生まれた時から私がべたべたに甘やかして育てたせいで、ちょっと生意気に育った4才下の弟
成績も、運動も、人間関係も苦手な私と正反対に成績は常にトップなうえに水泳で国体にも出て、友人も多い弟はいつも私のことを下にみて馬鹿にしていた
私が唯一の特技だった美術の勉強をしたくて私立の芸大への進学を親に持ちかけたときのこと
親はうちにそんな金は無いと言って大反対し、地元の短大への進学を勧めてきたもう無理かと思い、諦めようとしたその時
「俺が絶対に国立の大学に入るから、姉ちゃんに芸術の勉強をさせて下さい」
って当時中学生だった弟が一緒に頭を下げてくれた
そのひと押しがあったから、今こうして大好きな絵の勉強をすることができてる
弟は宣言通り(ちょっと違うけど)に国立の高等専門学校に合格した
いつも「もっと勉強しろ」だの「痩せろ」だの憎まれ口ばっかりたたく弟だけど
本当に私にはもったいないくらいのよくできた弟です
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