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衝撃体験談

おもな登場人物は全員、小中学生のころからの幼馴染です。

地元の大学に進んだやつが多いせいもあって
なんとなくガキのころのままつるみ続けていた仲間で、まあ二カ月に一回くらいは定期的に飲み会してた。

あるときA男が

「次の飲み会に彼女も連れていっていい?」

とメールしてきた。

A男に彼女ができたと聞くのは初だったし
他にもたまに彼女連れで参加するやつはいたから
もちろんみんなこころよくOKした。

当日になってみんなで

「A男の彼女ってどんな子かなー」
「あいつはおとなしそうな顔して意外と女の好みにうるせーからなー」

なんて話しているとA男がやってきた。


しかしやつの連れている女性に、みんなが仰天した。

なんとそれは俺らの中学時代の音楽の先生、B子先生だった。
俺らが13〜14歳のときに25〜26歳だったはずだから
その時点で35歳前後だっただろうか。
ともかく中学時代俺らの憧れの美人教師であったB子先生が老けて、2人の子連れでA男の腕に腕をからめてぴったり寄り添って…いや、べっとりくっついていた。

正直戸惑った。
B子先生の登場が意外だったこともあるけど
彼女が別人のように老けて、服も化粧も小汚かったことにも驚いた。

とりあえず

「B子先生おひさしぶりです」

とみんなであいさつして席をあけた。
A男の説明によるとホムセンの駐車場で初恋の人であるB子先生と運命の再会を果たし恋に落ちたということだった。

先生は昔、長い黒髪のおしとやか系美人だった。
でもそのとき見た先生は、髪の長さは変わらないけどボッサボサで45〜46歳くらいに見えた。
口をあけると真っ黒い歯が何本かあって、鼻の下に濃い産毛が生えてた。
あきらかにヤバかった。

得意満面のA男の横で、テーブルのからあげを手づかみで食いはじめる先生の子供たち(男と女。どっちもたぶん幼稚園くらい)。
B子先生はバツ2で、子供たちは父親が違うとのことだった。

「まだ小さいけど苦労してきた子たちなの、優しくしてやってねー」

と言われ、俺たちは皿に手を突っ込まれたり、渾身のライダーキックを食らわされても何も言えない空気にされてしまった。

そこからはB子先生一家無双タイムだった。
キーー!と奇声を上げつつ座敷を駆け回る子供たち。
座敷を出て他の客に迷惑をかけそうになるので止めた。
すると蹴る。
噛む。
しかも全力で。
何人も噛まれて血が出た。
一人は縫うほどの怪我になった。

B子先生は子供を止める様子などまったくなく
仲間の一人が連れてきた彼女のネックレスに目をつけ

「それいいわね。うちの姫(娘のことらしい)が欲しがってるから、もらってあげる」

と言い放った。

「いえ、これおもちゃじゃないんで無理です。本物のダイヤなんで」

と彼女はやんわり断った。
しかしB子先生は

「うちの姫ちゃんやっぱり見る目あるわ〜ダイヤはあなたより姫ちゃんにふさわしいわよ」

とネックレスを引っ張った。
鎖がブチっと切れた。

B子先生は謝るどころか

「切れた!安物だ、偽物を姫ちゃんによこす気だったのか!詐欺師!」

とブチギレて
その女の子にマヨネーズの塊を投げて泣かした。
ネックレスの贈り主である彼氏のCが

「いいかげんにしてくれ!」

と怒鳴ったら
B子先生さらにキレ、Cを突き飛ばした。
皿が数枚割れた。

どういう脳内お花畑か、A男は

「憧れのマドンナB子先生と付き合えるなんて、お前やるな!」

とみんなに称賛を受けるつもりで来たらしい。

そりゃ状況によってはそういうシチュエーションになったかもしれないけど
今のこの状況ではあきらかに無理。

「A男、止めろ!」

とみんなが言うが、A男はおたおたしてるだけ。

そうこうしてる間にもB子先生はトイレ行くと言って、座敷を出るときに
他の座敷の人の靴(ブランドもの)を勝手に履いていったりして
店内にまんべんなく迷惑をかけていた。
子供たちはまったくしつけされてない野生猿状態で
走るわ殴るわ蹴るわ噛むわ、奇声で放送禁止用語を連発する。

当然他の客からの苦情を受け
俺ら一行は店から追い出された。
しかし

「カラオケ行こう、カラオケ!」

と一人元気なB子先生。

「ふざけんなあんた、弁償しろ!」

とCがせまると

「ママちゃまをいじめるなー!」

と子供たちがCとC彼女をボカスカ殴る蹴る。
ガキとはいえ渾身の力で蹴ってくるからかなり痛い。

慌ててガキどもを止めるものの
プレゼントのネックレスをちぎられ、子供らに蹴られたC彼女は泣きながら走って行ってしまった。
追いかけるC。

それを見て

「しね!ブース!ブース!二度とくるなー!」
「しねしね!うざーい!」

と飛び上がって勝ち誇るクソガキども。
ほほ笑むB子先生。

もう俺らも限界だった。
正直クソガキもB子先生もA男も一発ずつビンタしてやりたがったが
社会人として暴力に訴えるわけにもいかない。

結局その日できたことは、みんなで目くばせしあって、疫病神どもが追ってこれないよう
それぞれ四方八方に走り散って解散することだけだった。

全員が無事逃げ切れたことをメールで確認しあったあと
A男からメールが来た。

「B子たちがワガママでごめん…でもそんなB子を俺はいとおしいと思ってる」
「二度の不幸な結婚で傷ついたB子と子供たちを癒してやりたい」
「B子のワガママを愛で受け入れてやれるのって俺だけだという自信がある」
「B子たちを愛することで俺はもっと成長できる気がするんだ」

という長文のccメールだった。

俺らの大半は返信しなかった。
Cは

「ふざけんな、弁償しろ」

と返信したらしい。

「そのネックレスはお前の彼女への愛の結晶だろ。お前の愛に俺は口も金も出さない」

という返事が来てああこりゃだめだ、と思ったと言っていた。

Cから彼女への愛の結晶を引きちぎったことはいいのかよ、と
誰かが指摘したらしいが

「子供が欲しがってたんだからしょうがない」
「子供相手に目くじら立てるとか、おまえらもいいかげん大人になれ」

と逆に説教されたそうだ。

その後、二度とA男が飲み会に呼ばれることはなかった。

1年くらいして気のいいDというやつがA男に泣きつかれて愚痴酒につきあったらしいが

「B子のせいで友達全部なくした」
「貯金も全部使いこまれた」
「結婚してくれると思ったのにプロポーズしたら鼻で笑われた」
「他に本命男がいるみたいだ」

と、どこから突っ込んだらいいのか…な事態になってたらしい。

Dの話ではその時点でA男は転勤願いを出していたそうで
無事受理されたらしく、今A男は地元にいない。
目が覚めて逃げ切ったようだ。

B子先生がおかしくなった理由については
はっきりしたことはよくわからない。
でも教師になる前から超のつくメンクイで、だめんずで有名だったらしいと聞いた。
一番目の旦那も二番目の旦那もサイマーパチンカス&浮気性(ただしイケメン)だったらしい。
本当かどうかは不明。

そのB子先生は男ができるたび地元から出たり、また戻ったりしているようで、近頃では

「××通りに出没した」
「××河原で目撃証言があった」

と妖怪のように扱われている。
俺は見かけてないが、目撃証言によると見るたび十歳ずつくらい老けているそうだ。


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この記事のコメント一覧
1 . 名無しさん  ID:Rz4fppNl0編集削除
サイマーとは債務者を意味するスラングである
2 . 名無し  ID:r8gNItKdO編集削除
二番煎じのウンチク語りはツマランと言われなかったか?
せめて忘れる頃までもう少し期間を空けろよ
3 . 名無しさん  ID:93tThlZk0編集削除
スラングとは俗に言う隠語のことである
4 . 名無しさん  ID:kqakr9c90編集削除
女が書いたみたいな文章だな
5 . 名無しさん  ID:lyYnIorJ0編集削除
寿司屋において「あがり」とはお茶を指す隠語である
6 . 名無しさん  ID:niFc.QyK0編集削除
妖怪誕生のお話ですね。
7 . 名無しさん  ID:7r.PHpXC0編集削除
B子150歳(目撃12回目)
8 . 名無しさん  ID:luOc5onD0編集削除
↑ほんまもんの水木系妖怪だなw
9 . 名無しさん  ID:pFK9.vam0編集削除
大人なら警察と弁護士呼べよ…逃げる方が大人げない。
店側としては(威力)業務妨害だし、Cに対しては強盗未遂だよ。
他人の靴パクろうとして履いたんだから窃盗既遂もあるね。

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