中学の時の事、俺は二年の後半あたりに色々絡まれるようになってウザい思いをさせられてきてた
ソイツらは校内で2番目にのさばっているＡ、Ｂ、Ｃ、Ｄという４人組
コイツらはそこそこ進学の事も考えてる連中で、塾にも通ってて
タバコは吸うけど万引きはしないって感じで、そこそこ考えて遊んでるような連中だ。
俺は普段からおとなしくて、休み時間は推理小説を読んで
１人で小難しい顔をしてたから、その辺がキモがられてたのかなと思う。
そしてあまりに小説を読むのに没頭しすぎて
そいつらが俺に話しかけた事に全く気付かず
シカトした形になったのが怒りを買った決定打だと思う。
最初は体育や技術等で教室から離れた授業から帰ってくると小説が無くなってた。
本来校則で持ち込んではいけない物だったのでこっちも泣き寝入りだった。
だんだん内容もエスカレートしてきて、体育の授業が始まり、先生が体育館にまだ来ていない時に視界外からいきなりバスケットボールを顔面や頭部に当てられる等して、俺はゴルゴよろしく壁を背にして先生が来るのを待ちながらそいつらの的になっていた。
でもさすがに4人相手だと避けるのにも限度がある。
やっぱ顔面に当たると鼻血も出るし頭部に当たると視界が揺れたりする。
腕で庇うとアザができる。
ただ、コイツらが知らない秘密が俺にはあった。
コイツらは校内で2番目にのさばっているが、俺は一番のグループのリーダーＹ（要するに番格）の幼馴染で、お互いの家に無断で入れるほど家族ぐるみの付き合いがある事。
Ｙは中一の頃からしょっちゅう上級生と喧嘩して怪我させて職員室呼ばれたり
高校生相手に街で暴れて補導されたりととにかく悪のレベルが違ってて
同級生でＹと争うという奴なんて全くいなかった。
ＹはＤＱＮ、俺はヲタクと立場が全く違うので学校内で親しくするとお互い色々と都合が悪いので距離を置いてたのでＹと俺が親しいなんて誰も知らなかった（クラスも別だった）。
ある日、俺が自室に居るとＹが普通に遊びに来た。
顔に青タンを作って手足がアザだらけになってる俺を見てギョっとして俺に事情を聞いてきたので別に隠す理由もないし全部話した。
Ｙは相当腹が立った様子で、４人まとめてボコボコにしてやると言った。
それでなくても普段から補導だの反省文だの謹慎だのくらってるのに俺の事なんかでまた生活指導とか大変だからってとめたんだけど
「バカヤロウ！ダチやられてだまってられっか！お前俺を舐めてんのか！」
って胸倉掴まれて怒鳴られた。
イジメでは泣かなかったけどＹの本気の怒り方に涙が止まらなかった。
次の日４人は俺の前で土下座させられ、おでこを床につけた状態でＹが後頭部を上から思いっきり踏みつけていって４人がうめき声をあげて
更に攻撃しようとしたので慌てて俺が止めた。
勿論、殆どの同学年がその状況を見て
怒り狂ったＹにタメ口で行動を止める事の出来る俺として一目置かれる結果になった。
Ｙの嫁が出産したので思い出した
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