小学校四年生の時のオハナシです。
掃除時間中に、ホウキとチリトリでホッケーごっこをしていた俺とA君が、担任のY先生(女性で25歳くらいだったかな)に叱られた。
俺らはイタズラばかりしていたので叱られるのは毎度のことだったが、A君は突然
「そんなにいつも怒られてばかりなら、もう死んでやるー!!」
と絶叫し、走って窓の外へ。
教室は3階。それを見た俺は
「あーっ、Aが落ちたー!!」
と叫んだ。
中庭を見ると土の上に倒れている男の子が・・・。
実は全部イタズラで、
1 飛び出したA君は窓の外側にあるベランダで伏せる。
2 俺が「あーっ、Aが落ちたー!!」と窓に向かって叫ぶ。
3 それを合図に、中庭で待機していたB君が中庭でうつ伏せに倒れる。
という、俺が考えた連携プレーだったのです。このために背格好が同じ位のA君とB君を起用し、リハーサルまで行っていました。
これ自体は大成功で、大笑いで終わるはずだったのですが、大変だったのはそれから。
あまりに迫真の演技だったためか、倒れているA君(実はB君)を見たY先生はベランダで失神して倒れてしまった(ナマで人が失神するのを見たのは、このときが最初で最後です)。
Y先生は、運悪くベランダに置いてあった壊れた椅子の金具部分で頭を打ち、伏せていたA君の目前に倒れこんだのです。横たわる先生の頭から血が広がっていくのをみたA君は
「ウワー、先生が死んだー!!」
これらの騒動に隣のクラスのK先生が飛び込んできて、あとはもうどうなったのかよく覚えていません。
聞いたかもしれませんが忘れました。
忘れたかったのかもしれない。
記憶がよみがえるのは、視聴覚室の床にA君B君と正座させられて、教頭先生に説教されながら、親が来るのを待っているという、身悶えしたくなるような状況からです。
数日後、入院したY先生を3人+親でお見舞いしたのですが、頭に包帯を巻いた先生は思いのほか怒っていませんでした。
微笑みながら
「もうしないでね」
と言われた時は、誰に叱られるよりもツラく、後悔して涙がポロポロこぼれました。
1年後に先生は同じ市内の学校に異動することになりました。
あのときに飛び込んできたK先生と結婚することになったからです。
先生の離任式の時に花束を渡したのは俺でした。
反対する先生もいたそうですが、Y先生の希望だったそうです。
花束を渡したときY先生は泣いていました。
俺も泣きました。
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そんなことしなくても、過去ログはあさるし、毎日巡回するからさ
とりあず、うちのジジィの悪口はやめろ!
おまえのジジィ、エレベーターで屁をこいてたぞ。
うちのジジィが言ってた。「ワシがエレベーターで屁をこいたとき隣の奴はウンコしてた」って
辛い三年間だったが大人になった今思えば誰かの役に立てたんだな
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