数年前、社員二人と呑んでから帰ろうとしたらキャッチにつかまった。
三人ともべろべろで、正体無くそれぞれ部屋につれこまれ、ちょっと身体を触られて、五分で
「有り難うございました〜!」
で伝票が出てきた。
一人8万円×3で24マソ。
おれ、こういう状況になると、ハラの底でニヤっと笑うクチ。
「にいちゃん、責任者呼んで」
「オレが責任者じゃ!金払え!」
「おまいじゃ話にならん。悪い事いわんから上の人間呼んでこい」
ブツブツ言いながら携帯で誰かに連絡してる。
しばらくすると年配のおっさん登場。
「何かご料金の事で問題でも?」
「別に問題無いが、払いたくない。
とは言ってもアンタもメンツがあるだろうから、迷惑料として一人1マソずつ置いて帰ってやるよ」
「お客様、ふざけてもらっちゃこまりますよ」
オレ、ず〜っとニヤニヤしておっさんを見つめてる。
「なぁおっちゃん、生きてきた中で、あの時素直に相手の言う事聞いてりゃ良かった、と思った事ないか?
今日は気持ちよく呑んで気分が良い。こんな事で上煩わしたらせっかくの夜が台無し。
また上の機嫌も悪うなる
ここは大人になって、一マソ受け取ってお互いチャラにしような」
おっさん、裏に引っ込んで携帯で話してる。
話が終わり
「お客様、私も今知ったのですが、親会社に確認したら、
当店にはキャンセルという仕組みがございまして、
お一人様一万円でお引き取り頂ける仕組みとの事です」
わかったと言って財布を見たら千円札数枚。
社員のも開けさせたら同じく千円札しか入ってない。
「おっさん、悪いな。明日振り込むから口座名書いて」
おっさんも切れて
「もう良いから帰ってください。出てってください!」
と。
帰りのタクシーの中で社員の一人が
「実は僕三万円持ってたんです」
「でも絶対出したくなかったから黙ってたんです」
で大笑い。
三人とも翌日は二日酔いだった。
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で、その中に居ると、ヤバイ人種か、そーでないかの嗅ぎ分けが出来ないと長生き出来ない。
どちらにしろ、ボッタクりだからヤバそうな客スルーしつつって感じ。
たぶん、キャッチしてきた奴が、後で〆られてる。
ぼったくりとはいえサービス受けときながら、恫喝して金払ってないから立派な詐欺だ。
みたいに別のサイトで書かれてた。
まとめると底辺の世界は大変だねって話。
やさサラリーマンだと思ってキャッチしてぼったくったら、敵対組織の構成員だったって話
金払うといってるのにおっさんがもういいって言ったんだろ?
恫喝じゃないじゃん。アホだなあ。
スーツの埃を掃ってもらった手数料か?
(俺よく生きてるなw
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