだよねキャハハ」

勇者「・・・・・・」

魔王ちゃん「わしっていつもそんなにダサかったのかの・・・・」

勇者「ちょっとあいつら殺ってくる」

魔王ちゃん「やめい」

-----

魔王ちゃん「・・・・・・・」

勇者「ん?ああ、それはこの国の特産の銀細工だな」

魔王ちゃん「べ、別にわしは欲しいなんて思ってないからな。見とれてたわけじゃないぞ。勘違いするでない」

勇者「これひとつください」

店主「あいよ」

勇者「これは髪飾りだな。こうやって着けてっと・・・・ほら、鏡見てみろよ」

魔王ちゃん「・・・・おぉ」

勇者「・・・・おぉ」

----

勇者「この店の4段アイスは有名なんだ。凄いだろ」

魔王ちゃん「う・・・む・・・凄い大きさじゃ」

勇者「はは。こぼすなよ」

魔王ちゃん「うむ・・・・・・」

魔王ちゃん「こんなに楽しいのは何百年ぶりかの」

勇者「大げさな」

魔王ちゃん「いや、本当じゃ。こう言ってはなんじゃが・・・その・・・よかったと思う」

勇者「ん」

魔王ちゃん「・・・・お主と一緒になって」

勇者「・・・・・・・」

魔王ちゃん「どうした?」

勇者「なんでもない」

----

妹「おっ、お前は!!」

魔王ちゃん「おお、お主は」

勇者「よっ。奇遇だな。お前も買い物?」

妹「魔王よーーーーーーーーーーーーーー!」

ざわ・・・ ざわ・・・

勇者「ちょっ、馬鹿お前・・・」

町人A「おい、魔王だって!」ヒソヒソ
町人B「マジかよ・・・・」ヒソヒソ
町人C「国軍に知らせたほうがいいんじゃないか?」ヒソヒソ
町人D「やっぱりあのローブ、キモイと思ってたのよねー」

魔王ちゃん「いや魔王はわし・・・・」

軍人「話は聞かせてもらった。ちょっと署まで来てもらおうか」

勇者「えっ・・・ちょっ・・・離してください」

魔王ちゃん「いやだからわし・・・・」

妹「お兄ちゃんを放して」

軍人「ほら、さっさと来るんだ」

勇者「いててて」

妹「だからそっちじゃないんだってばー」

勇者「うおおおおおおお!離せっつってんだろ!」ドガァッ!

軍人「ぐわあああああああ!」

町人A「うわあああやっぱり魔王だーーー!」
町人B「逃げろおおおおお!!」
町人C「ぎゃあああああああ!」
町人D「きゃあああああああ!」

----

勇者「やっちまった・・・・・」

魔王ちゃん「お主、まずいことになったぞ」

勇者「え」

魔王ちゃん「さっきの軍人、仲間を連れてきおった」

勇者「マジかよ・・・・囲まれてやがる」

魔王ちゃん「お主の妹は・・・もうおらんな」

勇者「あいつめ・・・・」

軍人隊長「もう逃げられないぞ魔王め!」

魔王ちゃん「さて、どうするかの」

勇者「参ったな」

魔王ちゃん「こうなったら力ずくで逃げるかの?」

勇者「・・・・・・・」

魔王ちゃん「?」

勇者「俺が捕まる」

魔王ちゃん「なんじゃと」

勇者「あいつらは俺を魔王だと思ってる。俺が捕まればひとまず魔王ちゃんは逃げられる」

魔王ちゃん「お主が犠牲になることはない。なあに、こんなやつらものの数秒で」

勇者「ダメだ」

魔王ちゃん「ふん、わしのために人間すら滅ぼしてみせると言っておったのは誰じゃ?あれは嘘だったのかの」

勇者「そうじゃない」

魔王ちゃん「ではなぜじゃ」

勇者「魔王ちゃんは顔を見られてる。力を使えばもうこの町に居場所はない」

魔王ちゃん「・・・・・・」

勇者「楽しかったって言ってたよな。何百年ぶりだって。だったらまた来たいよな」

勇者「そんで色々買い物をして、見て周って、色々食べて、そんで・・・そんで・・・」

勇者「俺なら大丈夫。やつらにはもう顔バレしてるしな。魔王の手先として捕まればこの件は落ち着く」

魔王ちゃん「それならお主が――」

勇者「魔王ちゃんをさらって逃げるか?そうしたら魔王ちゃんのことは否応なしに調べられる」

勇者「魔王の手先にさらわれたあの娘は誰だ?ってな。万が一を考えたら魔王ちゃんへ注目が集まることは避けたい」

魔王ちゃん「お主、そこまで考えて・・・」

勇者「さあ長話は終わりだ。先に城で待っててくれよな」

魔王ちゃん「あ・・・・」

---一ヵ月後---

魔王ちゃん「なぜじゃ・・・・」

魔王ちゃん「なぜ戻って来ないのじゃ・・・・」

魔王ちゃん「うっ・・・・うっ・・・・」

部下A「魔王さま、仕事が溜まっています。仕事を・・・・」

魔王ちゃん「うるさい!」ゴオッ!

部下A「ぎゃああああああああ!!!!」ボバッ!

魔王ちゃん「うっ・・・・うっ・・・・」

魔王ちゃん「・・・・・・・滅ぼすか・・・・」

-----

勇者「あーーーうーーー。メシ・・・・」

看守「うわっ、こいつまだ生きてやがる。魔王の手先だって話は本当だったのか」

勇者「う・・・・あ・・・・」

看守「ほとんど何も食わせずに牢屋に放り込んで、それでも生きてるとか人間じゃねえよ」

看守「元は勇者だったって話じゃねえか。俺らはまんまと騙されてたわけだ。くそっ!ムカつくぜ」

勇者「う・・・・う・・・・・」

看守「いくら魔王の手先でもその魔封じの足枷は堪えるだろう。あらゆる力を封じ込めるマジックアイテムだからな」

看守「国王はお前を全国民の前で公開処刑にしたいらしいが、今すぐ殺してやりたいぜ」

勇者「・・・・・・・・」

-------

殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!

処刑人「なあ、あの世へ行くにゃいい日だと思わないか?」

勇者「・・・・・・・・」

殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!

処刑人「ああ、お前は魔王の手先だからあの世へは行けないんだっけか。ん?どっちかな?」

勇者「・・・・・・・・」

殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!

処刑人「見ろよ、この大観衆を。これだけの観客に見送られて逝けるんだ。罪人冥利に尽きるってもんだろう?」

勇者「・・・・・・・・」

殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!

処刑人「けっ。もう口も利けないか。つまらねえ。・・・・おっ合図だ。じゃあ・・・・・あばよ」

ざわ・・・ ざわ・・・

観客A「なんだありゃあ」
観客B「魔物だ。魔物の大軍だ!」
観客C「ついに魔物が攻めてきたぞーーーーー!」

処刑人「お、おいなんだこりゃあ・・・魔物の群れで空が黒く・・・・嘘だろ・・・」

勇者「・・・・・!」

魔王ちゃん「まったく、手間をかけさせおって」

処刑人「うわあああああああ」ズバ!

魔王ちゃん「ふん」ゴオッ!

処刑人「ぎゃああああああああ!!」ボバッ!

勇者「・・・・・・・」

魔王ちゃん「ほれ、さっさと行くぞ」

勇者「・・・・・・・」ボソボソ

魔王ちゃん「・・・・・ちっ。分かっておる。では撤収じゃ!」

---一ヵ月後----

勇者「結局、滅ぼさなかったんだな」

魔王ちゃん「だいぶ回復したようじゃの」

勇者「ああ」

魔王ちゃん「言ったじゃろ。わしとまともに戦える人間が育つまでは滅ぼすのは惜しいということじゃ」

勇者「そっか」

魔王ちゃん「それよりわしのほうこそ驚きじゃ。あんな目にあったお主から殺すなという言葉が出てきた時はの」

勇者「不思議なことじゃない」

魔王ちゃん「やっぱりお主も人間だったということかの」

勇者「また町へ遊びに行こうか」

魔王ちゃん「む・・・う?しかしもうわしも顔バレしてしまったのじゃぞ」

勇者「なあに、人間は忘れっぽいのさ。80年もすれば誰もお前の顔なんか覚えちゃいない」

魔王ちゃん「それではいかんの」

勇者「なぜだ?」

魔王ちゃん「お主と行けぬのならデートとは言わんじゃろう?」

勇者「だけど・・・・・」

魔王ちゃん「そうじゃ!ではこうしよう。わしは魔王領を人間もうらやむくらいに発展させてみせる」

魔王ちゃん「そしてあの時よりずっと楽しいデートができる町を作ってみせる」

魔王ちゃん「大仕事になるぞ。何しろ今の魔物たちときたら・・・・」

勇者「ふっ・・・・」

魔王ちゃん「何を笑っておる。お主にも尽力してもらわねばの。今度ばかりはお主の超人的な能力をもってしても、一夕一朝では終わらぬ仕事じゃ」

勇者「ああ」

魔王ちゃん「ん?」

勇者「ああ・・・・ぜひ手伝わせてくれ。そして2度目のデートだ・・・・・・」

魔王ちゃん「お主・・・・」

勇者「・・・・・・・・ん、少し眠る」

魔王ちゃん「お休み・・・・」

---そして数年後---

娘A「パパー、次あれ!あれ乗りたい!」

魔王ちゃん「む、あれは・・・・」

勇者「ジェットコースターか。あれはママが苦手だからどうかな?」

魔王ちゃん「に、苦手というわけでは・・・ただあの落ち続けるような感覚が気持ち悪くての」

娘B「ママー、アイスこぼしちゃったー」

魔王ちゃん「だから早く食べろと言ったであろう。まったく・・・・」

娘C「パパー、おんぶしてー」

勇者「よし、まかせろ」

娘A「ずるーい。わたしもー!」

娘B「私もー!」

勇者「ははは。順番だ」

魔王ちゃん「ふふ」

勇者「ん?」

魔王ちゃん「ちゃんと間に合ったの」

勇者「ああ。楽しいか」

魔王ちゃん「当然」

勇者「それはよかった。俺もがんばった甲斐がある。ま、遊園地を作ることになるとは思わなかったけどな」

魔王ちゃん「遊園地というのか?」

勇者「ああ。ところでこのジェットコースター、どういう原理で動いているんだ?」

魔王ちゃん「ああ、それは魔力を加工する技術を石材に・・・・・・」

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この記事のコメント一覧
1 . 名無しさん  ID:eZNhPBcR0編集削除
またか・・・
2 . 名無しさん  ID:EFrKL0OR0編集削除
テキスト読む奴なんていんの?
3 . よかの  ID:.SabN8lS0[評価:5 ]編集削除
またqのしめた
4 . 名無しさん  ID:PvDFU2Eu0編集削除
俺は読むぞ。面白そうなやつは。
結構好きだからな。

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