大分前の話 もう10年程前になる
当時中学を出たばかり 近くの公立高に進学したかったがお菓子 料理を作る仕事がしたいと思っていて高校なんて1ヶ月でやめた そこから親の友人のレストランに
「皿洗いとして使って下さい 給料はいりません その分 開いた時間に仕事風景を見させて下さい」
と。
オーナーは二つ返事でOkと言ってくれた
「皿洗いは忙しいときだけ頼むよ やる気があるなら大歓迎だ
休みが欲しいときはいつでも言ってくれ まだ若いんだ ゆっくり仕事になれたらいいよ」
と優しく答えてくれた
だが実際行きはじめると1日中皿洗い 必死ですべて片付けて他の先輩の仕事を見ていると
「何突っ立ってんの? 暇なら庭の草むしりでもしてこいよ」
休憩時間には
「新人が休憩とかしてんじゃねえよ 掃除でも やろうと思えばできるだろ?」
実際仕事となればそれが当たり前 まだ16の俺には想像もできなかった理不尽
ある日先輩に反抗した 条件が違う とオーナーにも相談した
でも返ってきた答えは
「嫌なら帰れ」
そんなことを言われ 一言
「つぶれてしまえ」
と言い残して帰り 次の日からは行かなくなった
当時16歳 完全に仕事をなめきっていた 条件が違うからとすぐにやめてしまった
今だから言えるが当時 すごくその店のことを恨んでいた
それから2年 適当にフリーターをしながら過ごしていた
料理人になりたいなんて夢は忘れていた
毎日 適当にバイトして遊んでの繰り返し
そんな頃 不景気でオーナーの父親の会社が倒産した
父親の土地に店があったらしく 当然経営は続けられなくなった
それと同時にオーナーも病にかかり半年ほどで亡くなった
そんなとき入院中だったオーナーが書いていた日記が出てきたらしい
日記の他にそれぞれ 家族や知り合いに向けた手紙が入っていたらしい
そのうちのひとつは俺の母親宛てのものだった
母親宛てではあるが内容は全て俺に対してのこと
「○○君 あの時はすまなかった。 私のせいでこの仕事のことが嫌になってしまったかな
言い訳にしかならないかもしれないが まだ16歳でこの厳しい世界に入ろうとしている子が居たのが
嬉しくて 同時にこれから先やっていけるか不安でいろいろと厳しくあたってしまったね
今はどんな仕事をしているのかな 諦めずに自分の夢を大事にしてほしい
○○(母親の名前)
自分に子供が居たらもっと○○君のことも考えてやれたのかな
○○君はまだ若い これからどんなやりたい仕事が見つかるかわからないが
彼のしたいことを応援してやってほしい」
手紙を見て言葉が出なかった
すぐにしらみつぶしにレストランの募集広告を見て片っ端から電話をかけた
あれから10年
26歳にして自分の店を持った
これほど努力させてくれたのは 恨んでしかたがなかったオーナーのおかげ。
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そのうち嫌でも苦労するんだから、しなくていい苦労はしないほうがいいだろ
クズがクズらしく死んだだけじゃねーか
だっせぇなぁ
そしたら日本的でもフランスの有名店とも違った、
働いている連中が自分の得意なことを持ち寄った調理方針で、
皿洗いとか掃除とか抜きに、最初から坂井さんに包丁持たせて働かせた。
しかし坂井さんが日本に帰ってきて自分の店を持って、
新人にそうさせていたかは知らね。
まだまだ圧倒的に絶望的に決定的に無力であるならば 出来ることをフルにやるしかない メインじゃなくってもそれだって必須なんだから
言い方が悪かった いっぽう目的達成のためならとにかく耐えることを親が躾けてなかった それだけだ(中退坊主だぜ)
ま とにかく 一人前みたいな無駄口を叩いてないで 働け 半端者が一人前になるために
○教える気がないなら潰れてしまえ
足の引っ張り合いをしてるから潰れるのだ
だけどこの際店長の精神的未熟さはどうでもいい
大切なのは店長と皿洗いの間で「仲直り」が成立したってこと
過去の痛手を許すことができて人生の次のステップに進めたんだ
皿洗いの成長は十分いい話だと思うよ
本当はどうなんだろうね
「一人前になって独立・大将」という強い願望があってこそようやく耐えられる毎日だろう
その日暮らしで一生子供の状態が定年まで続く事務系サラリーマン社会の価値観と感覚とでは雲泥の差がある
結果オーライ
俺はクリエイティブ畑出身だけど
*14には全く同意出来ないな
おれは建築設計だけどこれは想定内 時間的に緊張すればあり得ること 人間いつも紳士は無理
上も下も互いのブレを理解しながら終結まで加熱していく ただひたすら吸収し一人前にできるように耐えて思考し生き延びる
態度や言動で様々な問題、悪意は無くても誤解を引き起こしかねないものがあったと思われる。
16才なら基本的な礼儀や業界内の風習や掟を知らなくて当然。
また自分の狭量な世界観によって、時と場合によっては相手に悪意を感じさせてしまうものがあったのかもしれん。
それらの可能性を全て考慮し差っ引いても、このオーナーは指導者としては失格だろう。
例えば誰か適任者を教育係に任命し、戦力として育て上げる事が出来たのなら
互いにとってとても良い結果を生み出すことも出来ただろうに。
その努力の片鱗も見せず後になって「実はこうだった」とか、下司の言い訳にしか聞こえんわ。
社会は厳しいんだ(ドヤッ
対価払えよ、クソオーナー&カス先輩
給料無しでいい…で本当に給料を渡して無かったなら、オーナーはおかしい。
おかしい方なら若干悦に入っている自戒でしかないので、別に感動すべきでもないと思う…
確かにそうだが、しなくていい苦労としないきゃならん苦労の見分けがつくなら修行なんかしなくていいだろ。
社会の理不尽と自分の心との折り合いをつける術を身につけるための苦労は、しといた方がいいと思うぞ。
みたいなアホが多すぎる
お前がやめても代わりがいるんだよ→実は居ませんでした→廃業ってのが最近のパターン
焦って新入社員増やしても、中間がいないから役にたたないってのが北海道のJR不祥事を見るとよく分かる
本人は無給で皿洗い「だけ」やらせてくれって言ってるのに他の仕事させようとしてるオーナーがおかしいだろ。
それだったらちゃんと給料払えっての。
空いた時間に草むしりなんかしてたら成長するわけがない
皿洗いがやめたのは英断だったと思う
仲直りができて気持ちの整理がついて次に進めたってのはそれはそれで良かったと思うけど。
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