体験談：子供のころから大人に囲まれて褒められ続けていた私 [おもしろ]

高校3年の時、クラスの中心的な女子グループのボスAに何故か目をつけられたらしく
夏休み中の補習の日から、なんか話しかけてくるようになった。

「私さんいっっっつも静かだけど、まじコミュ障じゃねww」とか
「アタシ絶対私さんとつるめんわwwてか地味すぎだしウケるww」とか

好き勝手プギャったりされたりした。
だいたいは

「うん・・・」
「そうかな」

とか適当に受け流してた気がする。
そして体育祭の女子創作ダンスのリーダーを決める時には、Aは私を推薦してニヤニヤしてた。

ぶっちゃけ私は今まで文化部しかやってこず運動ができる方ではない。
というかできない。
でもダンスは苦手じゃないし練習すれば人並みにはできるので、特にリーダーに決められるのに抵抗しなかった。
まあ、クラスの他の女子たちは私がリーダーに決まるのに不安そうな顔をしてたけどw
私がやるのが不満ならお前がやれよと言いたかったけどね。
言わなかったけどね！
で、別クラスのリーダーやダンス部の子たちと曲や振り付けを考えたり、みんなより先に振り付け覚えて教えられるように練習した。

そしてクラスの女子たちにダンスの振り付けを教える日、みんなの前に立った私をAがニヤニヤ見てる。
多分私が恥ずかしがったり俯いてボソボソ喋ってるのをみて
「聞こえませーん！ww」とかやるつもりだったんだろう。

「はーいじゃあはじめるよ！曲は〜〜で今から音楽かけて一通りやってみるから、流れだけつかんでねー」
「(踊り終わって)じゃあはじめの振り付けからいくよ！これ何回か出るから！気合入れて覚えて！」
「どっかわかんないとこある？あるなら手ェあげて言って！そっち行くから！」

無駄にでかい声を張り上げて普通に仕切りはじめる私(すごく活き活きしてたらしい)にAグループ＆クラス女子ポカーン
ポカーンしながらも素直にダンスを仕上げていくクラス女子と、なんかヒソヒソ話して動かないAたち。

しょうがないから、Aたちには放課後残ってもらってスパルタ教育。

「こんなの聞いてない」
「ブリっこしてんじゃねーよ」

とか文句言われたから

「は？アンタらが私を推薦したんでしょうが。責任もって教われや？」

と笑顔で言ったら大人しくなった。
サビ完璧に覚えるまで帰してやらんかった。

その後もそれなりに進み、本番でもダンスは成功。
うちのクラスがダンス部門で優勝した時みんなで抱きあって泣いた。

それ以降はさすがに大人しいキャラに戻るわけにもいかず、クラスでも素で行くことに。
声もリアクションもでかいしつまらん洒落は言うしで最初は戸惑われたが、半月もしたら慣れられた。

Aはというと、放課後残された一件をきっかけにグループから孤立。
文句は言われなかったけど、友達ヅラしてすりよって来られたのは迷惑だった。

「あれ、Aさん私とつるむのムリとかウケるとか言ってなかったっけ？」

と無邪気装ってさも不思議そうに言ったら、顔真っ赤にしてどっか行った。
冬頃には今までAさんのポジションだったとこををぶんどらせていただきました。
Aには今まで私のポジションだったぼっちの座を譲りました。

来週高校の同窓会がある。