自分が中学のときにあった修羅場。
母にお使いを頼まれたので、自転車で7分ほどのスーパーへ買い物に出かけた。
自転車で細い路地を通り、車一台しか通れないような道と交差した場所をゆっくり通ろうとしていた。
すると黒いスポーツカーがすごい勢いで走ってきて、自分ははねられ、数メートル先へ飛んだ。
車は一瞬止まったけど、そのまま走り去った。
この瞬間、何が起こったかわからず
弟に借りてた自転車が壊れてたのに気づいて
1つめの修羅場。
車が一瞬止まった隙に、ナンプレを見て暗記…頭の中で復唱。
何故か帰宅せずにそのまんま歩いてスーパーへ。
(自転車は壊れてしまったので、後で取りにこようと端へ寄せといた)
たまたま下校中の友人がいたんだけど、何故か小さい悲鳴をあげられた。
それもそのはず、顔に大きな擦り傷をつくり、デニムは破れてるし、手の甲からは流血…
よく歩いてきたな…という状態だったらしい。
自分の頭の中には痛さとかより
『京都◯ ××ー△△』
なんていうナンプレ情報しか頭になくて、第一声がそれだった。
わけわからず何度も連呼されて、そのときは友達曰く修羅場だったらしい。
その後自分で公衆電話を使い警察へ電話し、
『救急車を呼ぶほどのことではない』
と告げ、警察車両到着。
警察には怪我した姿を見られびっくりされた。
そして実況見分が始まったが、その後、
『そのナンバーは黒じゃなくて白で登録されてるからきっと犯人は見つからないと思うよ。』
と担当の警察官に、どーせ間違ってるでしょ的な扱いされた。二つ目の修羅場。
結局、覚えていたナンプレは正しくて、犯人は捕まった。
どうやら車の塗装を黒に塗り替えたのに、白いままで登録していたらしい。
車は他にもぶつけてるのか傷でいっぱいだった。
妻と一歳ぐらいの子どもを連れた犯人はどこからどう見てもDQN、そして保険未加入。
警察署ですれ違いざまに奥さんから
『あんたのせいで…もし旦那が捕まったら覚えてろよ』
的な事を言われ、一人で待ってたのでこれも修羅場。
その後うちの父(市内では少し知れた有名だった、固い仕事の自営業者)が何故か従業員八人ほどを引き連れて、警察署に来てくれた。
犯人一家はおとなしく下を向いていた。
後で聞いてみたら『チンピラは多勢でこられると弱い』から大勢できたらしい。
結局、父が『保険未加入、当て逃げ、余罪ありそうだし、今後何かの刑事罰はうけるだろう』と判断し、弟の自転車代。
私の治療代だけ請求して終了。
犯人は余罪があったらしく、塀の向こうへ行ったと噂で聞きました。
以外にもうちの実家から徒歩五分のとこに住んでたらしく、半年後には引っ越していったそうです。
私は当日、擦り傷や裂傷という診察をされたけど、後日起き上がれなくて、肩の骨が外れてたことが判明。
とにかく修羅場でした。
火事場の馬鹿力とはよく言ったもので、たまたま暗記することができました。
弟には犯人が見つかるまでの間、とにかく
『俺の自転車がー(T_T)』
と責められ、合わせる顔がなかったので、弁償してもらえると聞き安心しました。
私は自動車免許を持っていないので、車の登録時にどんな情報を登録するかわからないですが、当時(14年前)は登録されていたようです。
対応いただいたお巡りさんの一人に
『白で登録されてるし覚え違いじゃないの?』
と言われ、実況見分に付き添ってくれた祖母に対しても
『お子さんのいう事ですしねー』
と言われたのがとても悔しかったです。
(その方以外はいい方でした。)
後日の話ですが、その話を父にしたところ、父方の当時某署の署長をしていた親戚に話がいき、
(このような事故で、この警察官からこんな発言をされたらしい。
他の方にもこのような発言をしないよう、注意だけお願いします。と伝えたとのこと。)
その方は
『子どもだからと適当な応対をしないこと』
という注意をうけたとのことでした。
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